拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

朝ドラにみる上京のかたち

2018-05-09 17:18:30 | 日記
スズメが上京した。朝ドラのいつものパターンで最初親が反対したが、でもお父ちゃんがびんたするわけでもなく、最後はみんなが応援して笑顔で送り出した。かつては親の反対を押し切って家出同然で汽車に乗る、ってパターンが多かった。家出といっても大概親は気づいていて、遠くから歌を歌ったり(ちりとてちん)、旗を振ったり(あまちゃん)したものだった。でも、やはり平和なのがいい。今回の穏便な「船出」にはホットした。お父ちゃんが「いつでも帰ってきていいぞ」と言ってたなぁ(帰る所のある人はいい)。私が最初に家を出たのは大学3年のとき。大学が遠かったので中間あたりの狛江のボロアパートを借りたのだが、実家から通えないこともないのに勝手に家を出たということで仕送りはなかった。だから食費をけちったらみるみる痩せた。久しぶりに買った食パンがおいしくて、一斤をぺろっと平らげてしまったこともある(Hunger ist der beste Koch!)。近くの中華屋でたまーに中華丼を食べるのが最高の贅沢だった。その後、卒業の頃いったん実家に戻って、で、就職してすぐ寮に入ってから実家に戻ることはなかった。そのうち実家が消滅して(父が死んで母がとっとと家を売り飛ばして私の近くに越してきた)、帰るところがなくなった。だから私の故郷は足立区である。♪足立区良いとこ一度はおいで。キャベツは安いし姐ちゃんはきれい(かどうかは知らない。これは「帰ってきたよっぱらい」の替え歌である。キャベツはこのところ38円で売っている)。朝ドラに戻る。朝ドラにはもう一つ「家業を継ぐ」パターンがある。「あすか」では和菓子店を継いだし「てるてる家族」ではパン屋を継いだ。「あすか」の主題曲のオーボエはきれいだったなぁ。いっとき、器楽独奏による主題曲が流行った時期があった。「あぐり」のヴァイオリンも大好きだった。

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