ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

市川雷蔵の没後50年を記念して、彼の映画祭が開催されている

2019-08-30 00:00:00 | 映画

すみません、記事にするのがちょっと(いや大いに?)遅くなってしまいましたが、市川雷蔵が今年没後50年なので、彼の映画が特集上映されています。記事を。

>[映画.com ニュース]溝口健二、増村保造、市川崑、池広一夫、三隅研次ら名匠と共に日本映画史に残る傑作を残した大スターの没後50年特別企画、「市川雷蔵祭」の新ポスターと予告編が公開された。

市川雷蔵は、大映入社後1954年に映画デビュー。1969年に37歳という若さで死去するまでわずか15年で159本の作品に出演した、伝説の大スター。本映画祭では、時代劇と現代劇の中から選りすぐりの40本を上映する。

今回、代表作「薄桜記」を時代劇作品として初めて4Kデジタル復元し、特別企画として市川雷蔵と勝新太郎がノンクレジットでカメオ出演した「旅はお色気」を含む21本が新規デジタル化された。

上映作品は、公式HP(www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/)で告知。劇場窓口で、ポストカード(1回券、1000円)、A4クリアファイル(5回券、5000円)の付く前売鑑賞券(数量限定)が発売中。

「市川雷蔵祭」は、角川シネマ有楽町で8月23日から9月26日まで開催。

上の記事でも説明されていますように、雷蔵は1969年7月にガンで死去しています。最後の入院時は見舞いを固辞、死後も病み衰えた顔を見せることなく荼毘に付されたというエピソードは有名かと思います。そして雷蔵の死の2年後に彼が所属していた大映は倒産します。雷蔵自身も、今後の映画界に将来に見通しが立たないと考えて、舞台に今後の俳優人生をシフトしようという考えたあったようで、「テアトロ鏑矢」という劇団を作ったのですが、活動前に病に倒れたのは本人としても極めて無念だったことでしょう。

もし雷蔵が早逝しなければ、たぶん彼は、ポスト大映の仕事として、やはり舞台中心の俳優になったのではないかと私は勝手に想像していますが、どうなったでしょうか。私は彼の死後に生まれたので当然彼の映画を同時代では見ていませんが、しかし男性で同性愛者でもない人間でもやはり雷蔵の男っぷりには惚れます。ほんとすごい俳優だったと思います。

「市川雷蔵祭」のHPはこちらです。

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4 コメント

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こちらでは、はじめまして。 (楚星蘭三)
2019-09-04 16:31:20
Inti-solさんのところでよく同席(?)しますんで、いまさら「はじめまして」もお恥ずかしいですが(苦笑)。
市川雷蔵の話題なんでつい反応してしまいました。数年前、雷蔵がもう少し長生きしてくれて、ゴルゴ13の映画版を演じてくれていたら?という願望を絵にしたことがあります。作者のさいとう・たかを氏本人が、ゴルゴのモデルは映画第1作で実際に主役を演じた高倉健だと公言しているのはよく知られていることろですが、映画ファンのさいとう氏のこと、「飛び道具をもった眠狂四郎」的なイメージがどこかにあったのではないか?と想像すると楽しいものがあります。もっともゴルゴのキャラも当初はもうちょっとアクティブで、連載開始後数年をかけて、徐々に今よく知られているようなキャラが確立したようですが。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=49563391
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>楚星蘭三さん (Bill McCreary)
2019-09-05 00:08:38
どうも、遊びに来ていただきありがとうございます。inti-solさんのところで私もお名前、コメントは当然拝読していました。いろいろとこれからもよろしくお願いします。

>ゴルゴ13の映画版

高倉健のは、原作者が東映に「高倉健主演で外国ロケ」と要求すればあきらめるだろうと考えていたら実現しちゃったらしいですね。たしかに眠狂四郎は、あの種の不死身、不敗キャラではありますね。私は「ゴルゴ13」はあまり読んでいませんが、あれも正直ゴルゴ13は最後に搭乗するだけみたいなもので、必ずしも主人公ではない部分もありますしね。いろいろ変化、進化します。そう考えると、ポスト大映の雷蔵はやはり見たかったですね。
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Unknown (楚星蘭三)
2019-09-05 08:43:28
さいとう氏も、ゴルゴ13のを映像化するのは本意ではなかったのでしょう。ところが東映が条件を全部飲んだんで引っ込みがつかなくなったようですが。
人気漫画がアニメ化・実写化されると概して不評なのは、出来不出来もさる事ながら、人気のある(読者個々人にとっては愛着のある)作品ほど、読者の脳内でベストな形でアニメ化・実写化されていて、どうしてもそれとずれが出てくる(たいていは悪い方へ)ということなのでしょう。それに加えて、また実際とくに実写化バージョンには企画・キャストありきの酷いものが多く、火に油を注ぐという。

ゴルゴ13の映画版は、第1作の高倉健に続いて、第2作は千葉真一主演で作られていて、これはまあ賛否両論ですが(笑)、製作者目線で見ると、ゴルゴのイメージに合うかも大事だが、作品の内容柄、海外映画の経験があり、現地スタッフと簡単な英会話レベルで意志疎通できるといったあたりも重視されたんじゃないでしょうかね。かつアクションもできて、というと、当時はこの2人くらいに絞られたのでしょう。その辺の縛りがなければ、当時の俳優でいえば天地茂あたりもよかったような。

雷蔵に話を戻すと、70年代を生きてテレビ時代劇や刑事物などでの活躍も見たかった気は私もします。
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>楚星蘭三さん (Bill McCreary)
2019-09-05 23:27:18
映画版の「ゴルゴ13」は、高倉健版しか観ていませんが、千葉真一などもなかなか良かったかもですね。アニメの実写化では、新しい方の「ルパン三世」はわりとよかったですね。松方弘樹の弟が出ているバージョンは未見ですが、これはゲテモノ、キワモノで見ればそれなりに面白かもですね。

>70年代を生きてテレビ時代劇や刑事物などでの活躍も見たかった気は私もします。

上にも書きましたように、早逝しなければたぶん雷蔵は舞台中心に活動した可能性が高いと思いますが、70年代ですとおっしゃるように刑事などもよさそうですね。係長クラスやあるいは所轄の課長などは、年齢的にもよかったかもですね。彼の場合、あまり現場の泥臭い刑事というタイプではなかったでしょう。
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