「植物の中では何が起こっているのか」(嶋田幸久, 萱原正嗣著)の中で、除草剤のことに触れられています。
「人間や動物に害がない除草剤をつくる基準は、ある意味とてもシンプルです。動物にはない植物固有の機能を疎外する化合物を見つけ出せば、動物にはなんの影響も与えずに植物を枯れ死させることができるからです」
「ベトナム戦争では、「2・4d」という名の合成オーキシンが枯葉剤として使用されました。---さまざまな健康被害や環境影響を与えたとされるのは、合成オーキシンそのものの作用ではなく、オーキシン合成時に副産物のダイオキシンが混入したためだと考えれれています」
現在では、このときの教訓を踏まえて改良されているようですが、大雨のときに除草剤が川へ流れ出た時は、直接生き物たちへの影響はないにしても、川環境への影響はあるのだろう。
除草剤が及ぼす土への影響、世界的な潮流として農薬が問われているが、こうしたことはどうなのだろう?
ベトナム戦争で使われ余った枯葉剤が、日本の全国の山中に埋められているという記事を読んだことがあります。コンクリートで固められた枯葉剤を掘り返して無毒化するそうですが、どれだけ本気で政府はやろうとしているのかは、ちょっとわかりません。