日々適当

hibitekitou

MODO ★ Beginners

book |2014-02-02
MODOの初めての解説書という触れ込みで1月末に発売された本。とりあえず購入してみました。
「MODOの基礎の基礎」と書かれている通り、本当にモデリング、ライティング、レンダリング、アニメーションの基礎部分だけという内容ですね。という風に書くと、つまり俺には不要なものだったのか?、というとそんなことはなく、非常に有用な内容でした。



基本的にチュートリアル形式で内容が進んでいきます。モデリング、ライティング、アニメーションはそのチュートリアルで「はと時計」を作成する過程で学んでいくという形式で、特にモデリングとライティングに多くのページが割かれています(7つの章のうち、6までがモデリングとライティング。最後の7章でアニメーションをちょっと学ぶ感じ)。
それもあって、非常に丁寧に各工程が説明されています。個人的に白眉だと思うのは、数値指定可能なパラメータについては、全てその数字が記されていること。たとえば時計の針をワールドの原点に作成したとして、それを時計の文字盤の位置に合わせるときに、「文字盤の中央、表面に来るように移動させる」というような、いい感じに調整してって説明ではなく、「エレメントは選択せずに「移動」ツールを起動し、ツールプロパティの「位置Z」に「10mm」と入力して手前に移動させます。」という風に書かれている。ツールを覚えるためのチュートリアルで大切なことは、ツールの使い方とモデリングならその手順(リズムと言ってもいいか)だと思うので、いい感じに見えるように微調整する工程というのは無駄と言えば無駄なんです。だから、そこいら辺の試行錯誤をする必要がない説明は非常にありがたかった。

で、一通りやったのですけど、大変ためになりました。それなりに長く触っているツールではあるので、当然知っているよって内容がほとんどなんですけど、メインツールがmodoではないので、これまでつまみ食い的な使い方しかしてなかったわけで、故にmodoのある意味独特な部分に微妙になじめない感じがあったのが、本に書かれた手順を読み進めることで、こーいう感覚で触っていけばいいんだと感じられたのは大変な収穫であったと思います。このあたりの感覚ってのは、マニュアルを読んでいるだけだとよく分からないのですよね。また、ビデオチュートリアルだと手順を確認して自分で実行して次の手順を確認してと逐次やっていくのが微妙につらかったりもします。

というわけで、この本、MODOを初めて使うという人や、modoはメインツールじゃないために断片的にしか使っていないって人にはとても良いんじゃないかって思いますですよ。それこそ、MODOに付属させてもいいんじゃないかってぐらいに思います。

一つだけ苦言を述べるなら、アイテム名やマテリアル名を付けるのに、日本語が使用されているってところでしょうか。
この手のアプリケーション内で使用する名前や、利用するアセット(シーンやテクスチャ他)のパスに日本語が存在することはトラブルの元だと思っているので、まぁ自分一人で完全に完結するのならいいんですけど、少しでも他の人、他の環境で使われる可能性があるのなら、半角英数字のみで名前を付けていって欲しいなぁって思っているもので…(ローマ字で日本語なのはいいけど…)。初心者には日本語使ってんじゃねぇって事を徹底させたいと思っているもので…。



でも、それ以外はとてもよい本だと思いましたよ、本当に。
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