完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

小さな訃報記事Up   ~ジェイムズ・クラムリー逝去~

2008年09月21日 | 
私は中年である。

本当に「稲作農家泣かせ」の秋の空である。

九州地方から中部地方へと「豪雨」をもたらした台風は、日本一の米どころの
我が地域には、ほとんど何の影響も与えずに太平洋に抜けていった。

「コシヒカリ」という品種の米は、とても栽培しにくい米である。

草丈は長いし、病気にも弱い。

特にこの時期の天候で最後の仕上げの部分を大きく変えられてしまう。

昨日の土曜日は「台風一過」の置き土産でひどく暑かった。

そのときに「稲刈り」をしてしまえればよかったのだが、一手違いで刈り取れ無かった。


近頃の米は、とにかく「品質」を問われる。

少し前ならブランドで売れた米も「食味」を強く言われる。

そのため、今はその刈入れの期間を厳しく読まねばならない。

しかし、それはこの台風の来る女心のように変わりやすい天候を相手にせねば
ならぬのだ。

天気さえ良ければ、二日を見ればおわる作業に「眠れぬ夜」をいくつも過ごさねば
ならない・・・。

こうした「生みの苦しみ」に、このごろ辟易している中年である。


さて、今日の新聞の三面記事のスミッコに訃報が出ていた。

アメリカの作家

          ジェイムズ・クラムリー

                       が亡くなったという。

享年68歳・・・。

実際、このひとの歳がいくつだったかはこの死亡記事ではじめて知った。


単純の私の感想だが「アメリカ文学」と言うのは、当然のことながら
日本のそれとはずいぶん違っている。

状況描写が多くて、心理描写も直接的な表現が多い。

日本文学における「行間を読む」と言う行為ができない。

その分本の「雰囲気」と酔えるととても心地よい。

あまり考える必要が無く、頭を空っぽにして読めるからだ。


そうした中でもアメリカ作家は「韻を踏む」とか、好きな作家に対する「リスペクト」や
「オマージュ」を書いたりする。

実はクラムリーの本は2冊しか持っていないし、読んだ本は「さらば甘きくちづけ」だけだ。

この本はチャンドラーの「長いお別れ」のオマージュ的小説だ。

結局「文学」というのも「文化」なわけで、書いた人の国の生活が身についている人間で
なければ理解できないことが多分にある。

そうした意味では、その本の深い部分は他国の人間には分からないような気がする。

しかし、チャンドラーの「長いお別れ」もクラムリーの「さらば甘きくちづけ」も
雰囲気に充分酔える。

是非二冊とも読んでみて欲しい。


もう一冊読んでいない「酔いどれの誇り」 読まねばならないな・・・。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが、本を読むことが楽しいことに気が付きますように。

                          may

「ファイヤーボールロバーツも彼女とともに死んだ・・・」







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 怒り収まらず!   ~日本... | トップ | いよいよ大詰め   ~秋の... »

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事