今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

243 伊賀(三重県)・・・ささやかな城下を照らす十四夜

2009-10-18 22:46:03 | 岐阜・愛知・三重
月が出ていた。十四夜の月だった。月光文明のアラブ圏では、女性への最高の褒め言葉は「十四夜の月のように・・・」と例えることなのだそうで、確かに十五夜より美しさに深みがあるかもしれない。ここは芭蕉の故郷・伊賀上野。東京ではまだ宵の口だろうに、すでに夜更けたかのような仄暗い静寂の中、町屋の甍を白々と、十四夜の光りが包んでいる。350年ほど昔、若い芭蕉が眺めた同じ光を、私は浴びながら歩いている。 旅 . . . 本文を読む
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242 大阪城(大阪府)・・・難波津の聖なるラインとぼとぼと

2009-10-18 07:55:56 | 大阪・兵庫
大阪に「大阪城」という《地名》があるとは知らなかった。城の北西「京橋口」から入城しようとして、「中央区大阪城3」という路上標識に気づいた。かつての富士山測候所だって「静岡県富士宮市剣ケ峰」という《住所》があったのだから、日本の国土はすべからく地番が付いているのだろう。従って城も例外でないわけで、調べたら「大阪城」という住所には郵便番号もあった。それにしても、余りに「そのまま」の町名ではないか。 . . . 本文を読む
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