先日、テレビ番組の中で、阿川佐和子さんとタモリが対談してるのを、何気なく聞いていると、「やまとことば」という単語が出てきました。なんでも、新幹線「のぞみ」の名前を付ける際、阿川さんは、その選考委員の一員だったそうで、結局、彼女の言ったことがヒントとなり、「のぞみ」に決まったとのことでした。(詳しくは、コチラに。)
阿川さんが語ったところによると、小説家であり、列車好きな、阿川さんの父君が、「日本国鉄の列車の名前は歴代全て『大和言葉(やまとことば)』でできている。」と言っていたそうな。「こだま」「ひかり」...確かに。
候補に上がった中には、「きらら」とか、最近の言葉もあったそうで、それに決まりそうな雰囲気だったので、父君に言われたことを話して、更に、そのとき得票数の多かった「希望(きぼう)」について、それを「やまとことば」で言うと「のぞみ」ですね、と進言してその場は終わったそうな。
やがて、決定した名前を見たら、「のぞみ」だったので、自分の言ったことが反映されたようだと思った、との話でした。
そのときの、阿川さんのお話では、「日本語」は、かなりの外来語が混じってできているらしく、「漢語」も多いそうです。たとえば「希望」(きぼう)は、漢字をそのまま読んだ、「漢語」なんだそうです。なるほど...。
ここで、私が、何で、この「やまとことば」に反応したかというと、高校時代、合唱部の顧問だったN澤先生は、声楽の勉強もずっと続けられていて、その当時は、この「やまとことば」の歌い方がテーマだったらしく、私たちにも、かなり伝授してくれました。
「口を縦に開いて、狂言師がしゃべるような感じ」の歌い方、特に「Wa Wo」など、ワ行のWの発音を丁寧に強調するように歌う...。こういう歌い方を、毎日のように言われ続けた日々。
「やまとことば」と聞いて、あの当時の光景が蘇って来たのでした。(^^) それにしても、ただ「発音」の違いだけだと思っていた私でしたが、そういう単語の分類にまで意味があったとは...! ひとつ勉強になった出来事でした。
ちなみに、その後、つけられた名前も「やまびこ」「はやて」...と、確かに「やまとことば」が使われてるようですね。(できた順番は、前後してるかも...。)
実は、「はやて」のときは、私も応募しました。(^^;) 名前は「ふるさと」...。でも、やはり「速い」イメージがないとダメみたいですね。(笑)
>しゃあさん
ふっふっふ...しゃあさんにツッコマれないように、誤字がないよう、気をつけてますので...。(^^)
今では殆ど残っていない昔の「ゑ」「ゐ」「を」の発音。
子どもの中には自然に発音できる子がいますね。
意識しないできちんと「お」と「を」を使い分けている。
ところが歳経て中学生くらいになるとその区別がなくなってくるのです。
10歳までは子どものなかに前世の血が残っているのかな?
そうですか、子どもは、自然とできるものなんですね。やはり、中学生くらいになると、「知識」がジャマしちゃうんでしょうかね?
長年「歌」に関わってきた私などは、「を」を「Wo」と発音することが当たり前に思ってますが、普通の大人の人でも「o」になってる方、意外と多いのかも...。
ちなみに、「ゐ」=「Wi」、「ゑ」=「We」で、正解でしょうか?