俳句の世界ではただ単に「花」とだけあれば「桜」をさすことが多い。
万葉集などにも多く歌われている桜であるが、万葉時代の桜は山桜であり、現代の染井吉野ほどの華やかさは無く、身近にあったわけでもない。
「春雨者 甚勿零 櫻花 未見尓 散巻惜裳(はるさめは いたくなふりそ さくらばな いまだみなくに ちらまくをしも)」柿本朝臣人麻呂・・万葉集巻10より
桜の季節になると上野公園には多くの外国人観光客が訪れる。外国語で一番多く聞こえてくるのが中国語(台湾か中国かは不明)、次に韓国語、英語などで私の理解できない言語も多い。やはり桜を美しいと感じるのは外国人も同じなのだろう。そして何よりも誰が撮った写真でも綺麗に写るのがいい。
桜を句にしたのは始めてであるが、「桜」の一文字が余りにも重過ぎるので桜の固有名詞を使ってみた。