MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

菜の花に埋れて(写真俳句)

2009年03月11日 | 写真俳句

近くの菜の花畑で手入れをしていたのは初老の女性だったので、初句はそのままに「菜の花や主は埋れておりにけり」となったが、やはり花の手入れをしているのは楽しいに違いなく「菜の花に埋れて笑顔の主かな」となった。
しかし、菜の花の中にいて手入れをしているのは、説明するまでも無く主に間違いなく、「主」という語が余りにも説明的過ぎると思った。
ということで「菜の花に埋れて笑みを返しけり」となった。平易で類句の心配はあるが、こうしたことによって句の広がりが出来たと思う。
「笑み」を返したのは主でなくてもよく、読む人によって様々に変化することになる。子供時代に菜の花畑で遊んだ隣の子かも知れず、大人になってからの恋人だったかもしれない。
私のように韓国ドラマ「春のワルツ」の菜の花畑のシーンも思い出す人も居るかもしれない。
コメント