北京西郊の盧溝橋を再訪する。橋のたもとの茶店の前で、4本の中国ポプラが枝を広げていた。その大きな枝振りからして、8年前の訪問時も樹叢は豊かだったのだろうが、記憶はない。今回、見上げることになったのは、先端近くの梢にカササギが巣を懸けていて、黒と白の姿が美しいこの鳥が、盛んに飛来していたからだ。伝説では鵲は、七夕での架け橋役を果たすという。だが75年前の盧溝橋の七夕は、日中史の喪章の日になった。 . . . 本文を読む
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