hibitekitou
レイの飛ばし方が変わってる?
xsi |2011-06-04
XSI 7.01で作成したエリアライトの設定されたシーンがあります。
1フレーム塗るのにかかる時間は、XSI 7.01では37秒なのに対しSoftimage 2012では49秒かかっています。
このとき、XSI 7.01ではshadow raysの数が54273343(per eye rayが60.34)と表示され、Softimage 2012ではshadow raysの数が84803800(per eye rayが94.29)となります。
上記値はSoftimage 2012やXSI 7.01において、Area LightのSamplesの値がUV共に10の時の値となります。つまり、サンプル数が同じにもかかわらず、2012のshadow raysの値が大幅に増えている事が分かります。
Softimage 2012において、Samplesの値をUV共に8まで下げると、shadow raysが54281728(per eye rayが60.35)となり、XSI 7.01の時の値に非常に近くなります。計算時間は34秒まで短縮。
実際に仕上がってくる画像の品質も影の部分は、
2012(10)> 7.01(10)≧ 2012(8)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/4b/8b7e44395418f76228a708e26b93bc03.jpg?random=aa83428e132e7bf343d5824c0c1f804b)
となっているように見えました。
以上はもらったシーンで試したもので、それじゃ、双方の環境で同じシーンを作成するとどうなるかな、と試してみました。
Softimage 2012で簡単なシーンを作成した時のログを保存し、それをXSI 7.01で開いて実行することで、全く同じ設定のシーンを別個に作成します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/7f/cfeb3eacbfcd0a8e6d9ab7e2abf72712.jpg?random=6dc75a342cd41846b05fc74a99242755)
エリアライトのサンプルの設定はUV共に3です。このとき、XSI 7.01のshadow raysの数は10125984(per eye ray 7.56)でSoftimage 2012では11338569(per eye ray 8.5)となりました。サンプル数が小さかったから、差が小さいとはいえ、Softimage 2012の方が大きな値になる傾向があるようです。ただし計算時間はSoftimage 2012の方が若干高速でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/23d876c7df1139bed65ed28e336046b8.jpg?random=e91f752547dc040838104134235a8dcf)
クオリティは、Softimage 2012の方が上に見えます。サンプルを1にすると、そのクオリティの差はよりはっきりします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ce/e7e903b63301038aa1f116be426b9647.jpg?random=d9212ded9c6fe8504ecef70a195d8437)
shadow raysはXSI 7.01が3906638(per eye ray 0.98)なのに対しSoftimage 2012は3931291(per eye ray 0.98)となっています。ほぼ差はありませんかね。計算時間はXSI 7.01の方が若干高速です。
レイの数にそんなに差があるようには見えないにもかかわらず、影の滑らかさに大きく差が生じています。影のレイの飛ばし方がずいぶんと変わったんじゃないかと感じられます。
ちなみに、shadow raysの値は、アンチエエイリアスの精度を触ってやると変化します。
Softimage 2012でエリアライトのサンプル数が3の時、11338569(per eye ray 8.5)でした。このときmental rayの設定のエイリアシングの値の最小レベルが-1でした。これを0にしてやります。すると、35314335(per eye ray 8.5)に増大します。ついでに計算時間も19秒から54秒に激増します。
以上から想像されることは、Softimage 2012でXSI 7.01と同じサンプル数を設定したとしても、より最適な影が生成されるようにレイの飛ばし方が変わっており、結果として、絵は美しくなるものの計算時間は増大する、ということが生じちゃってるんじゃないでしょうかね。
とはいえ、単純にサンプル数を減らすだけだと、逆にクオリティが下がっちゃう可能性もあるわけで、XSI 7.01の時と同じようなクオリティを出すために、パラメータの調整のせめぎ合いを頑張らねばならなそうな印象です。
1フレーム塗るのにかかる時間は、XSI 7.01では37秒なのに対しSoftimage 2012では49秒かかっています。
このとき、XSI 7.01ではshadow raysの数が54273343(per eye rayが60.34)と表示され、Softimage 2012ではshadow raysの数が84803800(per eye rayが94.29)となります。
上記値はSoftimage 2012やXSI 7.01において、Area LightのSamplesの値がUV共に10の時の値となります。つまり、サンプル数が同じにもかかわらず、2012のshadow raysの値が大幅に増えている事が分かります。
Softimage 2012において、Samplesの値をUV共に8まで下げると、shadow raysが54281728(per eye rayが60.35)となり、XSI 7.01の時の値に非常に近くなります。計算時間は34秒まで短縮。
実際に仕上がってくる画像の品質も影の部分は、
2012(10)> 7.01(10)≧ 2012(8)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/4b/8b7e44395418f76228a708e26b93bc03.jpg?random=aa83428e132e7bf343d5824c0c1f804b)
となっているように見えました。
以上はもらったシーンで試したもので、それじゃ、双方の環境で同じシーンを作成するとどうなるかな、と試してみました。
Softimage 2012で簡単なシーンを作成した時のログを保存し、それをXSI 7.01で開いて実行することで、全く同じ設定のシーンを別個に作成します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/7f/cfeb3eacbfcd0a8e6d9ab7e2abf72712.jpg?random=6dc75a342cd41846b05fc74a99242755)
エリアライトのサンプルの設定はUV共に3です。このとき、XSI 7.01のshadow raysの数は10125984(per eye ray 7.56)でSoftimage 2012では11338569(per eye ray 8.5)となりました。サンプル数が小さかったから、差が小さいとはいえ、Softimage 2012の方が大きな値になる傾向があるようです。ただし計算時間はSoftimage 2012の方が若干高速でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/23d876c7df1139bed65ed28e336046b8.jpg?random=e91f752547dc040838104134235a8dcf)
クオリティは、Softimage 2012の方が上に見えます。サンプルを1にすると、そのクオリティの差はよりはっきりします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ce/e7e903b63301038aa1f116be426b9647.jpg?random=d9212ded9c6fe8504ecef70a195d8437)
shadow raysはXSI 7.01が3906638(per eye ray 0.98)なのに対しSoftimage 2012は3931291(per eye ray 0.98)となっています。ほぼ差はありませんかね。計算時間はXSI 7.01の方が若干高速です。
レイの数にそんなに差があるようには見えないにもかかわらず、影の滑らかさに大きく差が生じています。影のレイの飛ばし方がずいぶんと変わったんじゃないかと感じられます。
ちなみに、shadow raysの値は、アンチエエイリアスの精度を触ってやると変化します。
Softimage 2012でエリアライトのサンプル数が3の時、11338569(per eye ray 8.5)でした。このときmental rayの設定のエイリアシングの値の最小レベルが-1でした。これを0にしてやります。すると、35314335(per eye ray 8.5)に増大します。ついでに計算時間も19秒から54秒に激増します。
以上から想像されることは、Softimage 2012でXSI 7.01と同じサンプル数を設定したとしても、より最適な影が生成されるようにレイの飛ばし方が変わっており、結果として、絵は美しくなるものの計算時間は増大する、ということが生じちゃってるんじゃないでしょうかね。
とはいえ、単純にサンプル数を減らすだけだと、逆にクオリティが下がっちゃう可能性もあるわけで、XSI 7.01の時と同じようなクオリティを出すために、パラメータの調整のせめぎ合いを頑張らねばならなそうな印象です。
コメント ( 2 )|Trackback ( )
通りすがりで失礼致します。
お忙しいところ、早速の検証ありがとうございました。
m4gさんの方でも再現されたということは、そういう仕様になってしまったということなんですね。
おっしゃるようにただサンプルを下げていくだけですと、7.01と比べると目指す結果とレンダ時間の折り合いが付かないと言った印象です。
エリアライトを使わない方法も考慮に入れつつ、色々考えてみたいと思います。
ありがとうございました。m(__)m
mental rayは昔と比べて全体的には速度は向上していると思います。
後はパラメータの詰め方なんだろうな、って思っております。
まぁ、根本的に遅いらしいのは確かみたいですけどね(^^)