日々適当

hibitekitou

Adobe CS 2のダウンロードの騒ぎについて

与太話 |2013-01-08
今朝方から何やら騒ぎになっていて、それを見ていてもやもやしていたんですけどね。

PhotoshopなどのCS2製品が無料? アクティベーションサーバの停止でAdobeが公開 [ITmedia ニュース]

状況としては、Adobe IDさえ取得し、それでログインすれば、誰でもAdobe CS2製品がダウンロード可能のうえ、シリアルナンバーも知ることができる状態にされており、Adobeが無償配布を始めたぜ、ひゃっほーという方々で盛り上がっていたって感じでしょうか。
もやもやしていたのは、それについてなぜAdobeはアナウンスをしていないかって事でした。無償配布を開始したという事であれば、美辞麗句を並べて高らかに喧伝するんじゃないですかね。そのような様子がないのに、無償配布を開始したようだみんな落とせって騒ぐのはなんでだろうなって思っていたのです。

Adobeとしてはアクティベーションサーバを停止したため、旧製品を使っている人への救済のために、アクティベーションの必用のない(シリアルナンバーを入力すればOKな)物の提供をしただけであり、あくまでも既存ユーザへのサービスというスタンスのようです。

Adobe® Creative Suite® 2 製品およびAdobe® Acrobat® 7のアクティベーションサーバーに関するお知らせ [アドビ]

だから道義的にはCS2を購入していない人がそれをダウンロードして使用する事は違反という事になりましょう。ただ、事実上、ダウンロードしてインストールは可能で、普通に使用することもできるようです。

アクティベーションサーバを止める事は急に決まったことじゃないでしょうから、今回の騒ぎを起こさないような対策を取ることも出来たんでしょうが、Adobeはそうしなかったのは何でなんでしょうね。

Adobe Photoshop CS2が発表されたのは2005年の4月です。あまり間をおかず、SuiteとしてのCS2も発表されています(これに含まれるソフトウェアが今回のダウンロードの対象になるものと言っていいですかね)。そして、この年、Photoshopを発表した直後といってもいいタイミングで、AdobeはMacromediaを買収しています。この買収した当時のMacromedia製品もアクティベーションが必用な仕組みを搭載していたんですよね。こいつらのアクティベーションのサービスも現在は終了しています。

エラー: アクティベーションサーバーが使用できません | Macromedia ブランド製品 [Adobe]

こちらはシリアルナンバーは公開されていますけど、インストーラは公開されていません。Macromediaの用意したアクティベーションの仕組みは、AdobeのCS2までのものとはちょっと違うようです。

ともあれ、CS2の時代からつい最近まで、Adobeはアクティベーションサービスを二つ併行して走らせ、二つの会社のユーザアカウントを管理するという非常に混乱した状況であったことが想像されます。両社のライセンスを持っているユーザも多かったでしょうしね。実際、僕もAdobe IDとMacromedia IDの両方を持っていたので、2007年に両IDの集約の依頼をAdobeに行っています。今となっては記憶に薄いのですが、このようなサービスをAdobeが行ったのは、Adobe CS3がリリースされることで(2007年半ばにリリーされています)、両社のIDからのアップグレードを受け付けられるようにとった措置だったのだと思います。
結果、CS3リリース前後では、ユーザ情報が相当かき混ぜられたんじゃないでしょうか。で、CS2とCS3の間には、Adobe内部でデータの断絶が生まれたのでは無いかと想像しちゃっております。んで、CS2以前の情報を保持し続けるのが無駄って結論に至ったんじゃないか。そう思うのですが、果たして真相はどんなもんでしょう。

…まぁ、真相なんて明らかにされることは無いでしょうし、そこまで興味はありませんが(^^)
気が向いたら、自宅のPowerPC MacにPhotoshop CS2やMacromediaの2004バージョンを入れ直してみようっか。って、これらのライセンスをアップグレードして現在も使っている以上、それはライセンス違反かな?
コメント ( 0 )|Trackback ( )
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。