今年は葱が豊作の為か、葱坊主の出た葱畑をあちこちに見かける。葱としては「葱坊主(葱の花)」が出てしまっては芯が硬くなって商品にならない。やがてゴミとして処分される。
豊作のため市場に出せば安くて人件費どころか箱代にもならない、そんな状態を防ぐため、生産調整が行なわれているのかもしれない。それゆえにスーパーなどの価格は一向に下がることは無いのだ。
白菜などは温暖化の影響で結球しないから、品不足で高値をつけている。生産地が変わらない限り高値が続くと思われるが、地方地方によって特産があるから急には転作できない。産地には産地の技術の蓄積もあるのだ。
農業をしている友人は、豊作になるとトラック一台分運んでも、やっと箱代が出る程度で人件費を考えると確実に赤字になるという。しかし、他の産地が不作になると70万円にもなるのだそうだ。そればかりではない、高値のときは畑まで商社が買い付けに来るという。
葱坊主から、子葱坊主が生まれたという珍しい状態の葱を発見したので撮影。葱坊主となって種が出来、雨など水分を吸収して発芽してそのまま葱坊主となったものであろう。