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映画 「砂と霧の家」(03年)

2005-04-27 14:28:25 | 映画
 イスラム革命でイランを追われて、アメリカに亡命した秘密警察大佐ベラーニ一家と無職で離婚したキャシーが一軒の家を巡ってせめぎ合い、挙句息子の死がきっかけで、ベラーニ夫妻も死を選ぶ。

 この一軒の家というのは、500ドルの所得税滞納で競売にかけられたキャシーの家である。カスピ海の別荘を思わせる眺望が気に入るベラーニ、離婚や職のないことを誰にも言わず全く孤独な安住の地を追われたキャシー(ジェニファー・コネリー)。この相克の中で悲劇が起こるが、孤独を癒されなかったキャシーは、ベラーニ一家の家族という絆と暖かさに触れて、今まで独りよがりな自分を見つめて、人生は助け合って存在することに気づく。

 この作品は、03年のアカデミー賞主演男優賞ベン・キングズレー、助演女優賞ジョーレ・アグダシュルーがノミネートされた。主演のジェニファー・コネリーは、01年「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞助演女優賞を受賞、イエール大学卒の英語以外3ヶ国語を話す才女。

 映画の中でハッとするような目が実に美しいし、惜しげもなくあらわな太ももを見ているとあらぬ妄想に悩まされる。ベラーニ役のベン・キングズレーは82年「ガンジー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。また、イランのテヘラン生まれでベラーニの妻役ジョーレ・アグダシュルーもNY批評家協会賞助演女優賞ほか二つの賞に輝いている。この作品では、亡命一家という状況なので疲れた中年女を演じキャシーへの眼差しが優しい。アグダシュルーのパーティなどにでる姿は、エキゾティックでグラマーなボディは魅力的だ。

 ベラーニ一家の一人息子を演じる少年が、ヤンキースのキャッチャー・ポサーダによく似ているので気になって仕方がなかった。長らく映画から遠ざかっていたせいか、これらの俳優に馴染みがなかったが、これで馴染みになった。
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