MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

沈丁花(写真俳句)

2009年03月12日 | 写真俳句

学生時代に借りていたアパートは変形の4畳半一間だった。もともとは大家さんの店舗だったとのことで、桃園通りに面していて車の往来の絶えないところだった。越したばかりの頃は不眠症状も出たが、アルバイトなどの疲れもあってやがて慣れていった。
そのアパートの入り口には小さな庭があり、大家さんの勝手口もその庭に面していた。引っ越した頃、その小さな庭で芳香を放っていたのが沈丁花だった。

沈丁花は丁度今頃が花期で、何とか写真も撮りたいと思っていたが、殆どの花は個人の住宅で栽培されているものだから、なかなか撮影のチャンスには恵まれなかったのである。
個人宅のものでも遠慮無しに撮ってしまえばよいのだが、個人情報やプライバシーとの問題も絡んでくるので、軽々には撮れなくなっている。

近所を自転車で回りながらやっと探し当てたのが、特別養護老人ホームの入り口に咲いていた写真の花である。
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