拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

今度の朝ドラは直球勝負

2018-10-10 20:41:35 | 日記
今日の立花さんのプロポーズは実にかっこよかった(新しい朝ドラ=まんぷく)。福子の母親の「もう会わないで下さい」に対してしばらく無言。ためにためて何を言うかと思ったら「(福子の姉の病気が治ったら)結婚を申し込みます」だって。拍手喝さい。「半分、青い」の男どもはイケメンぞろいではあったが、ぐにゃぐにゃしてて変化球ばっかり(たまにナックルを投げたり)。ところが立花さんは真っ向直球勝負。演じてる長谷川博己までかっこよく見えてきた。そういえば、福子の安藤サクラもどんどん可愛く見えてきた。映画で変な役ばかりやってるけど、ほんとは至極全うな「いい人」なのだそうだ。とにかく今度のは、二人がくっつくのは最初から分かってるんだから(即席メンを開発した「夫婦の物語」と謳っている)、くっついた後ですね、山あり谷ありなのは。

「むしばむ」=「虫」+「食む」?

2018-10-10 07:37:49 | 音楽
昨日ちらっと書いた、ヴァルキューレの中の「Ein Weib sah ich,wonnig und hehr」(美しく気高い女性を見た)の次のフレーズは、「entzückend Bangen zehrt mein Herz」。これが今日のお題である。これを直感で私はどう訳したか?最初に言っとくが、私の当初の解答は零点である。ブログのためには恥をも厭わぬ、である。で、どう訳したか?「zehrt(zehren)」って「食べる」だよな。グリム童話に「verzehren」がよく出てくるが、これは「平らげる」の意味である。それと似てるし。すると「魅力的な不安が私の心を食べる」。「食べる」って言っちゃうと変だが、要は「むしばむ」ということだろう。ブーッ。零点。ここ、「ちゃんとした訳」では「心は歓喜と不安におののいている」となっている。うん、食べちゃうってのをかっこよく言ってるんだろ?ってそうではなかった。「zehren」には三格の名詞を伴って「思い出す」と言う意味があった。そして「Bangen」(不安)は三格である(BangenはBangeの複数形と思ったのが間違いのもと。Bangeは単複同型である。語尾に「n」が付いているのは複数3格だからである)。つまり、この文の主語は「mein Herz」(私の心)であり(倒置)、「私の心」がどきどきしながら(entzückend)不安を思い起こす、それが「心は歓喜と不安におののいている」となるわけだ。何歳になっても勉強である(というか、あと数か月で私はハタチに戻るのであった)。ということで、「zehren」は、ここでは「食べる」(むしばむ)ではなかったわけだが、その「むしばむ」(日本語)についてハッと思ったこと(ヴァルキューレからは離れる)。これって「虫」+「食む(はむ)」?クロアゲハの幼虫がミカンの葉っぱをむしゃむしゃ食べる、で、ミカンの木は衰弱する、それが「むしばむ」ということか。だったら、「むしばむ」を「食べる」と訳したって、かっこは良くないが間違いではないわけだ。