bogus-simotukareさんからコメントをいただいて知ったのですが、日本政府がちょっと興味深い対応を取りましたね。コメントを引用します。
>拉致はもはや安倍にとってお荷物? (bogus-simotukare)2013-07-23 21:45:15http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013072301002274.html
『韓国紙の拉致報道は事実なし 日本政府が判断、家族に伝達』
政府は23日、ラオスから北朝鮮に送還された北朝鮮脱出住民(脱北者)の中に鳥取県米子市の拉致被害者松本京子さん=失踪当時(29)=とみられる女性の息子がいたとした今年5月の韓国紙報道は事実ではないと判断し、松本さんの家族に伝えた。
1)選挙前からおそらくわかっていたであろうに、言えなかったということと、
2)選挙後に言ったと言うことが興味深いですね。
選挙勝利後はもはや安倍一派にとって拉致は利用価値がないから「怪しい情報は怪しいから採用しません」と堂々言うことにしたんでしょう。
この調子で「特定失踪者も否定してくれれば」ありがたいんですが。
新聞記事を。
>韓国紙の拉致報道は事実なし 日本政府が判断、家族に伝達
2013年7月23日 21時28分
政府は23日、ラオスから北朝鮮に送還された北朝鮮脱出住民(脱北者)の中に鳥取県米子市の拉致被害者松本京子さん=失踪当時(29)=とみられる女性の息子がいたとした今年5月の韓国紙報道は事実ではないと判断し、松本さんの家族に伝えた。
政府は報道直後から調査を始め、韓国の拉致被害者支援団体などに問い合わせたが、報道を裏付ける情報が全く得られなかったため確認作業を打ち切った。
古屋圭司拉致問題担当相は23日、内閣府で鳥取県の平井伸治知事と会い、調査結果を伝えた。
で、これは政府の言っていることが正しいだろうと私も思います。拉致被害者の子どもが平壌に生活しているなんて情報はいかにもガセっぽいし、政府が正式にそういう話をしたのだから、この報道が正しい可能性はきわめて低いと解釈して問題はないでしょう。
ていいますか、何回もbogus-simotukareさんや私がこのブログで指摘してるように、北朝鮮による拉致問題というのは、あまりに非常識な話がとなえられすぎています。北朝鮮の混乱状態に乗じて自衛隊による救出部隊を組織・出動しろとか、数十年前の反物売りの人間を北朝鮮拉致にこじつけたりとか(万万が一、億一、これが北朝鮮による工作活動だとしても、いまさらそんなことを解明するなんて空想次元で無理です)、北朝鮮がらみでなければ世間が相手にしないことでも、堂々意見が世間に問われている(あんまり相手にされているとは思いませんが)のだからお話にもなりません。
で、日本政府は、その一つについてともかく事実でないと家族に伝えたのです。これは大変よいことです。安倍は、自分が首相なら関係者に強く出られると考えてあえて強い態度に出た→巣食う会も家族会も、安倍にだったら(なぜか)文句を言わないから黙っている、ということかもしれません。それはそれで大変いいことだと思います。これは拉致家族にも有益でしょう。あんまりあてにならない話をえんえんたれ流されて、つまらん期待を持ちつづけていては人生損です。前記事にした特定失踪者(と称される行方不明者)のご家族も、巣食う会や特定失踪者調査会と縁を切られる決意をされて縁を切られました。それは大変つらい決断だったかもしれませんが、残念ながらどれだけ期待をしていても、行方不明者の方の消息がわかる可能性は低いと思います。気の毒ですが。
そういうわけで、「特定失踪者」についても、日本政府はそれなりにきっちりとした態度を取ってほしいですよね。今の段階で、日本政府が(安倍が首相であろうとも)特定失踪者について前向きな対応を取る可能性は低いでしょうが、日本政府としては、北朝鮮拉致案件と認めるのは難しいという認識を示してもいいんじゃないんですかね。あんまり非常識な言論が世間に広まると、だまされたり迷惑したりする人が続出します。巣食う会の連中は、まさにそのようにして他人に迷惑をかける人たちです。
7月26日 衆議院拉致問題特別委員会 4 西岡力氏・荒木和博氏 「こちら側も犠牲を出す覚悟」2013/07/28 20:57
http://kokkai-sokuhou.iza.ne.jp/blog/entry/3143486/
>それから、救出が実現しない場合の問題ということでございますが、今回国会の中がねじれの解消ということになりました。
>で、これはつまり、もうブレーキのかかるものは何もなくなったということでございまして、これでできなければ、それはもう明らかに政府の責任問題であるというふうに私は思っております。
>で、相手は、あの奄美沖の工作船でもわかるように、自分たちが自決することを覚悟して日本に入ってきて工作員を拉致しております。
>こちら側も、犠牲を出す覚悟がなければ、拉致被害者を取り返すことは絶対にできないというふうに思っております。
>実際に犠牲者が出るかどうかは別として、その覚悟は最低限必要であり、あくまでこれをしっかりと、この現政権で実現、解決をするというふうに言われている安倍政権において実現をしていただきたいと、明確にしていただきたいというふうに思います。