ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う

2020-12-30 00:00:00 | 社会時評

はい、また記事を書きます。私のブログで群を抜いて一番評判の悪い犯罪被害者家族批判です。こちらの記事より。

>2020年9月11日(金)
<熊谷6人殺害>ばかばかしい…妻子殺害された男性、無期懲役確定に悔しさ「ああ、終わっちゃったんだな」

 最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、熊谷市で2015年、小学生2人を含む住民6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(35)の上告を棄却する決定をした。9日付。一審の死刑判決を破棄し、心神耗弱を認めて無期懲役とした二審東京高裁判決が確定する。

 妻子3人を失った遺族の男性(47)が10日、埼玉新聞の取材に応じ、「悔しさしか残らない。今、聞いたばかりで整理できない。悔しい」と言葉を絞り出した。

 男性は事件で、妻の加藤美和子さん(41)、長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)=いずれも当時=を亡くした。自分以外の家族を失い、3人に対しても「死刑判決まで持っていけなかった後悔がある」とこぼす。

 改めて一審さいたま地裁の死刑を破棄した二審東京高裁判決については、「信じられない。裁判官も、検察官も。まだ納得できない。ばかばかしい感情もある。検察官はなぜ上告してくれなかったのか。少しでも望みがあるなら裁判をやり直してほしかった」と訴える。

 日本の司法手続きについても、「上告の権利を被害者に与えてほしい。二審も書面中心の審理ではなく、一審と同じようにやってほしかった」と指摘。さらに、「もうちょっと被害者が意見できる場をつくってほしい。判決を見て、大事なことが書いていないと思った。そういうことを裁判官に質問できるようにしてほしい」と求める。

 二審判決は、事件当時のナカダ被告が心神耗弱だったと認定した。この点については、「少なからず殺人を犯す人はまともな状態ではない。そのときの精神状態は関係ないと思う」と主張。一審中には被告が「人を殺した」と口走る場面もあり、「殺人を犯した自覚はあると思う。どこがどう心神耗弱だったのか分からない。精神的な部分で争うことがおかしいのではないか」と考える。

 今月で事件からちょうど5年になる。16日は家族3人の命日だ。男性は「今は何も考えられない。ああ、終わっちゃったんだなというがくぜんとした気持ちと脱力感がある。今後のことはこれから考えたい」と無念の心境を語った。

この男性が気の毒であることを認めるのはやぶさかではないし、そういいたくなる気持ちも理解はできますが、仕方ないですよね。法律で、精神に問題がある人間に対しては、不起訴なり無罪なり減刑の措置をとれることが認められているのだから。殺人でもそれはあります。その1例を。

>元入所者の男性、再び不起訴
渋谷の養護施設長刺殺疑い
2020年4月7日 19:15

 東京都渋谷区の児童養護施設「若草寮」で昨年2月、施設長の大森信也さん=当時(46)=が刺殺された事件で、東京地検は7日、殺人容疑で検察審査会の「不起訴不当」の議決を受けた元入所者の男性(24)を再び不起訴処分とした。処分理由を明らかにしていない。

 男性は昨年2月、大森さんを刺殺しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕され、殺人容疑で送検された。地検は鑑定留置で男性の当時の精神状態を調べた結果、刑事責任を問えないと判断、昨年5月に不起訴処分とした。

 だが、東京第6検察審査会は昨年10月、心神喪失中の犯行だとした地検の判断は「検討が不十分」と指摘していた。

マジ論すれば、ペルー人の被告人(現受刑者)が高裁で減刑になったのは、この人物の兄がペルーでひどい大量殺人をしたことから、被告人の精神障害への斟酌が必要だという認識になったのでしょう。それを非難したくなるのは、遺族であれば当然でしょうが、しかししょうがないですよね。素人目に見ても、この人物は重度の精神障害になっているのは明らかです。もう1つ。フリーライターであった村崎百郎氏の殺人についてです。注釈の番号は削除します。

2010年7月23日午後5時頃、村崎は読者を名乗る32歳の男性に東京都練馬区羽沢の自宅で48ヶ所を滅多刺しにされ殺害された。自ら警察に通報して逮捕された容疑者は精神病により通院中で精神鑑定の結果、統合失調症と診断され不起訴となった

殺人ではありませんが、このような事件もありました。

アンネの日記破損事件

捜査」のくだりを引用します。こちらも注釈の番号は削除します。

>警視庁捜査一課杉並警察署に本件に関する特別捜査本部を設置、本格的捜査を開始。3月14日、杉並区の区立南荻窪図書館で関連本23冊を破った器物損壊容疑で当時36歳の東京都小平市の無職の男を逮捕した。同年4月4日に杉並区荻窪の中央図書館で関連本20冊を破った器物損壊容疑で再逮捕された

捜査関係者によると、2月19日と22日に手塚治虫の写真が添えられた上で「こんにちは、手塚治虫です。アシスタントゴーストライターは違います。佐村河内守と一緒にしないで」などと意味不明の文言が手書きされたビラを貼りつける目的で被害のあったジュンク堂書店池袋本店に立ち入った建造物侵入容疑で3月7日に逮捕した際に、男がアンネ関連の書籍を破ったことを自供したという。男は「破った本の紙片は捨てた」と供述し、供述通りの場所から紙片が見つかったことから秘密の暴露と判断され、器物損壊容疑での逮捕につながった。また、男は「アンネ自身が書いたものではないと批判したかった」と犯行動機を語っている。また、2013年の2月や5月にも同様の犯行を行っていたという。

男は「防犯カメラに映らないように位置を確認していた」「自転車で移動した」と供述している。また、男は都内38図書館での関与を認める供述をしているが、横浜市の図書館での被害については関与を否定しているという

男は精神科への通院歴があり、逮捕時から意味不明な供述を繰り返している。刑事責任能力に問題があったため、本件の器物損壊罪での逮捕以降も男に対する匿名報道が続いた。3月19日の第186回国会衆議院内閣委員会において、古屋圭司国家公安委員長は「(逮捕された男は)日本国籍である」と答弁している。4月16日から6月16日まで専門家による精神鑑定が実施されていた。

6月20日、東京地方検察庁被疑者が犯行当時に心神喪失の状態にあったとして不起訴とした。東京地検は「人種差別的な思想に基づくとは認められなかった」としている。

というわけで、被疑者が心神喪失の状態にあれば、検察はそれを不起訴処分にして何ら問題がないわけです。そしてこの熊谷の事件は、検察は起訴しましたが、裁判所は職権で精神病の問題があると判断したわけで、それ自体には何ら問題はありません。これは、遺族の男性が気の毒だということとは別問題です。

それでこの遺族は、記者会見も開いています。その記事を。

>2020年9月16日(水)
<熊谷6人殺害>怒りどこにぶつければ…妻子殺害された男性「検察が裏切った」 検察の不戦敗、職務放棄だ

 熊谷市で2015年9月、小学生姉妹を含む男女6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(35)について、一審の死刑判決が破棄され無期懲役判決が確定することを受けて、妻子3人を亡くした遺族の男性(47)が15日、東京都内で記者会見した。

 検察側が上告を断念したことにより最高裁で争うことなく判決が確定することになり、「(検察に)裏切られた思いが強い。これで終わらせていいのか。心の中で揺れ動いている」と不満を語った。

 男性は事件で、妻の加藤美和子さん(41)、長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)=いずれも当時=を失った。3人が殺害されてから16日で5年になる。男性は「毎年9月16日が近くなると、当時の記憶がよみがえってくる。長いようで短かった5年間だったが、悲しみは5年前と一緒」と打ち明ける。「判決への怒りや悲しみをどこにぶつけていいのか分からない」と、今も死刑が破棄されたことに納得していない。

 事件を巡って、裁判員裁判の一審さいたま地裁はナカダ被告の完全責任能力を認め、求刑通り死刑判決を下した。二審東京高裁は被告が心神耗弱状態で責任能力は限定的として無期懲役を言い渡した。被告側は判決を不服として上告したものの、東京高検は上告を断念。最高裁は9日付で被告側の上告を棄却した。

 同席した被害者代理人の高橋正人弁護士は、「検察の不戦敗であり、職務放棄。司法に裏切られた被害者は誰にすがればいいのか」と批判。その上で、控訴審の裁判員裁判制度導入や被害者への上訴権付与を主張している。

 男性は今後について、「自分のため、家族のため、何か手だてがないか考えていきたい」と複雑な心境を吐露。「諦めたくない。前例がなくてもいい。まだ戦いたい」と気持ちを奮い立たせるように話した。

上の記事中私がいちばん引っかかるのが、

>同席した被害者代理人の高橋正人弁護士は、「検察の不戦敗であり、職務放棄。司法に裏切られた被害者は誰にすがればいいのか」と批判。その上で、控訴審の裁判員裁判制度導入や被害者への上訴権付与を主張している。

というところです。いや、不戦敗、職務放棄、裏切りじゃないでしょう。上告というのは、刑事訴訟法によれば

>刑事訴訟の場合(刑事訴訟法405条)
判決に憲法の違反があること又は憲法の解釈に誤りがあること(1号)
最高裁判所の判例と相反する判断をしたこと(2号)
最高裁判所の判例がない場合に、大審院若しくは上告裁判所たる高等裁判所の判例又は刑事訴訟法施行後の控訴裁判所たる高等裁判所の判例と相反する判断をしたこと(3号)

であり、この件は1号~3号のどれにも引っかからないので検察は上告をしなかったわけです。実際には、永山事件ほか、検察は量刑不当で上告することもありますが、この件ではそこまではしなかったわけで、それは法の通りに執行したことであって、別に非難されるいわれはない。これは、被害者遺族がどう考えるかといったこととは別次元の話。

余談ですが、検察だってやみくもに厳刑判決を要求するわけでもないでしょう。不起訴処分、控訴上告見送りにするのも様々な理由があるわけで、そういう措置をとったら「不戦敗であり、職務放棄。司法」への裏切とか言われたって、それはお門違いというものです。

それにしても

>控訴審の裁判員裁判制度導入や被害者への上訴権付与を主張している。

ってねえ。これ最初の記事で遺族の人も主張していましたが、つまりはこの弁護士の入れ知恵なわけです。無理いうなです。裁判員裁判制度は、別に重刑を前提とするために導入されたものではないし(だいたい裁判員裁判で無期、高裁で死刑になったら、この人はこういうことを言うんですかね?)、被害者への上訴権付与なんて、だれが検察官役やるんだです。高橋弁護士のような人ですかね? そういう事態はぜひご遠慮願います。さすがにこんな意見は、最高裁も相手にはしないでしょうが。それでこちらは、別の記事より。

>「裁判員裁判で死刑判決がくだされながら、控訴審では3名の裁判官だけで、原判決を破棄して良いのか。このような杜撰な対応が続くなら、死刑相当事件では控訴審もフランスと同じように裁判員裁判にするべき。しないなら(今回の事件のように)被告人は上訴しても、検察官が上訴しないときは、被害者参加人に上訴権を与えてほしい」(被害者参加弁護士の高橋正人弁護士)

原判決を破棄して良いのかって、そういうのを悪いといっていたら、控訴審なんか成立しないじゃないですか。上でも書きましたけど、別に裁判員裁判の趣旨はいたずらに厳刑を課すだけが能じゃないし、別にこの判決はずさんな対応じゃないでしょう。何がどうずさんなんですかね? 自分たちの希望した判決が出ないからずさんだって、それ単なる感情論じゃないですか。だいたい裁判員裁判が正しいなんて、単なるドグマでしかない。繰り返しますけど、高橋弁護士は、裁判員裁判で無期だった事件が控訴審で死刑になったら、控訴審判決を支持するんだろ? そういうのって単なる無責任でデタラメな態度じゃないですか。

ほんと、こういうのもいつもながらの空しい光景です。


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Unknown (bogus-simotukare)
2020-12-30 07:25:36
 別の問題ですが、最近以下のような「被害者のくだらない感情論」もありましたね(あえて「くだらない感情論」と断言します)。拙記事https://bogus-simotukare.hatenadiary.jp/entry/2020/12/27/103238でも取り上げましたが。

法改正断念に保護者ら抗議 教員わいせつ対策で - 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/201228/lif2012280027-n1.html
 保護者らでつくる「全国学校ハラスメント被害者連絡会」などは28日、わいせつ教員対策を強化する法改正案の提出を見送った文部科学省に対し、抗議声明を出した。「被害者の声を大切にしていない。加害教員を二度と教育現場に戻さないでほしい」と改めて法改正を求めた。
 懲戒免職で免許を失効しても3年後に再取得可能としている教育職員免許法について、文科省は期間を5年や無期限に延長することを検討していた。しかし、内閣法制局が個人の権利制限につながるとの見解を示したため、年明けの通常国会への法案提出を見送った。
 声明提出後に記者会見した郡司真子共同代表は「加害者の人権は保護される一方、被害者の人権は踏みにじられている」と憤った。
(引用終わり)
 
 ちなみにこの件での萩生田の記者会見が以下の通り(かなり長くなります。「長い」と言うこと自体が「萩生田としての誠意の現れ」とはいえるでしょう)。
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00124.html
◆萩生田大臣)
 児童生徒等にわいせつ行為を行い懲戒免職となった者に、無期限に教員免許状を授与しないとすることについては、現行法上、例えば殺人罪などの重罪を犯し懲役刑に処せられた場合でも、刑の執行後10年で刑が消滅すること(ボーガス注:「10年で刑が消滅」と言ったときには萩生田の脳内には当然、直近に起こった「刑の消滅で東京福祉大学理事長に復帰した例の奴」のことが頭にあったでしょう。あれも教育現場のわいせつ犯罪者ですし)などとの均衡上、法制的に採ることができませんでした。次に、専門家のお話では、「小児性愛」に該当する者は子供と身近に関わる環境下でわいせつ行為を行うおそれがあるとの指摘があることを踏まえ、その診断を受けた者に教員免許状を授与しないとすることを検討しましたが、内閣法制局から「小児性愛」は概念が十分に明確とは言えないとの指摘を受け、厚労省にも照会し、私も田村大臣とも話合いをしましたけれども、現状では疾病として診断基準等が確立されているとは言えないとの回答であり、現時点では、適用範囲の明確さが求められる法令上の欠格事由として規定することはできないと判断せざるを得ませんでした。このような状況から、法改正は引き続きの検討課題となりますが、文科省として、可能な限りの手立てを講じるという強い思いを持ってこの問題に取り組んでまいりたいと思います。
 例えばイギリスでは、そうした職種に人の雇用をする場合に、DBSという公的機関が発行する無犯罪証明書を求める仕組みがあり、参考になると考えています。本日、閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」でも、海外の例も参考にしつつ検討する旨が盛り込まれており、文科省としても、そうした検討にも積極的に協力してまいりたいと思います。
◆記者)
 わいせつ教員の処分の関係なんですが、今おっしゃったように法改正は難しいというこですが、欠格期間を少し長くする、(ボーガス注:現在の3年から)5年という話もありましたけども、そういうことも断念されたということでよろしいんでしょうか。
◆萩生田大臣)
 5年というのは別に元々考えてないですね。それで、二度と立たせないという思いで法改正をしたいということで準備をしてきたんですけれど、今申し上げたように、私もこれ、忸怩たる思いがございます。極論を言えば、さっき申し上げたように、殺人犯であっても、刑の消滅後、例えばもう一度免許を取ることができるように、わいせつ教員だけは二度と取れないっていうその建付けが現行の日本の法律の中ではやっぱり難しかったということなのです。諦めたわけじゃないのですけれど、これ年末で、もう当然、通常国会へのエントリーをしなきゃならないので、それが出ていなければ、当然、皆さん方からどうなったんですかって質問があると思いましたので、この時期にこちらから事情を説明したというのが正直なところでございまして。今申し上げたように、少しフィールドを広げて、学校の先生だけじゃなくて、やっぱり子供たちを性被害から守っていくっていう大きな概念で、もう一回、各省庁を巻き込んでやり直しをしていきたいなと思っていますし、さっき申し上げたように、今、できることはどんどん精度を上げてですね、何としてもわいせつ教員の皆さん、皆さんというかわいせつ教員を、二度と教壇に立たせないっていうこの思いはですね、ぜひ貫いていきたいと思っています。
(引用終わり)

 ということで拙記事https://bogus-simotukare.hatenadiary.jp/entry/2020/12/27/103238でも指摘しましたが、
>例えばイギリスでは、そうした職種に人の雇用をする場合に、DBSという公的機関が発行する無犯罪証明書を求める仕組みがあり、参考になると考えています。
>わいせつ教員を、二度と教壇に立たせないっていうこの思いはですね、ぜひ貫いていきたいと思っています。
ということで萩生田も「教育現場のわいせつ教員対策について、法制局などから批判の出ない適切な方策を今後目指す(俺の要約)」としており「現状のままで何もしない」とは言ってないのに
>>声明提出後に記者会見した郡司真子共同代表は「加害者の人権は保護される一方、被害者の人権は踏みにじられている」と憤った。
つうのはもはや感情論による言いがかりですね。
 こういう郡司某のような人間には「共同代表」なんてもんになってほしくないし「こんなんが共同代表なんて会は岡村勲の例の団体(今は解散)や横田早紀江がメンバーの家族会みたいなレベルの低い厳罰論、感情論の団体なんだろうな。岡村の団体みたいに消えて亡くなれば良いのに」と心の底から軽蔑します。いや「妻が殺された岡村」や「わいせつ教員の被害を受けた児童の保護者(郡司もその一人?)」や「娘が拉致された横田早紀江」には同情します(とはいえ岡村や早紀江への同情の念は、連中が無茶苦茶な暴論を吐くので、かなりなくなってきました)がだからといって彼らが何言ってもいいわけではない(というと「犯罪者に甘い」「北朝鮮に甘い」などと悪口するのがこの種の連中ですが)。
 これは郡司だけでなく「岡村勲」「横田早紀江」なんかもそうですが日本社会は「被害者なら何言っても許される」と思い上がってる連中への批判が弱いですね。郡司某や岡村、横田早紀江のような思い上がった連中には、もっとマスコミや社会が批判を加えるべきじゃないか。
 「他の問題はともかく」この件では萩生田は何一つ間違ってないでしょう。
 まさか「萩生田は何一つ間違ってない!、間違ってるのは萩生田を非難するあんたらだ」と「萩生田のような極右嫌い」の俺がコメントする日が来るとは(苦笑)。
返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2020-12-30 21:47:37
確かに小児性愛というのは、そうであるのとそうでないということに明確なラインは引けないですからね。裁判に訴えられたらかなり行政側は厳しいでしょう。

> これは郡司だけでなく「岡村勲」「横田早紀江」なんかもそうですが日本社会は「被害者なら何言っても許される」と思い上がってる連中への批判が弱いですね。郡司某や岡村、横田早紀江のような思い上がった連中には、もっとマスコミや社会が批判を加えるべきじゃないか。

明日また登場しますけど、例の闇サイトの母親もそうですね。あのような人物に警察までが講演を頼む始末です。犯罪被害者家族といったって、彼女よりまともな人間はいくらでもいるでしょうに。要は発言する人が限られているのでそうなるのでしょうが、それも彼女自身の問題ばかりでなく、呼ぶ人間、意見を言わせる側の問題だと私は思います。
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富山交番襲撃事件で被告に無期懲役判決 (nordhausen)
2021-03-07 20:20:15
https://www.sankei.com/affairs/news/210305/afr2103050008-n1.html

https://www.sankei.com/affairs/news/210305/afr2103050013-n1.html

被害者が2人ということを鑑みれば、死刑判決もあり得たと思いますが、無期懲役に減刑となったのは、被告に発達障害があったことが考慮されたのでしょう。とは言え、今後検察や被告が控訴する可能性がありますし、そうなったら控訴審や上告審で死刑判決が出る可能性もありますね。
返信する
神戸5人殺傷「死刑相当」も無期求刑 検察、精神疾患理由に (bogus-simotukare)
2021-10-25 20:38:38
https://www.sankei.com/article/20211025-NTY5CE3L7FIIJJFW6EI2BIBDGE/
 神戸市北区で平成29年7月、祖父母ら男女5人を殺傷したとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職、竹島叶実(かなみ)被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が25日、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)で開かれた。検察側は死刑相当事案とするも竹島被告が犯行時、心神耗弱の状態だったとして無期懲役を求刑。弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張し結審した。判決は来月4日。

 検察が死刑相当事件で最初から「心神耗弱で無期求刑」とは意外です。「心神耗弱であること」がどうしても否定できない鑑定結果だったのでしょう。
返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2021-10-28 23:17:13
ただそういう話なら、不起訴にするのが筋なのかもですね。限定的な責任ということなのでしょうが、いずれにせよ有罪となったとしても、まずはしっかり治療をしてほしいですね。
返信する
Unknown (bogus-simotukare)
2022-04-16 05:31:14
https://www.sankei.com/article/20220415-LHHI3Z2DO5ND5HQF55OLRBGUU4/
遺族「怒りしかない」 熊谷6人殺害で賠償請求棄却
 埼玉県熊谷市での男女6人殺害事件をめぐり、さいたま地裁が15日、妻子3人が殺されたのは県警の情報周知が不十分だったためとして県に損害賠償を求めた加藤裕希さん(49)の請求を棄却した。判決を受けて記者会見に臨んだ加藤さんは「怒りしかない」と声を絞り出し、控訴する意向を表明して「気持ちを切り替えてやっていきたい」と前を向いた。
 判決などによると、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者(36)=無期懲役が確定=は平成27年9月13日、任意同行先の熊谷署から逃走し、14~16日、加藤さんの妻の美和子さん=当時(41)=と娘の美咲さん=同(10)、春花さん=同(7)=ら男女6人を殺害。加藤さんは、逃走を防災無線などで周知しなかった県警の対応が警察権の不行使に当たると主張していた。
 加藤さんは記者会見で、県警の情報提供方法や内容に違法性はなかったとした判決への不満をあらわにし「つらさと怒りで、まだ、判決理由の全てを読むことができていない(ボーガス注:判決理由を全部読んでないと公言しながら非難できる神経には心底呆れます。あまりにも客観性や冷静さがなさ過ぎる)」と明かした。
 会見に同席した高橋正人弁護士も、違法性を否定した判決を非難した。
(引用終わり)

 確か、「挙動不審だった」とはいえ逮捕ではなく任意同行ですので「その場を立ち去っても逃亡罪に当たらない(逮捕なら逃亡罪が成立しますが)」のでねえ。
 そもそも建前では「帰りたい」というなら帰さないとダメなのが任意同行です。「任意」のわけですから。この事件において任意同行止まりにとどまり逮捕しなかったことが不適切とはおそらく言えないでしょう。
 「立ち去り=凶悪犯罪の恐れ」ともいえない。
 「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した」レベルを周知した場合、むしろ「何もなければ」後日、周知された側から「名誉毀損」で警察が訴えられかねないのだから、周知しないのは当然で、敗訴はやむを得ないでしょう。いやそれ以前に「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した」レベルで何をどう周知しろというのか。何もなければこの遺族も「住民に不要な恐怖感を与えた」と警察を非難してるのでは?。たいていの場合「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した」レベルでは仮に犯罪が起こるにしてもあんな凶悪犯罪(6人殺害)は普通起きません。
 むしろ感情論で警察を訴える遺族の方がおかしいと思います。裁判所が正しい判断を下して何よりです。
 それにしてもこの記事でも批判されている「高橋正人弁護士」が「この民事訴訟の弁護士」であることには呆れるとともに吹き出しました。まあ、まともな弁護士はこういう弁護はやらないだろうと思います。まともな弁護士は俺みたいなことを言って遺族をたしなめるでしょうから。
 ただし、こういうことを言う俺を遺族や高橋弁護士は敵視するのでしょうが。しかし遺族はともかく高橋氏には果たして勝つ気があるのか。遺族を食い物にしてるだけではないかと疑いたくなります。
返信する
>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2022-04-17 23:11:44
おっしゃるように、これ警察にそれを予見しろというのは無理筋じゃないのですね。できんでしょう、わるいけど。それで、高橋弁護士も、この人行政訴訟とか得意な人なのかなあですね。この裁判するのなら高橋弁護士以外の人に依頼したほうがよいだろうし、引き受ける人がいないのなら、しないほうがよさそうです。百人斬り裁判で、稲田朋美らも、本気で香月だったのかというあたりの疑問と同じようなものを感じますね。
返信する
産経『遺族「罰せられない理由分からず」神戸5人殺傷、2審も無罪判決に』、朝日『「被告は治療を」裁判長が説諭、遺族「納得できない」神戸5人殺傷』 (bogus-simotukare)
2023-09-26 07:28:15
https://www.sankei.com/article/20230925-ZD5WYVEBL5MWPBJKL2VUNDQWEE/
 神戸5人殺傷事件で、殺人罪などに問われた男性被告(32)を(ボーガス注:心神喪失で)無罪とした25日の大阪高裁判決を受け、殺害された近所の女性=当時(79)=の50代の長男が「罰せられない理由が分からない」などとするコメントを代理人を通じて公表した。
 長男は事件について1審神戸地裁判決が無罪としたことに衝撃を受け「高裁ならば正義にのっとった判決を出してくれる」と考えてきたが、この日の判決は「私たちの心をもう一度殺すに等しいものだった」とした。
 被告が(ボーガス注:精神病で)妄想を抱いて(ボーガス注:心神喪失で)いたとしても「それで人を殺して罰せられない理由が分からない」と心境をつづった。
(引用終わり)

https://www.asahi.com/articles/ASPC46RLFPC4PTIL034.html
 無罪判決が言い渡されると、傍聴席からは怒号が上がった。傍聴に来ていた遺族の一人という男性は報道陣に「驚きで何も言葉が出てこない」と話した。裁判所を出る際、「人を殺して、どうして死刑にならないのか。こんな判決は聞いたことがない」と叫んだ女性もいた。
 亡くなった辻やゑ子さん(当時79)の長女と長男は「ただただ絶望しています。何の罪もない3人が無法に命を奪われたのに、犯人は法律で命を守られたことには到底納得ができません。私たちと同じような思いをする人がいなくなるよう、責任能力という制度と運用を、見直すきっかけにしてほしい」とのコメントを出した。
 事件で重傷を負った女性(69)も代理人弁護士を通じてコメントを出し、「判決を聞いて、がくぜんとしました。4年間かけてようやく取り戻しつつあった安心と生活が一気に崩れ去りました。今後が不安でなりません。検察には控訴を検討していただきたい」とコメントを出した。
(引用終わり)

 気持ちは分かりますが貴記事で書かれてること「精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う」と同じ話ですよね(今回は無罪ですが)。
 この点は
https://www.asahi.com/articles/ASPC46RLFPC4PTIL034.html
 元刑事裁判官で法政大法科大学院の水野智幸教授は「犯罪行為をした人自身に『これが犯罪だ』という自覚がなければ、刑罰ではなく治療が社会にとって良いことだという考え方に立っている。これは、近代法の大原則だ」「今回のケースでは、被告が社会にいきなり出ることはなく、入院などの措置がとられると思う。感情として受け入れるのは難しいかもしれないが、刑法の考え方からすれば、やむを得ない判断だ」と述べた。
 今回の裁判員の一人で、判決後に記者会見に応じた神戸市の男性会社員(46)は「世間の方々、ご遺族、被害者の方々には納得できない結果になったと思いますが、日本の法律上、心神喪失状態で無罪になったことは、ご理解いただきたい」と話した。
(引用終わり)
として指摘があります。こうした指摘をきちんと書いた点では朝日記事は評価できます。
 正直「死刑相当犯罪(複数殺人)で心神耗弱で減刑(例:ペルー人の熊谷連続殺人で無期刑)」はともかく「死刑相当犯罪で心神喪失で無罪」など滅多にないですが。
 なお、
https://www.asahi.com/articles/ASPC46RLFPC4PTIL034.html
 飯島健太郎裁判長は被告に対し「無罪にはなったが取り返しのつかないことをしてしまったことには変わりはない。そのことを忘れずに病気の治療にあたってほしい」と説諭した。
(引用終わり)
というわけで当然ながら被告人は治療を受けることになります。まあそれで納得できず「死刑しかない」と思う遺族が一部にいることは感情論としては理解できますが。
返信する
Unknown (bogus-simotukare)
2023-09-26 13:59:11
 どちらも二審判決の記事と勘違いしてましたがhttps://www.asahi.com/articles/ASPC46RLFPC4PTIL034.html
は一審判決の記事でした。どうもすみません。
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>bogus-simotukareさん (Bill McCreary)
2023-09-27 20:10:33
こういうことを書くと遺族他には申し訳ないですが、精神障害者なのだから、無罪なり刑が軽減されるのは敷かないですね。うれしくはないがいかんともしがたいことは、世の中たくさんあります。
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