MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

春爛漫の大津川(1)「私を見に来た日本雉」

2015年04月22日 | あらかると

朝から晴れたので、おにぎりとおやつの味付け卵を持って、
久し振りの「大津川(千葉県柏市)」へポタリング。

大津川はまさに春爛漫で、岸辺は菜の花が満開だった。


逆光になったが、大津川の上流も花満開で、
遠景の里山は若葉に覆われていた。
里山の上空には下総航空基地から飛び立ったばかりのP3Cが、
エンジン音も軽やかに北へと向かっていた。
つまりこの時点では、北風が吹いていたのである。


北風が吹いていると言うことは、手賀沼まで足を伸ばしても、
帰りには追い風となって楽である。
と言うことで大津川河口(手賀沼)の「ヒドリ橋」へと向かった。


手賀沼からの帰り道で出会ったのが日本雉だった。
広い空き地の境界にあった八重桜(関山)が満開となっており、
桜の周りには菜の花が満開で、しかも空は晴れていて青く、
写真の素材としては文句のつけようが無かった。

写真を撮っているときに日本雉が「ケーン」と鳴いたので、
鳴いた方向に目をやると、赤い頭の部分が見えた。
ゆっくり歩を進め、雉との間合いを詰めてゆくと、
逃げ場を失ったようで目の前に現れた。


向こう側がビニールハウスだったので更に間合いを詰めると、
一目散にダッシュし、100m程先の畑の中に行ってしまった。
飛ばずに走って逃げたと言うことは、近くで雌が巣を作っている可能性があるが、
それよりも桜の続きを撮ることにした。

その後15分ぐらいたった時に、再び近くで雉が鳴いた。
鳴声のした方向を探すと、盛り土で小高くなった山の上で、
頭だけを出して(黄色の矢印の下)私の様子を伺っていたのである。

「雉も鳴かずば撃たれまい」と言う諺があるが、
鳴かずにこちらの様子を伺っているだけなら、私も気づくことはなかったのである。


私は再び間合いを縮め、10m程まで近付いても逃げる様子が無かったので、
こちらにも余裕が出来たため、
カメラの設定を望遠端+超解像2倍(35mm換算600m)にして、
マニュアルフォーカスでピントを合わせ撮った(巻頭の写真)。

撮っている最中に、三たびケーンと鳴き翅をばたつかせた。
胸の羽が逆立っていたので、私に対する威嚇だったのかもしれない。


更に近付くと、人に食用にされていたときの恐怖の遺伝子が働いたようで、
再び猛スピードで逃げていった。
その場に私が長居することは雉にとっては迷惑そうだったので、
桜の写真を20枚ほど撮って引き上げたが、この頃には風向きが変わり南風が吹いていた


桜の下にはホゾがあり、そこではカルガモの番が採餌していた。
4m程まで近付いても逃げなかったので、近くで巣作りが行われていたのかもしれない。


春は、動物にとっては繁殖の時期であり、
大津川の岸辺ではコブハクチョウが巣を作っており、
何気なく撮った写真には数個の大きな卵が写っていた(近日中に紹介予定)。
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