波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

見えない貧しさ

2020年10月25日 | 新聞感想

 

りあいから、この街にマスコミで話題になっているような貧困家庭の子どもはいるのですか?と聞かれたことがある。周囲に感じたことはないし、中高の生徒に話をすることもあるがやっぱり感じたことが無いという。

んなことを思い出したキャンベルさんの話(10/18朝日朝刊)。お金が無い辛さに加え、それを知られると、親も子どももとても不利になる、だから見せないようにするし、もし見ても見ないふりするのが日本の貧困の特徴だと喝破する。

校で働いていた時、学校経由の家庭支援申請の際に家庭の年収を知る機会があった。とても厳しい中で子どもを育てている家庭が少なくなかった。それまで受けていた給食費や学用品代などの半額補助がわずかな年収アップで打ち切られた例もあった。

ロナの前から「見せない貧困」は確実に蔓延していたが、この記事にあるようにコロナ禍で人々の視界が狭まり、「見えない貧困」が拡大しそれがいつしか「見えないから無いのと同じだ」と言うことにならないかと懸念する。『自助・共助・公助』は責任の順番で無く相互に働いて「生きる機能」でなければ。


核兵器の開発や保有を禁じる核兵器禁止条約が世界50ヶ国の批准で90日後の発効が決まった。悪いことは悪いのだという基準が世界中の「持続する志」で生まれた今日今日の朝刊掲載の「宗教法人 生長の家」の意見広告、すべてこの通りだと思った。宗教と政治と学問研究の立場が非常にすっきりしている。

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