波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

望月ミネタロウ『ちいさこべ』など読む。

2018年07月26日 | 読書

 


本買う。『花田少年史』②③(一色まこと作:講談社)、『ちいさこべ』全4巻(望月ミネタロウ)、『絶対安全剃刀』(高野文子作:白泉社)、『おともだち』(高野文子作:筑摩書房)、『孤独のグルメ』②(谷口ジロー作画:扶桑社)、『江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー』(江口寿史作:イースト・プレス)、『フイチン再見!』(村上もとか作:小学館)。漫画は、内容以前に確かな画力がなければ読み続けられない。今回の買い物、欠巻埋めたり複数保存用に。あまりに安くて。

日久しぶりに立ち寄った当地唯一の古本屋。来月初旬までの閉店セール開催中。定年後、家にあった本を1/4に減量。ほぼ全部、この本屋で引き取って貰った。売り物ならずは一括ゴミ処分してくれた。前から読みたかった『ちいさこべ』、昨夜と今朝、2回読み唸る。人情と意地を漫画でここまで描いている、いや漫画だからこそ描ける空気感か。家にある「バタ足金魚」や「ドラゴンヘッド」を開いてみよう。世間は今日から夏休み。来月開催「ほんのつきあい」(読書交流)で話題にしてみよう。


珈琲教室以来、水出し珈琲を楽しんでいる。冷やでもホットでも雑味無いまろやかさ。400㎜リットル抽出2時間、これ自体がなんて贅沢な 連載ブログ「おいしい遊び(イベント編)」は明日UP予定。

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おいしい遊び(メニュー編)

2018年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム


ニューは当初から固定制。店主招待制の遊びにつき。①うどん(カケか冷や)、②ご飯もの(ジャコ握り飯や生姜稲荷など)、③副食(卵焼き、天麩羅、すき焼き温泉玉子など)、④水菓子(梅ゼリー、黒豆プリン、杏仁豆腐など)、⑤珈琲(「波風ブレンド」のホットかアイスコーヒ。運が良ければ「水出し珈琲」)以上。これでしばらく続けたい。「出したらすぐに食べて欲しいんだけどなあ」と思っても、写真撮影に忙しい昨今の老若男女。店主側は撮る暇も気持ちも無い(だからブログに載せられない)。

男君が①と④、ママヨさんが②と③担当。⑤は分担。自分は食べなくても、食べて貰える満足感でお腹が減らない不思議。「少し多いかなあ」と思っても今のところほぼ完食状況。珈琲や水菓子の選択、麺の量は聞いて。これを畳半畳の作業スペースでママヨさんと。間合いや所作も熟れてきたこの頃。遊んでくれる方々の親切と笑顔嬉しく、人生勉強のおしゃべりも楽しい。

の波風食堂イベント『波風 珈琲教室』を一昨日開催。こんなに色々な味を味わったのは初、間違いやコツ、「果物の酸味と酸化の酸っぱさの違い」や美味しい苦み、正確な量と時間とタイミングなどを知る。講師・菊池さんの話しの上手さとアシスタント・知子さん(友子とか智子ではありません)の無駄無い所作とコメント力、参加者8人が味わい深い珈琲世界に引きずり込まれた150分(当初予定90分)。次回ブログは、『おいしい遊び(イベント編)』。8月行事予定も。


菊池ご夫妻(「コーヒーロースト美香保店」)のご好意により秋に2回目開催を急遽決定(感)。「KとK 2人展」(9/28~10/21:ぎゃらりー華)開催にあわせて 画像は菊池ご夫妻に贈った夫婦箸セット。花梨(赤帯)と胡桃(緑帯)材からの削り出し。専用箱とロゴデザインが高級そうな雰囲気(笑) 奥の深いウドン道。モットーは、「材料すべて近所のスーパーから」、「手間暇だけは惜しまず修行」、「麺と出汁がすべて」。裏ブログに波風食堂「決定版 つゆ」のレシピ完全紹介(笑)恩師に刺激され詩『伝説』(会田綱雄)を一枚板に彫り始める。自分の心にかなった形に近づけたい。

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おいしい遊び(千客万来編)

2018年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム

週末、1個人3団体が4日間連続で波風家来訪、千客万来ならぬ4客万来。食堂ごっこ前日、ママヨさんと波風氏は清掃に励み、準備メモもとに指さし確認し床に。『食堂ごっこ』を本ブログで全世界発信しているせいではないが、今回は全客ご飯つき(笑)。まあ、自分で播いた種、というか自分で踏まなければならない粉というか。

キロの小麦粉で10人前の麺準備。小麦粉団子を踏んでは畳み、畳んでは踏み、素敵なミルフィユ状態に。今回から手間暇掛かるレシピ挑戦。今までの倍以上の時間だが、麺切りのしやすさ、噛み応え、喉越しが違うようだ。足踏み3000回の美味しさ追求運動。

作りうどん、その気になったのは、飲める出汁ができたから。「これに見合ったうどん」づくりを、教育的な責任感と体質的な芸術家魂が後押し(笑)。知人招待制の完全ごっこ遊び、子ども支援活動の応援心で、「うどん」はどうせ洒落だから乾麺でも可と思っていたが、高まる周囲の期待と波風氏の体質があいまって、どうせなら「美味しい遊び」、に向かうのであった。次回「おいしい遊び(メニュー編)」。


昨日、中学時代の恩師夫妻等、往復10時間1泊で『うどん』食べに来ていただく。大きな看板と画像の各種杓文字(最大65センチ)いただく。この形、この感触、この心に胸が熱くなる。先月、開店祝いにレンガ大の手作り羊羹いただく。こんな手作り道具で手作りされていたのか(感嘆) 7月22日(日)13時30分~(90分)、波風食堂会場『珈琲教室』。まだ1名程の余裕がありますよ。

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『北の国から 前後編』を読む。

2018年07月17日 | 読書

かった3連休、『北の国から 前後編』(倉本聰著:理論社)読む。バブルに浮かれ始めた80年代初頭、鋭い社会批判と深い人間洞察。半世紀ぶりに開いた『ロビンソンの末裔』後、読みたいと思った。テレビドラマの方はドラマ嫌いと理由があってちゃんと見ていない。
沢から引く水道、風力発電、掘っ立て小屋、土地の所有・・・文明がもたらしてくれた消費生活と対極の自活生活。いや、極限の適応と自立の暮らし。「開拓」を舞台に、必要なものは自分で作り、無くて困らなければ必要は無い、そのあたり前が実は一番難しいという問題提起。

と蛍という小さなヒトの精神、理想の教師像(涼子先生)の崩壊、雪子さんの不可思議な魅力、草太の人間らしさ、中畑さんの優しさ・・・頭の中で3日間連続のドラマ放映。五郎が訪れた飲み屋で働く本好きな女性の部屋、彼女が「トチ狂っているのが開高健」の言葉。このドラマで場違いな知的ワードとして使われている「カイコウケン」。時代に立ち向かっていたはずがいつか個人的享楽に溺れていく人気作家に対する脚本家の強烈な批判か。

うすぐ平成が終わる。バブル以上の格差化と閉塞感つのる社会状況。生き延びる暮らし方を真面目に考える老後生活。お金をかけてよいこと、お金をかけたら駄目なこと、自分で作ること、実は不必要なことこと・・・「こと」と言うより「もの・こと・人」の全体。『北の国から』の問いに戻って感じて。


テレビドラマ実写版『この世界の片隅に(7/15夜9時)、良かった。舞台美術が丁寧、言葉と筋のテンポ心地よい 珈琲を昼3時に波風食堂で淹れて1週間。ミルの操作、薬缶の湯、ドリップ、洗い物、乾燥、これら一連の動作を合理的に行う修行中。22日の珈琲教室が待ち遠しい  酪農の人から「寒くて牧草心配」のメール。文通の人から「『大丈夫ですか』の無礼」にまつわる手紙。ウドン用にたくさんの昆布いただき喜んぶ!お中元にうどんいただく?ウーム、乾麺してや。

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『男のチャーハン道』を読む。

2018年07月13日 | 読書

書版「男のチャーハン道」(土屋 敦著:日経プレミアシリーズ)読み感嘆。絶品「パラパラ」チャーハンをどうやって家庭で作るかの長大な実験レポート。脇目振らず、妥協無く、無骨な一直線ぶりが『男の』の名称理由か。料理=科学を実感。裏表紙に「一品で一冊、世界で一番長いレシピ」の宣伝文句。家庭用コンロ、油と量、中華鍋、玉子と葱、「パラパラ」を邪魔するもの…。まことに理屈っぽい全237頁。文末の完成レシピ2頁分(これだけで調理可)に至る奮闘努力の一冊。

院時待合では、いつもこの手の本を持参。参考にしていた「一生楽しめるチャーハン27皿 チャーハン」(dancyuムック本)に比べ「男の~」は一本芯の通った覚悟あり。「一生楽しめる~」も家庭での調理実験売りだが、プロ数人の得意チャーハン紹介は楽しいが実用書としては余計。「男の~」は、玉子と長葱だけのいさぎよさ。ちなみに波風氏の通院は、糖尿病の定期検査(トホホ)。こんな本に感嘆してる場合でない。

をめくるのが楽しい、絵本、漫画、画集、地図、だって読書の機会。活字だけでイメージを立ち上げる小説や詩だけが読書とは思わない。そんな体験を語りあうのも読書の楽しみの一つ。ということで、そんな読書体験交流のイベントを開催します。詳細は公式裏ブログ「『ほんのつきあい』してくれませんか」で。


西日本豪雨から1週間、死者203人、行方不明52人、家屋被害3万棟越す(7/14朝日朝刊)。状況わかるにつれ深刻さ鮮明に。疑問は政治や報道の扱いの軽さ。異様だ大洪水の地、今日は40度に迫る予報。当地は未だ上が20度。これも異様。花咲かない以上に牧草地が心配。今朝も濃霧深し。 

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