2月29日 昨日、快晴の朝、気温は-5度と冷え込んだが、日中は10度近くまで上がり、暖かい春の日差しが感じられた。
朝早くから、ワタシを残して、出かけていった飼い主は、午後遅くになって帰ってきた。またしても赤鼻のトナカイかと思って、ニンマリと笑った飼い主のその顔を見ると、そんなには赤くない。
「ミャオ、そんなにマジマジとオレの顔を見ることはないだろう。山に登るたびに日焼けするので、オレも考えたんだ。サングラスの鼻の部分に、ガムテープで覆いをつけて、日焼けしないようにしたんだ。どうだうまくいっただろう。」
確かに赤くはなっていないが、まだそこに残っていた日焼け後に、それでも微妙にさらに日焼けしていて、赤黒くなり、顔全体としてみれば、ほとんどアナグマ状態だ。
飼い主は、ワタシのマイケルのことを、蟹江敬三だ、柳沢慎吾だとけなす前に、自分の顔を鏡で見てみろと言いたい。それにしても、パーティー・グッズみたいな鼻メガネをかけて山に登るなんて、出会った人は、笑いをこらえるのに大変だったろうと思う。まったく、バッカじゃないの。後は、その飼い主の話・・・。
「それが、幸いなことに、鼻メガネを恥ずかしがるほど、人には会わなかったんだ。
今回は、九重の平治岳に登ってきた。登山口の男池には、他にクルマが一台だけ。雪の登山道には、その先行者二人だけの足跡がつけられていて、上の方では吹き溜まりで1m近い深さがあり、二人のラッセル(足跡もない深い雪の山に登って行くこと)跡には助けられた。
大戸越の峠でその二人に会い、ラッセル跡を利用させてもらった礼を言い、ついでに、変に誤解されないように、鼻メガネの説明もした。
法華院に下る二人と別れて、先には足跡もない平治岳への登りはさすがにきつかったが、南面だけに雪も少なく、峠から30分ほどで南峰頂上に着く。
風も弱く、他に誰もいなくて、眼下に広がる雪の坊ガツル湿原を隔てて、立ち並ぶ九重主峰群・・・。そして北峰(平治岳山頂)との間、今、雪と霧氷に覆われている斜面のすべてが、6月になると色鮮やかなミヤマキリシマの花で、埋め尽くされるのだ。
この南峰の眺めで十分に満足して、北峰へは行かずに、あとはアイゼンをつけて、ずんずん下り、男池に戻り着く。往復6時間ほどの、静かないい雪山登山だった。
冬の九重は、雪のある時でも、メイン・ルートの牧ノ戸~久住山は大体踏み固められていて、そう苦労することはないが、そのほかのルートは人も少なく、雪が降った後に行けば、ちょっとした冬山を楽しむことができるのだ。
ミャオ風に言えば、アナグマおやじ、雪と戯れる・・・ってか。」
朝早くから、ワタシを残して、出かけていった飼い主は、午後遅くになって帰ってきた。またしても赤鼻のトナカイかと思って、ニンマリと笑った飼い主のその顔を見ると、そんなには赤くない。
「ミャオ、そんなにマジマジとオレの顔を見ることはないだろう。山に登るたびに日焼けするので、オレも考えたんだ。サングラスの鼻の部分に、ガムテープで覆いをつけて、日焼けしないようにしたんだ。どうだうまくいっただろう。」
確かに赤くはなっていないが、まだそこに残っていた日焼け後に、それでも微妙にさらに日焼けしていて、赤黒くなり、顔全体としてみれば、ほとんどアナグマ状態だ。
飼い主は、ワタシのマイケルのことを、蟹江敬三だ、柳沢慎吾だとけなす前に、自分の顔を鏡で見てみろと言いたい。それにしても、パーティー・グッズみたいな鼻メガネをかけて山に登るなんて、出会った人は、笑いをこらえるのに大変だったろうと思う。まったく、バッカじゃないの。後は、その飼い主の話・・・。
「それが、幸いなことに、鼻メガネを恥ずかしがるほど、人には会わなかったんだ。
今回は、九重の平治岳に登ってきた。登山口の男池には、他にクルマが一台だけ。雪の登山道には、その先行者二人だけの足跡がつけられていて、上の方では吹き溜まりで1m近い深さがあり、二人のラッセル(足跡もない深い雪の山に登って行くこと)跡には助けられた。
大戸越の峠でその二人に会い、ラッセル跡を利用させてもらった礼を言い、ついでに、変に誤解されないように、鼻メガネの説明もした。
法華院に下る二人と別れて、先には足跡もない平治岳への登りはさすがにきつかったが、南面だけに雪も少なく、峠から30分ほどで南峰頂上に着く。
風も弱く、他に誰もいなくて、眼下に広がる雪の坊ガツル湿原を隔てて、立ち並ぶ九重主峰群・・・。そして北峰(平治岳山頂)との間、今、雪と霧氷に覆われている斜面のすべてが、6月になると色鮮やかなミヤマキリシマの花で、埋め尽くされるのだ。
この南峰の眺めで十分に満足して、北峰へは行かずに、あとはアイゼンをつけて、ずんずん下り、男池に戻り着く。往復6時間ほどの、静かないい雪山登山だった。
冬の九重は、雪のある時でも、メイン・ルートの牧ノ戸~久住山は大体踏み固められていて、そう苦労することはないが、そのほかのルートは人も少なく、雪が降った後に行けば、ちょっとした冬山を楽しむことができるのだ。
ミャオ風に言えば、アナグマおやじ、雪と戯れる・・・ってか。」