波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第30回『ほんのおつきあい』記録【MSさんの感想】

2022年02月28日 | 読書

コロナで今年は一度も集まれない読書交流。リアルに集まれたのは昨年11月末。というわけで、メールで1月と2月に届いた感想を掲載。この読書交流は4年目、嫌なコロナは3年目。絶対反対の戦争の時代1年目は絶対にごめんだね。

MS(女)三浦綾子さんの「母」と「天北原野の上・下」。知り合いの孝子さんからいただいた本。どちらも入院生活で読みました。『水を縫う』は波風さんご夫婦のおすすめで。


』(三浦綾子著:角川書店)、 母が息子を中心に自分の人生を振り返って読み手に聞かせている感じ。今そんなことがあるのかなと考えさせられた。表現の自由について考える。メディアの操作は、以前この読書会で話を聞いたことがあったが、小説に書かれて都合悪い人が、権力で人を追い詰めたり殺したり、そんなことが起きていたなんてと思った。引き込まれて★5。

 

天北原野(上下)』(三浦綾子著:新潮社)、 主人公の両思いの男女が色々と邪魔されて、一緒になれないお話。2人の邪魔をした人が許せない気持ちと、いつか2人が一緒になってほしいと言う気持ちで読む。もう少し先まで書いて欲しいと感じたが(本を読んでいて私が時々感じることなので)本はこういう終わり方をするものなのかも知れない。読みごたえのあり★5。『あとりえ華』のブログに天北原野のシーンを想像させる記事(2013.9.24)を上記の本をいただいた知人から知らせてもらい読書と違う感動も味わう。


水を縫う』(寺地はるな著:集英社)、高校生の男の子が主人公で、主人公とその家族、関わる人のそれぞれの気持ちが一章に一人分ずつまとめられたお話。お父さんも登場してるのに、お父さんの章だけ書かれていなくて気になる。主人公の男の子が、思っていることを今伝えるタイミングかどうか判断して話しているところに、大人っぽさを感じた。★5、とてもおもしろかった。
※MSさんの1月送信分です。2月分は後日掲載。


ワクチン打ってくる。顛末は裏ブログ『3回目打ちました。』参照。2回目からもう8ヶ月経ったのか。ママヨさんと同一接種日が明日の暮らしにどう影響するか。副反応が恐いよう 家事もせず、絵も描かず、テレビも見ず、新聞は見出しだけ、それでも本は読み続けている。趣味で無かったのは仕事の一部という意識だったからで、今は暮らしの習慣という一部。

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感情を言葉にする読書

2022年02月25日 | 読書


シアのウクライナに対する明白な侵略戦争。国連の常任安保理事国による世界平和への攻撃。我が人生で予想もしなかった疫病蔓延の今だが、第3次世界大戦(「大惨事世界大戦」と出た)も無いとは言えない、隣国が当事者だけの理由で簡単に侵略できるなら。我が国だって隣国。確かな言葉でニュースによる感情を整理したいと思ったら2冊の本が浮かんだ。

冊目は、半藤一利著『昭和史(戦前編)』で、満州事変の部分を読む。「中国が統一に向かっているのを恐れると同時に、日本が最大の敵国とみていたロシアも新しい国づくりはじめる・・・・・日本を保持し発展させるためには朝鮮半島と満州(ソ連の南下に対する防衛線、生命線)を抑えておかなければならない・・・・ここから昭和が始まった」わけだが、各国をロシア、ウクライナ、欧米諸国に置き換えると100年後の今に非常に似てくる。「まさか」と思うことが次々、なのだ。戦争が起きるのも起こさないのも必然と偶然の組み合わせだが、国家間の「あなたはあなた、わたしはわたし」(裏ブログ『愛の誤解』参照)を間違うと・・・・。

冊目は、加藤周一著『言葉と戦車を見すえて』。ソ連が「自由化」を求めるチェコスロバキアに軍事的介入した部分を読む。プーチンが侵略理由にウクライナとロシアの歴史的関係を述べているが、チェコスロバキア侵略と同じ理屈だ。加藤氏の言葉「1968年の夏、小雨に濡れたプラハの街角に相対していたのは、圧倒的で無力な戦車と、無力で圧倒的な言葉であった。その場で勝負のつくはずはなかった」は、ウクライナの場合にはあてはまらず死者が続々と増えている。今回、50年前と違い軍事同盟の有無が決定的で、『言葉』が全く無力化し経済制裁から軍事対決に加速していく不安が募る。


「功績が顕著な芸術家を優遇する」芸術院新会員に、マンガ家(マンガ部門は新設)のちばてつや氏(83)、つげ義春氏(84)。つげ氏は寡作で眼の病気でここ10年は全く描いていないはず。それを選んだ芸術院が立派。画像は自伝的作品『義男の青春』から。既に神格化された希有の芸術家だが、報われたというか、とにかく嬉しい 午前は活字、午後は漫画を読む晴れの日。コロナは減ったり増えたり。

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小沢昭一的な絶対反対のこころ

2022年02月22日 | 日記・エッセイ・コラム

あの小沢昭一さんの言葉。「何はなくとも、うまい米にうまい味噌汁、うまい塩せんべいとつぶし餡の安物の餅菓子類、・・・これだけをお恵み下さい。そうすれば、おとなしく、人間として暮らします。ついでに申しあげれば、私の場合゛戦争反対!゛もこの四つの生活最低条件を守るため」。
戦争反対を6・3・3・4年間も習い、その倍以上長く教えた波風氏だが、シンプルかつ腹の底に響くこんな「嫌だ」の叫びは他に知らない。好きなものが食べられないなら死んだも同然と思う波風氏だけかもしれないが。

五輪の陰に隠れて、政権が「敵基地攻撃能力」検討などと、「専守防衛」の話を広げる広げる。ウクライナの米露対立がいつ何時この国の参戦と無関係と言い切れない時代に。再度、小沢氏の言葉「第1位 戦争 敗戦後の焼け跡で、戦争さえなければ、あとはどうなってもよろしいと思った。・・・平和のための戦争とやらもノーです。だってあの戦争も『東洋平和の為ならば、なんで命が惜しかろう・・・(露営の歌)』でしたから」(「私の二十世紀十大事件」から)。この方、若かりし頃はゴリゴリの軍国少年、当時最難関エリートの海軍兵学校最後の卒業生。この方の、『君が代』ほど最高に無責任なヨイショ、超ヨイショの歌はないという話もすごい。

付箋付けて読む随筆集。外しながら再読しまた笑う。「偏屈で無く、複雑な・・・というより、間口の広い、フトコロの深い頑固、偏屈になりたい」、「♪愛があるから大丈夫なのを、不安なの、にして欲しい。そうしないと間違いなく瀬戸の実家にまた戻ってきます」、「七〇歳のじいさんになったらどんなばあさんにちょっかいだすか知りませんけど、ボクが好きなタイプは結局『賢い女』・・・かなり賢くなきゃいけないんですが、なかなかいないからだいたい賢い程度で」、「世界中どこの民族でもみんな、いい意味での遊ぶために働く。怠けることではなく、悔いのないように楽しい人生を送る」、「おのれの死について考えていると、しみじみした気分が湧いてきてタマシイが休まる」、「全裸の姿を鏡に映してご覧になるといい・・・・いつまでも若いと思うのは嫌い」、   もっとあるがこの辺で止めておく、少しでも書き残せてヨカッタ、ヨカッタ。 


久しぶりに図書館開館。小沢さんの『小沢昭一 百景 随筆髄談選集』の残りを多めに借りて来よう。また、コロナ休館あるかもしれない 『芸人』というのは小沢さんみたいな人。プロダクションやマスコミの呼称(自称までいる)は前から違和感だけ画像は、波風製菓の揚げかきもち。サクッと軽い、売ってるのより美味い(笑)元は市販切り餅だけど吹雪の合間に、ガラス戸塞いでいた落下雪を除雪。出来たアイスキャンドルどこに飾ろうかなあ。 

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WILD FOX №34/帰り道

2022年02月21日 | 【協力】Wild foxギャラリ

もと来た道を帰るエゾ鹿

 


【波風氏談】春の雪が日中の陽気で融け、それが夜の寒気で凍って出来た硬雪(かたゆき)の雪原。1年の中でほんの短い期間だけ、直線的に最短距離で学校に歩いて行ける嬉しい時とママヨさんが言っていた。鹿もそんな感じなのかなあ。後ろ姿が嬉しそうな気もする。

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同姓同名の薬

2022年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

PCモニターの前に座り、前回に続いてとりとめの無いことを書き連ねてみる。

昔、薬局で「波風さん」と呼ばれ窓口で「波風タツオさんですね」と言われたので、「立男をこう呼ぶ人もいるのか」と思い、そうですと言って薬をもらって帰った。家に着いてすぐ「波風さん、あの薬持ってすぐに来てください」と血相変えた声の電話。同じ町に住む『波風立男』と「波風辰男』が同じ時間に薬をもらい取り違えるところだった。 ※本名の方の名前の違いだが、電話帳に同一漢字で読み方の違う方がいた。この時の間違いから、氏名確認は慎重になった。

Amazonプライムは、年会費4900円かかるが重宝している。それが当方のミスで使えなくなり、カスタマサービスに電話したら早急・親切・無料の対応。メールやチャットでなく電話というのが助かる。ただ、名前の確認だけでスムーズにことが運び、利用情報が当然にも丸ごと把握・管理されている不安が残る。個人番号、マイカード、デジタル庁などは、各人の財布と通帳を根こそぎ国が把握・管理する道具と体制なわけで気味悪いったらない。

俺の話だと読む記事、「高齢者感染拡大 死者急増」「週平均1日163人  最多水準」(2/17朝日Ⅰ面)。波風家では罹患者数より死者数を重視し、「ピーク超えた」だの「広がるのも早いが収束も早い」みたいな情報は眉唾ものと思ってる。この死者数は異常、そう思わなければ相当に情報操作されている。もしかしたら、これよりもっと多いかもしれない。いつも思う疑問、あの尾身さんと言う専門家、誰に向かって何の対策を言っているのか(怒)

画像は、散歩途中の陸橋から見たスキー場。久しぶりにたくさん雪が降り、五輪でスキーやボードが華々しく放映されている今冬。だが蔓延防止でリフトはずうっと止まってる。立ち止まって、灰色と黄色と白色の美しい組み合わせに見入る。タクシー止めて運転手さんも写していた。


「まだ途中。残りは後で」と書いたのを忘れていた。当然、書きたいことがあったのに全く思い出せない(😢)、何回も訪れた方々、ありがとうございます。そして、申し訳ありません。

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