波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

7月の読書交流会 ご案内

2023年07月25日 | 読書

たぶん33回目(コロナ時期の投稿編交流を除き)になる読書交流会『ほんのおつきあい』を、7月30日(日)14:00~16:00、参加費200円、波風食堂で開催します。今回は、各自の読書交流に加え、芥川龍之介『芋粥』の感想が宿題。これは波風氏の「欲望とは実は何か?」の個人的な疑問が発端。余裕のある方は『鼻』の感想も。

 

世界をより良く理解している人は、・・・自分自身をより深く理解している。生きることの意味とは、それぞれの人が自分自身から出発して、世界と自分をより深く理解しながら自分自身で発見していくもの・・・・(それは)ひとりぽっちの自分をのりこえていく人間の様々な生き方(のこと)・・・今月、逝去された高史明『生きることの意味』から。情報社会の危うさを思うこの頃、最も危険な情報操作は誤った自分への情報入力と自分の評価だろう。勘違いが迷惑になり最後は独りぽっちに。読む度、平易な言葉で深い論理に導かれる。

 


宿題全文はこちらの『芋粥』から。『』もどうぞ。著作権切れの文学作品をボランテイアで誰でも無料で読める『青空文庫』に心から敬意 大雨警報明けの今朝。畑で健気に生きてくれている方々閲兵し無事を喜びつつ、雨上がりの湿度の高さにうんざり。もう夏休みに入ったんだなあ。 『生きることの意味』が忘れられない本になったのは、国語の教科書教材(確か中1)だったこと、過酷な著者の生育環境と辛い体験、本当の生きる力、そして厳しさの中に宿る本当の優しさとの出会い(恩師、坂井先生)の部分。戦時中、人間を根底から信じる確信と愛ある教育者は存在したのだ。襟を正される。

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