拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

♪じぶんで、かんだ、こゆびがー、いたい

2021-10-09 10:05:14 | 音楽
自然づいている私、千葉づいてもいるから、今日辺りいすみ市の方に行ってみようか、と思っていた。そのくらいの軍資金は、このあいだ○○を売ったからある。こうした私に対して、せっかく売ったのに、そんな無駄遣いをしてたらあたしたちの将来はどうなるのよ?という声が聞こえてこないか?と思って耳をすますのだがいっこうに聞こえてこない。だが、♪きのうの、よるの、おさけーが、いたーい……なので、結局、今日は家で大人しくしている(この歌は、この後の記事の内容の重要な伏線である)。さて。チェロを始めて最初に思ったことは、左手の指の間隔を思っていたより相当大きくあけなければならない、ということである。例えば、ヴァイオリンだったら薬指でおさえるところもチェロはうんと伸ばした小指でおさえる。小指が大事なチェロである。ネットでも、チェロを弾いているが小指でうまく弦を押さえられないという嘆きをたくさん目にする。この指の感覚は、ヴァイオリンよりもコントラバス(中学のとき弾いてた)に近い。考えてみれば、チェロの最低音は、ヴァイオリンの最低音より1オクターヴと5度も下なのに対して、コントラバス(4弦)の最低音は、チェロの最低音よりたったの6度低いだけである。チェロは座って弾くのに対し、コントラバスは立って弾くから異次元の感じもするが、実はずっと近かった。しかも、ジャイアント馬場だったらコントラバスをチェロのように座って弾けたかもしれない。因みに、コントラバスにもう一本弦を足して5弦にした場合、最低音がチェロの1オクターヴ下のドになる……つうか、1オクターヴ下のドを出すために5本目を付け足すのだという。似た話として、バスクラリネットも、最低音は♭ミ(実音は♭レ)だが、長さを足して特別なキーをつけたものはド(♭シ)が出る。低いドはそれだけ出したくなるものなのだ。さて、「チェロは小指が大事」である歌が浮かんできた。♪あなたが、かんだ、こゆびが、いたいー……伊東ゆかりの「小指の思い出」である(冒頭の歌詞は、この後の歌詞をもじったものである)。初めて聴いたのは小学生のとき。もちろん当時は歌詞の意味などほとんど分からなかったが、今聴くと意味深であり、いろいろな疑問が湧き上がってくる。そうした疑問を整理してみよう。論点1。そもそもどういう状況か?まず思いつくのは男女の営み。だが、「噛む」が傷害行為でもあることに着目すると、SMプレイだったかもしれないし、喧嘩かもしれない。論点2。猫のような甘噛みだったか、それとももっと強く噛んだか。論点1で営み説をとると甘噛み説が自然であるが、SM説又は喧嘩説をとると強く噛んだ説が有力になる。「小指が痛い」という歌詞も、この説の有力な論拠となる。そして論点3。「あなたが噛んだ」のは手の指というのが一般的な理解だが、足の指という線はないだろうか。営み説ではありうるし、SM説ならもっと現実味を帯びてくる(女王様の独白。「客に『あたしの足の指をお噛み』と言ったらホントに強く噛みやがった」)。喧嘩説だと、女が男に蹴りを入れた足を男がつかんで噛むという特殊な状況になるが、ないことはない。ただし、噛まれたところに「そっとくちびるおしあてて」と言っているところがネックだ。かまれた足の指に自分の唇をおしあてるには相当に体が柔らかくなければ無理である(90際のインストラクターのタキミカさんなら可能である)。因みに、客に噛まれて大けがを負った女王様が傷害罪で客を訴えることができるか?は刑法上の重要な論点である。重要なのは女王様の命令が真意に基づいたものであったかどうか。「お噛みっ」「はい」「痛いっ、何噛んでんのよっ」なら、女王様の命令は真意に基づいたものではない、と言える。しかし、いずれにせよ、つまり、営み、SM、喧嘩のいずれであったにせよ、あくまでも相手がいることが前提である。相手がいなかったら、手の指だろうが足の指だろうが自分で噛むしかない。♪じぶんで、かんだ、こゆびがー、いたい……