畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

小正月

2011-01-15 18:23:57 | 暮らし

1月15日(土)  

毎日のことだが、寒い。一日曇り空だから、気分的にも寒く感じてしまう。貼るカイロを足腰に張り付けて、出荷作業。

今日から、クン炭作りも、再開。暮には片づけておいたので、道具を準備して、遅めに火を付けた。消火時間が夕方になるため、田んぼや畑にはいかなかった。寒いことを良いことに、出荷が終わった後は、何となくだらだら、早めに風呂釜に火を付ける。

15日は、小正月。この地では、行事らしいことはないが、私の生まれた、新潟の農村では、大きな行事があった。「鳥追い」と云った。各地の農村にある行事で、農作物を鳥害から守り、豊作を祈る行事だろう。とりわけ、米をスズメなどの鳥の害から守ろうということを、象徴した行事なのだろう。子供たちが中心となる行事だった。近所の子供たちがグループで、雪で、室を作り、その中で、甘酒、おかし、ミカン、モチなどを食べた。そして、拍子木をたたきながら、「鳥追いだ、鳥追いだ!、、、、、」と囃しながら、村中を回り、ほかのグループの雪室で、御馳走になったりしたように、記憶している。

一月の半ばなのに、当時は、雪はかなり積もっていた。屋根の雪も、2~3回は下ろしていたので、家の近くは、雪はたくさんあり、子供たちが何人も入れる雪室は、充分作れた。現在は、雪が少なく、とても無理だろうが。

在(農村集落)の方は、1月だが、街の方は、2月だった。2月も半ばだから、雪の量は、かなり増える。雪室も大きく作れる。争って、幾部屋もあるような雪室を作っていたようだ。中学生になると、街の中学校に通うようになる。2月の鳥追い祭りに参加するようになり、夜遅くまで、遊んで帰った記憶もある。

カレンダーの15日、小正月を読み、そんなことを思い出した。