畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

芽出し

2012-03-20 19:17:01 | 農作業

3月20日(火)   ときどき 

朝食後、彼は、再び雪国へと帰って行った。続く宴の余韻も残り、少々、ボーっとしているが、始めなければならない。

彼を見送った後、早速に、浸種の水槽を空にして、種籾と水槽をハウス内に運ぶ。今日から、芽出し作業だ。たっぷりと水分を吸収した種籾に、酸素と温度の条件がそろうと、発芽の過程に移ってゆく。電気温床用のマットの上に、底に水を入れた水槽を置く。種籾が水に触れないように棚を作り種籾を載せ、全体をくるむようにポリでトンネル掛けをする。日中の太陽光の強さで、高温になりすぎないように、アルミ蒸着フィルムを被せる。夜間、気温が下がると、温床マットのスイッチが入るように、サーモスタットをセットする。これで、約48時間ほどで、種籾は芽を膨らませ、籾を破るか破らないかほどに、生育する。鳩胸状という。

その後は、覆土用の焼土等を購入してきて、育苗の準備。ハウスの不具合を修理し、そろそろ交換期に入った被覆ポリゆえ、あちこち穴が開いたり、破れたりしている。それらを塞ぐ。換気用の巻き上げ機は、鉄パイプが、錆びてぼろぼろになり、用を無くしていたので、パイプを新しいものに交換する。ハウスの準備は終わる。