波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「退職金15%削減」の次は?

2013年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 都会と僻地の間に、便利な橋や道路ができたら、都会から大勢13130 の人が不便な地に来てくれるはず…が都会へ行くのが便利になっただけで、僻地はより過疎化。これを競争と自己責任の結果というなら政治はいらん。こんなことを、「北海道も官民格差是正」理由の公務員退職金15%削減のニュースで思った。

 これで民間賃金は押さえられ、公務員バッシングも、先生いじめも新たな段階に…共済年金減額、教員評価と給与の連動…そして、消費税X%で「こんなはずでは~」と恨みごとを言っても既に遅い生活全般の切り捨て政治が。昨年末退職の立男に語る資格無い…が、黙ってもいられない。教育を大事にしない国、先生が粗末にされる国に、未来は無い。

 立男が大学3年時、国立大授業料千円(月額)が3千円に。公私格差是正が理由。新入生からの値上げだったが、9割越える在校生が授業料納入を延期し猛烈に反対した。ますます、金が無ければ大学へ行けない時代が来る…と皆が思い、なるほどその通りになった。その70年代から40年、あの時の新入生に、またしわ寄せ…採用年月日も4月2日付のはずだから、退職金は減額の上に減額だ。

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安岡章太郎氏(92歳)、26日ご逝去の報。文体というものを初めて意識したのが「海辺の光景」。この作家のを私小説と思ったことが一度も無い。昨年末、「死との対面 瞬間を生きる」(光文社文庫)読み、生と死と宗教と友だちのことなどを静かに考えた。

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「35人学級」見送るだ?

2013年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_6  吹雪の昨日、読書で終わる。青空の今日、2時間の除雪、アマリリス描き、2日分の新聞読んで昼。3紙1面に教育問題。「教師の体罰も『いじめ』-自民が防止法案」(道新)、一方的な暴力と人権侵害で両者同質だが、この根本的な言及が不明。いつものごとく、学校現場への激励感じず学校と教育委員会の責任だけ問う論調。
                        
 「全学級35人断念 文科省、自民意向受け」(朝日)に唖然。とうの昔に教員の「心理的、物理的な」許容量は限界越えている。「35人学級」は世界的には普通以下、40人学級は既に後進国を文科省も認めてる。体罰も退職金減額逃れの早期退職も賛成できないが、教育条件も生活条件も全く改善せず、教員の責任だけを叫ぶだけなら教師「いじめ」としか思えない。こういう教師聖職論は百害あって一利無し…国民的には70年代で決着済みの話。この30年、教員の願いトップは給料UPでも休み欲しいでもなく、定数改善。ここらに日本の教育の異常さと教員の質の高さを見る。
                        
 腹立つこともう一つ。桜宮高校入試、中止されなかったら橋下市長は出直し市長選考えていた(朝日)の記事。批判かわす後出しジャンケン的コメントなんだろうが、小泉政権が郵政問題を争点に全権掌握を図った国民を馬鹿扱いするあざとい手口思い出す。

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育てて10年のアマリリス、高さ1㍍の茎に手の平大の花6つ。花言葉「貴婦人の見栄」(笑)言い得て妙。毎年健気に咲いてくれるが…どうも苦手な花 吹雪に読んだ「偏愛ムラタ美術館【発掘編】」(村田喜代子著:平凡社)、題名の意味不可解、誰でも立ち止まるだろうの画家16人、実に真っ当な感想文。「ヘンな日本美術史」(山口晃著:祥伝社)で長年の疑問晴れた…雪舟、そうだったのか。「王様は裸だよ」的な批評、とても良し。この実力画家の根底を知る思い 中学校の冬の校外班活動。男子2人から、ぼた餅とお元気メッセージ。退職し素敵さ更に実感。昼食はこれで 波風食堂、準備中です」もついでに更新しました。

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【その95】 もうすぐ100回目

2013年01月25日 | 【保管】一寸凡師コラム

Photo  正月番組で見たアメリカの大学教授の講義がとても面95 白く、その人が書いた本をipadで購入、すぐに読んでみた。まだ序盤だが、わかったことは「TV番組は万人向けで非常にわかりやすく作られている」ということ。あれほど興味感心を掻き立てられたはずなのに、本の方は難しい言葉や言い回しが続き、なにやら読む気が・・・。凡師の読解力の低さが一番の原因なのだが、「難しいことを難しく」書いた本は、凡師には向かないらしい。もう少し力をつけてから挑戦したい。

 さてさて、「隙間コラム」も今回で95回目。記念すべき第100回まであと少しとなった。凡師の好きな漫画「こち亀」もコミック100巻は特別な装飾が施されていた。本コラムも何か特別なネタを考えたいところだが・・・。

 100回目のネタ作りも兼ねて、難しい本でも読んでみよう。

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常盤新平著「明日の友を数えれば」

2013年01月23日 | 読書

Photo  昨日の夜、「明日の友を数えれば」(幻戯書房、平成24年12月発行)を、半分まで読んで寝た。お洒落で、節度あるエッセー集。今朝の新聞、肺炎で常盤新平氏81歳ご逝去の報。あっと思った。昨日、栞を挟んで閉じたページ(「良寛さん」)に、題名をとった歌などが。この本でしか知らない人だが、何となく幸せな人生だったような気が。

   手を折りて昔の友を数ふればなきは多くぞなりにけるかも

 山住のあわれを誰に語らましあかざ籠(こ)に入れかへるゆうぐれ

 身をすてて世を好すくふ人も在(ま)すものを草のいほりに閑もとむとは

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荻上直子脚本・監督の映画。一昨日の「めがね」、昨日の「トイレット」をBSで。人に生まれ人として生きることも悪くないな、を静かな日常として描く凄さ。人生肯定の脚本、洗練された衣食住、無駄ない演技で丹念に紡がれる、職人技だが庶民でも手が届きそうな愛らしい織物のような映画退職金減額前の駆け込み退職教諭100人(埼玉)。70万円守るために失うものはあまりに多い。全国で増加の様相、理不尽な教師バッシングの理由がまた一つ桜宮高体育科の募集中止、最後まで生徒の声に耳ふさぎ続けた出口に唖然。

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夜の雪道

2013年01月20日 | 図工・調理

Photo_3  珍しく雪降らず、少し暖かい日曜日。物置の屋根の雪が知らない間に落ちていた。
  午前に、ベランダの窓に迫る雪山を崩した。固く重かった。昼食後ウトウトしママヨさんに指導される前に布団へ。

    起きたら、外灯のともる夕方。寝室の2階から鉛筆、クレパスで。雪の車道を真面目に描けば良かった。
 夜、大島渚監督追悼番組、正直わからずわかりたいとも思わない。同期の山田洋次監督の「東京家族」(監督50周年記念)が昨日全国封切り、見るつもりだ。明日夜、TVで「めがね」(萩上直子監督)、「かもめ食堂」にまた会える気分。
 

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