いつからこんな、機能性の無いこよみを使うようになったのだろう。
高校生のときにサッカーチームのカレンダーを購入してからのち、
アイドル関係のカレンダーを使うことが数年続いた。
写真ばかりが目立っていて、日付は一列とかでだーっと並んでいるだけで、
予定を組んだりするのに、非常に見ずらいわけです。
それでも、隔月替わりのポスターを手に入れたみたいにウキウキしたし、
使用している一年の間は、日付が読みにくいという不満は解消されなかったものの、
それなりに好きなアイドルなりなんなりの大きな写真が部屋にどかーんと
飾られているのに、ある意味満足していました。
そうはいっても、そのうち、20代も半ばくらいになってくると、
そんなカレンダーはいらなくなってくる。
やっぱり、段構えになっているカレンダーが望ましいよなぁと。
段構えのものは「この日は何曜日で…」だとか、
「10日後は何曜日で」とか、直感的に使えるわけです。
とくに数えてみるわけではありませんが、
「今日はAの日から何日後で、明後日が水曜日で、Bの日まで何日だ」
みたいなのがすっきりとイメージとして頭に素早く写りこむ。
そういうのが部屋にあると、やっぱり落ち着くのです。
そんな性分のくせに、一昨年のこと、長澤まさみちゃんのカレンダーを買った。
ずいぶん久しぶりのアイドル(女優さん)カレンダーでした。
迷ったんですけどね、こういうカレンダーは見にくいぞ、と。
一年耐えられるのか、って。
それでも、結局、去年一年、使い通したんですよね。
昔と違って、段構えのカレンダーは、始終電源の入っているパソコンで確認できるとか、
トイレや居間のカレンダーを見るとか、妥協策があったわけです。
それでなんとかなったし、長澤まさみちゃんの美しさに
すっかりごきげんになる日々を過ごしました。
ここに、カレンダーの二つの方向性が見えてきましたね。
一つは本来の役割としての、機能性です。
日取りを、脳内で過去へ未来へ行き来しながら把握できるという強みがあります。
もう一つは、日付なんておまけであって、
デザインや写真をインテリアとして楽しんでしまおうという、
装飾性であり享楽性であるもの。
まさみちゃ~ん♪でも、結衣ちゃ~ん♪でも、はるかちゃ~ん♪でも、
各人の異性への渇望が緩和され、満たされますよね。
同性でも憧れの人と身近にいる気分になれたりする。
鉄道とかF1とかでも、そういう好きなものとの距離感の縮まりを感じて
気持ち良くなるんじゃないのかな、そういった一面はあると思います。
あとー、スルーしていますが、
「日めくり」なんていうその日その日を確認するためのものもありますね。
それはひとまずおいておいて、
それで今年の僕は、機能性を選んだのか、装飾性を選んだのか。
装飾性を選んでしまいましたよ。
それも、2010年カレンダーではなく、2010年「度」カレンダーです。
珍しいでしょう。
そして、何を隠そう、長澤まさみちゃんのカレンダーです。
「長澤こよみ」という名前で、クリエイティブディレクター・箭内道彦さんが
作ったカレンダーです。箭内さんは、タワレコの「No Music, No Life」という
名コピーを作られた方なので、これを知ると、「あ、そうなの!」と
一気に彼を認識していまいますよね。
そんな頭の柔らかい箭内さんが手がけただけあって、遊び心にあふれています。
まず、一カ月とか一日とかで一枚のカレンダーではありません。
とはいえ、一日のときもありますが、二日で一枚とか二週間で
一枚とか、気まぐれで自由度の高いカレンダーになっています。
気まぐれとはいっても、重要な日では一枚をそのまま使っていたりするので、
そこから逆算してバランスをとった形なのかもしれませんね。
そして使われている写真が、よそ行きな感じがしないんですよ。
被写体の長澤まさみちゃんのプライベートショット的なおもむきもあります。
なんか、お酒を飲んだ後の赤い顔の写真もあるとかっていう話ですが、
それがいつの日付の写真だったか忘れてしまったので、確認がとれていません。
それだけ、写真も日付の取り方同様に自由度が高いのです。
じゃぁ、そんな製作者側の自由度の高さが、使用者へとしわ寄せになって、
面倒なカレンダーになっていないかと考えてみる。
たしかに、カレンダーをめくるのに規則性がないので、いつも注意していなければ
ならない。でも、まさみちゃんを相当に好きならば、毎日というか、一日に
何回も「長澤こよみ」を眺めると思われるので、そんなめくるタイミングを損ねる
ことはないのかもしれない______そうか、これは一種の踏み絵なのだな。
まぁ、でもね、ちょっとめくるのを忘れたからって、ちびるくらいの恐怖を
感じるようなものではないですから、別に気にすることはないんですよね。
でも、中にはスペシャルな日があって、写真をWEBからダウンロードしなければ
ならない日もあるので、そこのところは押さえておかなかればなりません。
うちのプリンターは貧弱だから、ちょっと残念なことにはなりそうなのですけれど、
それはそれとして、面白い企画だなぁとは思いました。
そうそう、卓上タイプで、CD1枚分の横幅と
2枚分の縦幅くらいのサイズでしょうかね。
定価は税込2,500円です。
普通の壁掛けカレンダーや写真集の相場と一緒ですよね。
いつもなら、どんなカレンダーでも一年で使いきってしまって
おさらばなのですが、この「長澤こよみ」に関していえば、
もう、一つの出版物なので、使いきってもとっておくと思います。
パタンと最初の状態に戻して、本棚に差し込んでおくことでしょう。
そんなわけで、期待度が高かったのか、
それとも、部数を計算して生産したのか、
そのへんはわかりませんが、アマゾンなんかでは
発売日前から売り切れです。ありえね…。
僕はまさみちゃんファンの方にお聞きして、発売日に楽天で購入したのですが、
その楽天ブックスでももう売り切れになっていました。
楽天では、出店している他のお店ではまだ手に入るようですね。
そんなちょっと冒険したというか、慣習からはみだしてみたようなカレンダーに
興味をお持ちの方、まさみちゃんが好きですよっていう方は購入してみても
いいかもしれないですね。
あ、そっか、卓上だからセカンドカレンダーにしてもいいのですね。
機能性のあるカレンダーを壁掛けで使って、「長澤こよみ」を
お楽しみってう形で使ってみる。
でもなぁ、こんな時期に「長澤こよみ」が出たから、2010年カレンダーを
買い直そうにももう売ってないだろうね。
もらったカレンダーでもいいですかね、段組みタイプだし。
…と、今日の記事は長すぎましたかね。
もうウチの「長澤こよみ」は4月1日のページになっていてスタンバイOKです。
るるるぅ。
高校生のときにサッカーチームのカレンダーを購入してからのち、
アイドル関係のカレンダーを使うことが数年続いた。
写真ばかりが目立っていて、日付は一列とかでだーっと並んでいるだけで、
予定を組んだりするのに、非常に見ずらいわけです。
それでも、隔月替わりのポスターを手に入れたみたいにウキウキしたし、
使用している一年の間は、日付が読みにくいという不満は解消されなかったものの、
それなりに好きなアイドルなりなんなりの大きな写真が部屋にどかーんと
飾られているのに、ある意味満足していました。
そうはいっても、そのうち、20代も半ばくらいになってくると、
そんなカレンダーはいらなくなってくる。
やっぱり、段構えになっているカレンダーが望ましいよなぁと。
段構えのものは「この日は何曜日で…」だとか、
「10日後は何曜日で」とか、直感的に使えるわけです。
とくに数えてみるわけではありませんが、
「今日はAの日から何日後で、明後日が水曜日で、Bの日まで何日だ」
みたいなのがすっきりとイメージとして頭に素早く写りこむ。
そういうのが部屋にあると、やっぱり落ち着くのです。
そんな性分のくせに、一昨年のこと、長澤まさみちゃんのカレンダーを買った。
ずいぶん久しぶりのアイドル(女優さん)カレンダーでした。
迷ったんですけどね、こういうカレンダーは見にくいぞ、と。
一年耐えられるのか、って。
それでも、結局、去年一年、使い通したんですよね。
昔と違って、段構えのカレンダーは、始終電源の入っているパソコンで確認できるとか、
トイレや居間のカレンダーを見るとか、妥協策があったわけです。
それでなんとかなったし、長澤まさみちゃんの美しさに
すっかりごきげんになる日々を過ごしました。
ここに、カレンダーの二つの方向性が見えてきましたね。
一つは本来の役割としての、機能性です。
日取りを、脳内で過去へ未来へ行き来しながら把握できるという強みがあります。
もう一つは、日付なんておまけであって、
デザインや写真をインテリアとして楽しんでしまおうという、
装飾性であり享楽性であるもの。
まさみちゃ~ん♪でも、結衣ちゃ~ん♪でも、はるかちゃ~ん♪でも、
各人の異性への渇望が緩和され、満たされますよね。
同性でも憧れの人と身近にいる気分になれたりする。
鉄道とかF1とかでも、そういう好きなものとの距離感の縮まりを感じて
気持ち良くなるんじゃないのかな、そういった一面はあると思います。
あとー、スルーしていますが、
「日めくり」なんていうその日その日を確認するためのものもありますね。
それはひとまずおいておいて、
それで今年の僕は、機能性を選んだのか、装飾性を選んだのか。
装飾性を選んでしまいましたよ。
それも、2010年カレンダーではなく、2010年「度」カレンダーです。
珍しいでしょう。
そして、何を隠そう、長澤まさみちゃんのカレンダーです。
「長澤こよみ」という名前で、クリエイティブディレクター・箭内道彦さんが
作ったカレンダーです。箭内さんは、タワレコの「No Music, No Life」という
名コピーを作られた方なので、これを知ると、「あ、そうなの!」と
一気に彼を認識していまいますよね。
そんな頭の柔らかい箭内さんが手がけただけあって、遊び心にあふれています。
まず、一カ月とか一日とかで一枚のカレンダーではありません。
とはいえ、一日のときもありますが、二日で一枚とか二週間で
一枚とか、気まぐれで自由度の高いカレンダーになっています。
気まぐれとはいっても、重要な日では一枚をそのまま使っていたりするので、
そこから逆算してバランスをとった形なのかもしれませんね。
そして使われている写真が、よそ行きな感じがしないんですよ。
被写体の長澤まさみちゃんのプライベートショット的なおもむきもあります。
なんか、お酒を飲んだ後の赤い顔の写真もあるとかっていう話ですが、
それがいつの日付の写真だったか忘れてしまったので、確認がとれていません。
それだけ、写真も日付の取り方同様に自由度が高いのです。
じゃぁ、そんな製作者側の自由度の高さが、使用者へとしわ寄せになって、
面倒なカレンダーになっていないかと考えてみる。
たしかに、カレンダーをめくるのに規則性がないので、いつも注意していなければ
ならない。でも、まさみちゃんを相当に好きならば、毎日というか、一日に
何回も「長澤こよみ」を眺めると思われるので、そんなめくるタイミングを損ねる
ことはないのかもしれない______そうか、これは一種の踏み絵なのだな。
まぁ、でもね、ちょっとめくるのを忘れたからって、ちびるくらいの恐怖を
感じるようなものではないですから、別に気にすることはないんですよね。
でも、中にはスペシャルな日があって、写真をWEBからダウンロードしなければ
ならない日もあるので、そこのところは押さえておかなかればなりません。
うちのプリンターは貧弱だから、ちょっと残念なことにはなりそうなのですけれど、
それはそれとして、面白い企画だなぁとは思いました。
そうそう、卓上タイプで、CD1枚分の横幅と
2枚分の縦幅くらいのサイズでしょうかね。
定価は税込2,500円です。
普通の壁掛けカレンダーや写真集の相場と一緒ですよね。
いつもなら、どんなカレンダーでも一年で使いきってしまって
おさらばなのですが、この「長澤こよみ」に関していえば、
もう、一つの出版物なので、使いきってもとっておくと思います。
パタンと最初の状態に戻して、本棚に差し込んでおくことでしょう。
そんなわけで、期待度が高かったのか、
それとも、部数を計算して生産したのか、
そのへんはわかりませんが、アマゾンなんかでは
発売日前から売り切れです。ありえね…。
僕はまさみちゃんファンの方にお聞きして、発売日に楽天で購入したのですが、
その楽天ブックスでももう売り切れになっていました。
楽天では、出店している他のお店ではまだ手に入るようですね。
そんなちょっと冒険したというか、慣習からはみだしてみたようなカレンダーに
興味をお持ちの方、まさみちゃんが好きですよっていう方は購入してみても
いいかもしれないですね。
あ、そっか、卓上だからセカンドカレンダーにしてもいいのですね。
機能性のあるカレンダーを壁掛けで使って、「長澤こよみ」を
お楽しみってう形で使ってみる。
でもなぁ、こんな時期に「長澤こよみ」が出たから、2010年カレンダーを
買い直そうにももう売ってないだろうね。
もらったカレンダーでもいいですかね、段組みタイプだし。
…と、今日の記事は長すぎましたかね。
もうウチの「長澤こよみ」は4月1日のページになっていてスタンバイOKです。
るるるぅ。
わざと機能的にしないということで、毎日毎日が油断ならないというゆうふうにしているんだと思います。
つまり、1年365日ある中で、1日たりとも同じ日はない。一日一日大切に生きようゼ!というメッセージにも受け取れます。
それが、長澤まさみさんの無防備で素に近いさまざまな表情の写真が添えられることで、そこに人の体温が感じられ、無機質で事務的な「暦」というものを“人間臭い”ものにしているなぁと感じました。
つまり、一人称の時間の流れではなく、二人称の時間の流れになっているというか。
何言ってるのかわかりませんね(苦笑)
とにかく僕は、このカレンダーというのは画期的だと思うし、そんな画期的な実験を長澤まさみさんという素材を使って料理しているのが巧みだなぁと思っています。
なるほど、わざと機能性を排除しているのですね。
たしかに、こういう形式ですと、
油断がならない感じがすごくします。
長澤まさみちゃんの写真とあいまって、1ページ
1ページが大事に感じられますし、
転じてそれが一日一日の大事さになっていくんだなぁというのが
わかるような気がします。
まさみちゃんがイベントで、そのイベントを評してちょろっと
「手作りだから」と言ったそうですね。
このカレンダーも、大量生産の商品ではあっても、
どこか手作りめいた印象を持たせられるのは、
その写真の質感に理由があるんでしょうね。
それも信頼する箭内さんのお仕事だから、
こんなくだけた姿をまさみちゃんは
見せてくれたのかもしれないですよねぇ。
>つまり、一人称の時間の流れではなく、二人称の時間の流れになっているというか。
>何言ってるのかわかりませんね(苦笑)
いやいや、言わんとされていることはわかりますよ!
一人称の時間というより、二人称の時間流れ。
バーチャルというのともちょっと違いそうですが、
まさみちゃんと一緒に時間が流れていく感じがするんでしょうね。
購入者はこの実験的作品の立会人になるんですもんね。
使ってみて、どんな感想が湧きでてくるか楽しみです。