波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

書評のお願い

2021年11月30日 | ご連絡

週日曜日に、第29回 読書交流会『ほんのおつきあい』を開催。誌上交流で無くリアル対面交流は7ヶ月ぶり。その時に、手紙で読書感想を寄せてくれた知人がいてとても嬉しかった。誌上公開も可ということなので、今回の読書交流記録に掲載させていただきます。ありがとうございました。

もしかしたら、「こういう本を読んでこういう感想でした」と教えていただける方が他にもいるかも知れないと思いました。以下の要領でご参加いただければ嬉しいです。読書感想をカッコつけて書評と書きました。小泉さんの影響です(笑)


【メールで参加する読書交流のご案内】メール(⇒ namikazetateo@gmail.com)で、12月25日までに、①3冊以内(1冊でも良いです)、②簡単に内容紹介、③自分の感想、④5段階評価して送信して下さい。本ブログ内の『読書交流全記録』記事を参考にして下さい。お待ちしています。


今回の読書交流会で自分の『余命』が話題になった。リアル交流会の面白さは、こういう普段は聞けない話せないことを見聞きできること。『ほんのおつきあい』は『本のおつきあい』の意味と、見知らぬどうしが本を通じて瞬間的に席を同じくする意味を重ねている。もしかしたら『ほんとのおつきあい』でも良いかもなあ。小泉今日子氏が本屋さんや小説家と対談しているボッドキャズトラジオ番組名『ホントの小泉さん』みたく。

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この寒空に懲戒免職

2021年11月26日 | 新聞感想

日の朝日新聞(道内面)の小さな記事。検察は不起訴処分だが、行政処分で懲戒免職とは重い、詳しいことは分からないが、『59歳』に目が止まる。先生として、嬉しいことも辛いこともたくさん経験し、やっとゴールという時の「コントロールできなくなった」罪と罰。放火未遂の男に「何てくだらない人生送ってんだよ」(11/9記事「放火犯のご同輩」)と書いた、この先生には「何て情けない人生にしたんだよ」と思った。

然だが、退職金も来年3月までの給与もボーナスもゼロ。「公私のストレス」というから、学校の仕事はもちろんだが、家族や奥さんとの関係、病気などの内的な問題もあったのだろうなあと、勝手に想像する。
今後を思うと、家のローンだって退職金で完済の予定だったかも知れない。懲戒免職だから教育関係の就職は困難。「あの人、先生だったんだよ」がついて回るだろうし、教員は『つぶし』が効かない専門職。ウーム。この寒空に、『万引きなどで』全てを失って、独りぽっちで放り出されたら・・・・。最も深刻なのは、ストレスを吐き出す人間関係の有無。少ないのが皆無になったかもしれない。親兄弟に頼る歳でもないしなあ。


稲荷寿司用に小揚げ半分に切って煮ていた。ママヨさんは■、波風氏は▲が好み。▲の3つの頂点が少し濃厚な味わいになるのが乙なんだよなあ。鍋を見ると全部■・・・・なっなんなんだよ(怒) 人生初のヒートテック下着上下(肌面が綿)着用。なるほど息子たちが愛用するわけだ。

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2022年の波風カレンダー(作成中止)

2021年11月24日 | ご連絡

来年2022年の『波風カレンダー』は作らないことにしました。一昨日から今年描いたイラストを並べてみて、何だか気に入らないからです。12枚を選びましたが、風味というか味わいがあまりにバラバラで「これではなあ・・・」となりました。最初が2017年で1度休みましたので2度目の休みです。

ついては、今までご愛用していただいた方々にお礼申しあげますとともに、新年分を待っていだいたとすれば申し訳なく思います。いつになるかわかりませんが、その気になるのを待っていただければ嬉しいです。


プリンターの調子が良くないことも作成意欲を削いだ原因。昨年は修理に出したり、新しく買ったりしたが。プリンター使用も激減の昨今 カレンダー止めたと決めたら何だかスッキリ。ストレスになっていたのかもなあ。画像は、クリスマス前のひと休み。こういうゆるい感じので12枚揃えたいなあ。

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小泉今日子『書評集』を読む

2021年11月22日 | 読書


じめに書いておく、芸能人の小泉今日子さん(55歳)に興味は全く無い。昔、何だか小賢しい売り方しているなあと思った。最近の政治的発言で、やっとこういう人が出てきたなあの印象。この『小泉今日子  書評集』は、図書館から借りた3冊の読書論の1つ、書棚で「私を持ち帰ってみて」と呟いていたオマケの1冊。

じめに書いておく(笑)、この本は意外にもとても素敵(笑)。書評を通した自己開示、選んだ言葉で綴るエッセー。何より文体が快い。キリリとしまった短い文章、実に波風好み。読売新聞掲載の10年間分(2005~2014年)。「本を読むのが好きになったのは、読んでいる人には声をかけにくいのではないかと思ったからだった。忙しかった10代の頃、人と話をするのも億劫・・・ふて腐れた態度をとる勇気もなかった・・・無理して笑顔を作る根性も無かった・・・どうか私に話しかけないで下さい。そんな張り紙代わりの本だった・・・」(「はじめに」)で、小泉氏の境遇というか立場をさもありなんと想像。「たくさんの本に出会った。(書評を)読み返すとその時々の悩みや不安や関心を露呈してしまっているようで少し恥ずかしい。でも、生きることは恥ずかしいことなのだ。私は今日も元気に生きている。」(「同」)で作者の真っ直ぐさ感じた。

介している97冊は、小説や童話、随筆、詩集、対談など多彩。最後が読書交流会でも紹介されたマンガ『逢沢りく』(ほしよりこ作:文春文庫)。人前でしか泣けない14歳の主人公りくと無力だった自分を重ねながら、「人の温かさに触れた時、人前だろうと1人だろうと、うわ-んと大きな声で心から泣けたなら、それは大人になるための二度目の産声かも知れない。」と終える。そして号泣したと書く。たくさんの困難に出逢いながら生き抜いてきただろう対応力・賢さ考える。そういえばこの方、不倫の人と言われていたなあ。こういうのやっぱりどうでもよいことだなあ。


3年目になる読書交流会(『ほんのおつきあい』)、読書感想という書評を聞きあう楽しさをあらためて確認 ママヨさんに「今日は11月22日、ご馳走とかプレゼント交換とか・・・・そういうの無いよね?」と訊ねたら「全くありません」。久しぶりにウドンをしみじみと踏んで作る図書館から借りた本は若松英輔著『本を読めなくなった人の為の読書論』と、池内紀著『すごいトシヨリBOOK』。この作家たちも当然楽しみ。

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欲望を肯定する人生

2021年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

戸内寂聴さんご逝去。『愛した 書いた 祈った』が自ら残した墓碑の言葉だが、置き換えて『性 生 聖』が浮かぶ。すべて自らの欲望の肯定、別の言葉で言えば自分の命ずるままに人生を創造する人間らしさ。貫くには激しい人生にならざるを得ない。
年齢に驚く。長く生きられたこと以上に、女性がほとんど無権利な戦時に大学へ通い結婚し、戦後に中国から帰国し離婚し作家を志したこと。


の作家が男性だったら、『不倫』の烙印は若気の至りか芸術家の特質ぐらいに扱われていただろう。自らの不倫にこれほど隠さず正対する作家を他に知らない。また、政治的な言動も特筆される。文化勲章受章の日本を代表する小説家が、集団的自衛権反対や憲法9条改正反対で国会前の集会に出かける姿は、何とも清々しい。芯から戦争反対の人、戦争の体制や精神に抗った作家としても文学史に残るだろう。亡くなった後の評価が楽しみな人だ。


風氏は思う、作家の不倫と小説(その他の芸術作品も)の価値には関係がない。人のあるべき姿とか正しい精神から解放されたところに小説の存在価値があるからだ。紙面世界で欲望開放の有無が小説評価の基準。作家が倫理的かどうかで小説を選んだことは一度もない。
もともと不倫とか離婚とかは全く当事者固有の問題。前に、伊丹十三は不倫していたから嫌いで映画も見ないという人がいた。へーっと思ったが、作家とか芸能人の好き嫌いの基準は色々あるものだ。ちょっと怖いのは、小説家の選び方でその人の倫理観や人間性みたいのが何気なく判別されていること。つまり、その人の欲望が露わになること。こわー


新聞の写真で寂聴さん描く。目と口元に特徴  不倫で思いだした故渡辺淳一、読みたいと思わないのは読む価値が無いからだね「COP26」を身近に感じた、『人新世の「資本論」』(斉藤幸平著:講談社新書)を読み始めてご遺族から『キャンサー  ギフト』(杣田美野里著:北海道新聞社)いただく。短歌と写真に見入る。

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