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映画 アダム・サンドラー「スパングリッシュ/太陽の国から来たママのこと(‘04)」

2006-11-20 13:55:46 | 映画
 久しぶりに心に暖かいものが残る映画だった。自分のフランス料理店のシェフ、ジョン・クラスキー(アダム・サンドラー)その妻デボラ(ティア・レオーニ)の屋敷にメキシコ人のフロール(バズ・ヴェガ)がハウスキーパーとして雇われる。
               
 この屋敷には、夫婦のほかにデボラの母、娘と息子の二人の子供が住んでいる。フロールには一人娘のクリスティーナがいる。映画はこのメキシコ人母娘の絆をコメディタッチで爽やかに描く。
               
 シェフのモデルは、全米一といわれるトーマス・ケラーだそうだ。ケラーはこの映画のアドバイザーも務めている。
 そのケラーは、ナパ・バレーに完璧だが商売にならないほど小さな店『フレンチ・ランドリー』を開店。NYタイムズが米国一と銘打った店といわれる。
 この店で食事をするのは、予約でいつも一杯至難の業とも言えそうだ。
               
 それよりもなによりも注目したいのが、フロールを演じたスペイン出身のバズ・ヴェガだ。なんとも妖しい魅力を発散させていて、彼女が出ない場面では退屈になってくる。レストランの厨房でのラブシーンには、われを忘れるくらいの気分を味わせてくれる。彼女の唇がセクシーでぞくぞくする。
               
 監督のジェームズ・L・ブルックスもお気に入りの様子で、ラブシーンのセリフでべた褒めしている。
 フロール「思ったことを全部教えて」
 ジョン 「OK、それじゃ言うけど君は女性の象徴、姿が目に入ると思わず見つめてしまう。瞬きする間も惜しいくらいだ。
 それに とにかく君は君だし ごめん 言うけど……君は死ぬほど美人でゴージャスだ!もう言っちゃったし、今度見ると危ない」
 フロール「すぐに見て」情感が高まってキスシーン。

 過去にどんな映画に出ているのかと調べてみると、予想通り妖艶な役どころが多いようだ。スペイン映画を見たことがないが、どうやら彼女の脱ぎっぷりも大胆らしい。作品に恵まれれば人気女優の一角を占めそうな気がする。

 アダム・サンドラーも従来のコメディアンぽいのは影をひそめ、人間性豊かな男を真面目に演じていて好感が持てる。子役たちも実力充分で熱演していた。
 余談になるが、トーマス・ケラー特製のフレンチ・トーストが出てくる。そのレシピは、細かい分量なんかは分からないが、トーストの上にコーンフレークを載せて、中にチョコレートとクリームチーズ、アーモンドそれにバターがたっぷりという代物。
 こんなのは、私の体にはカロリーが多すぎて毒だ。甘党にとっては垂涎の的だろうか。

 監督・脚本ジェームズ・L・ブルックス1940年5月ニュージャージ州生まれ。‘83「愛と追憶の日々」で監督デビュー、おまけにアカデミー監督賞ほか5部門を受賞。
               
 音楽ハンス・ジマー
               
 キャスト アダム・サンドラー1966年9月ニューヨーク・ブルックリン生れ。コメディアン出身。
               
 バズ・ヴェガ1976年1月スペイン・セビリア生れ。
               
 ティア・レオーニ1966年2月ニューヨーク生まれ。
               
 シェルビー・ブルース1992年11月テキサス州ブラウンズヴィル生れ。
               
 サラ・スティール1988年9月ペンシルベニア州ピッツバーグ生れ。この作品に出演するのに、2000人の中から選ばれた。
               
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