以前、本屋さんに「医療通訳の本の棚を作ること」が目標ということを書きました。
単著でも編著でも共著でもいいので
外国人医療に関する書籍がある程度増えていかないと
社会的な認知を得ることができないという考えからです。
もちろん、ネットのほうが手軽に手に入れられるし、
実際に論文などではネットで手に入る論文等のほうが引用が容易です。
ただし、書籍を手に取り線を引いたり付箋を貼ったりしながら、しっかり読み込むことも
とても大切だと思っているし、そういう時間が私はとても好きなのでやはり書籍にこだわります。
いつのころからか、せめて1年に1冊は本にかかわりたいなと思ってきました。
昨年は、「実践医療通訳」という連利博先生と阿部裕先生との編著を上梓しました。
今年は、多文化間精神医学会の皆さんを中心に
野田文隆先生と秋山剛先生を編者とした本に参加させてもらいました。
「あなたにもできる外国人へのこころの支援」 岩崎学術出版社 2016.9
内容は、在住外国人支援の中で「こころの支援」をする際に
医療者、支援者、日本社会の皆さんに知っておいてほしいことが網羅されています。
特に、初学者にもわかるように、ハウツーにも対応できるようになっています。
目次を引用すると・・
はじめに
パート Ⅰ 知ってほしい:外国人へのこころの支援のイロハ
パート Ⅱ 立場で違うこころの問題①
1 本人の場合
2 配偶者の場合
3 児童の場合
パート Ⅲ 立場で違うこころの問題②
1 留学生では
2 難民・難民認定申請者では
3 外国人労働者では
4 国際結婚では
5 中国語精神科専門外来では
パート Ⅳ こころの支援者や団体を活用するコツ
1 国際交流協会と連携する
2 スクールカウンセラーを利用する
3 医療通訳を使う
4 保健師に相談する
5 精神保健福祉士に相談する
6 心理士に相談する
7 精神科医に相談する
パート V 医療現場で実際に起こること
パート Ⅵ 文化的背景を知らないと困ること
私は「医療通訳を使う」の項目を書きました。
在住外国人の精神科支援の場面を通訳できる通訳者は多くありません。
従って、「医療通訳者を探す」ことは結構難しいと感じることもあります。
しかし、家族や子供がやることがよい場面ばかりではありません。
先日書いた「医療通訳を使う」という表現についても賛否両論があると思いますが、
日本社会ではまだ医療通訳以前の問題も多いので
外国人の心の支援におけるコミュニケーションについて広く取り上げました。
私の周りでは「こころの支援」を含む医療通訳場面が少なくありません。
うつや統合失調だけでなく、子供の発達障害や家族の問題、依存症など
たぶん、日本の医療の中で、もっとも解決が難しく、でも一番通訳者を必要としている
分野のひとつだとおもうからこそ、皆さんにも目を向けてほしいと思います。
医療通訳において「精神科は置いておいて・・・」の議論では意味がありません。
患者のつらさは、どちらがつらいと計れるものではないのです。
図書館に頼んでいただければ、
いろんな方の目に留まっていいかもしれませんね。
よろしくお願いします。
今週は湯治で秋田に来ています。
最近では、夏の終わりに身体をリセットしておかなければ
年末まで持たないようになってきました。
ちゃんと休んで、また戻ります。
単著でも編著でも共著でもいいので
外国人医療に関する書籍がある程度増えていかないと
社会的な認知を得ることができないという考えからです。
もちろん、ネットのほうが手軽に手に入れられるし、
実際に論文などではネットで手に入る論文等のほうが引用が容易です。
ただし、書籍を手に取り線を引いたり付箋を貼ったりしながら、しっかり読み込むことも
とても大切だと思っているし、そういう時間が私はとても好きなのでやはり書籍にこだわります。
いつのころからか、せめて1年に1冊は本にかかわりたいなと思ってきました。
昨年は、「実践医療通訳」という連利博先生と阿部裕先生との編著を上梓しました。
今年は、多文化間精神医学会の皆さんを中心に
野田文隆先生と秋山剛先生を編者とした本に参加させてもらいました。
「あなたにもできる外国人へのこころの支援」 岩崎学術出版社 2016.9
内容は、在住外国人支援の中で「こころの支援」をする際に
医療者、支援者、日本社会の皆さんに知っておいてほしいことが網羅されています。
特に、初学者にもわかるように、ハウツーにも対応できるようになっています。
目次を引用すると・・
はじめに
パート Ⅰ 知ってほしい:外国人へのこころの支援のイロハ
パート Ⅱ 立場で違うこころの問題①
1 本人の場合
2 配偶者の場合
3 児童の場合
パート Ⅲ 立場で違うこころの問題②
1 留学生では
2 難民・難民認定申請者では
3 外国人労働者では
4 国際結婚では
5 中国語精神科専門外来では
パート Ⅳ こころの支援者や団体を活用するコツ
1 国際交流協会と連携する
2 スクールカウンセラーを利用する
3 医療通訳を使う
4 保健師に相談する
5 精神保健福祉士に相談する
6 心理士に相談する
7 精神科医に相談する
パート V 医療現場で実際に起こること
パート Ⅵ 文化的背景を知らないと困ること
私は「医療通訳を使う」の項目を書きました。
在住外国人の精神科支援の場面を通訳できる通訳者は多くありません。
従って、「医療通訳者を探す」ことは結構難しいと感じることもあります。
しかし、家族や子供がやることがよい場面ばかりではありません。
先日書いた「医療通訳を使う」という表現についても賛否両論があると思いますが、
日本社会ではまだ医療通訳以前の問題も多いので
外国人の心の支援におけるコミュニケーションについて広く取り上げました。
私の周りでは「こころの支援」を含む医療通訳場面が少なくありません。
うつや統合失調だけでなく、子供の発達障害や家族の問題、依存症など
たぶん、日本の医療の中で、もっとも解決が難しく、でも一番通訳者を必要としている
分野のひとつだとおもうからこそ、皆さんにも目を向けてほしいと思います。
医療通訳において「精神科は置いておいて・・・」の議論では意味がありません。
患者のつらさは、どちらがつらいと計れるものではないのです。
図書館に頼んでいただければ、
いろんな方の目に留まっていいかもしれませんね。
よろしくお願いします。
今週は湯治で秋田に来ています。
最近では、夏の終わりに身体をリセットしておかなければ
年末まで持たないようになってきました。
ちゃんと休んで、また戻ります。