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hibitekitou

Mac OS 9 の本を発掘したんです

mac |2014-06-01
棚を一つ処分しまして、そしたらその中にMacFanのムック本が入っておりました。Mac OS 9 の本です。



そこには、Mac OS 9で強化されたAppleScriptに関する内容もありまして、せっかくなのでMavericks環境で試してみました。

1.URLを選択してアクセスする
これは choose URL showing Web servers っていう文を使ってURLを入力・取得出来るようになったというお話。これは今も同じように駆動します。
2.ネットワーク経由でアプリケーションにリンクする
choose application with prompt "" という文で実行するアプリケーションを指定するダイアログが開くわけですけど、Mac OS 9ではネットワーク越しのマシン上のアプリを選択できるようになったそうです。これは残念ながら現在ではネットワーク越しのアプリケーションの指定は出来ない模様。ちょっと残念。
3.音声でアプリケーションを起動する
音声認識が搭載されたMac OS 9は、ログイン時に音声を利用できる等の利用がされていましたけど、AppleScriptから、Speech Listener というアプリケーションを駆動する事で、音声認識が利用できたようです。OS Xではシステムに音声認識が組み込まれているんで、AppleScriptから利用するにはどうすべきなんでしょ。あまり興味がないんで調べてませんが…
4.キーチェーンに登録したキーのパスワードを表示する
キーチェーンってそういえばMac OS 9時代に既にあったんすな。キーチェーンスクリプトっていうアプリケーションに対してコマンドを投げる事でキーチェーンの情報を得られたりしました。現在はそこまで簡単にAppleScriptからアクセスする方法はなさそうな感じかな?
5.ディスクキャッシュを変更する
メモリコントロールパネルに関するスクリプトで、これはOSのメモリ管理部分が全く違うOS Xでは使用できないのも道理でしょう。

書かれていたのはこれだけ。やはりOSの種類が全く違うだけに利用できなかったり、機能はあるけどAppleScriptからの利用方法が変わっていたりな部分は多そうですな。
ちなみに、上のスクリプトで触れられているキーチェーンは、Mac OS 9の新機能だそうです。それ以外には

Sherlock 2
OS Xには存在していませんがコンセプトとしてはSpotlightが近いっすね。
マルチユーザ機能
OS Xの登場を見越して機能を取り込んだ感じすか。
自動アップデート
ソフトウェアアップデートはここから始まってます。
インターネット経由でのファイル共有
どこでもMyMacが近いかねぇ。一般的にはVPNを利用して云々とかすか。
新しいネットワークブラウザ
Finderの共有部分に今では統合されているものっすね。LAN上のマシンのブラウジングやサーバーへ接...コマンドからのftpへの接続とかが出来るインターフェースはMac OS 9から登場なんですね。
暗号化機能
ファイルの暗号化を行ってくれるコマンドがFinderに追加されたそうです。使った事なかったなぁ。OS Xだとディスクユーティリティからディスクイメージを作る感じかねぇ?
新しいネットワークブラウザ
Finderの共有部分に今では統合されているものっすね。LAN上のマシンのブラウジングやサーバーへ接...コマンドからのftpへの接続とかが出来るインターフェースはMac OS 9から登場なんですね。
強化されたAppleScript
Mac OS X用アプレットのサポートとか書かれていますね。記事内には「MacOS9のAppleScriptで強化された機能というのは、スクリプ卜の面では意外に少ない 。 」とか書かれていますんで、その辺りの感覚はこの頃から変わらない感じっすかね。
Language Kit
OSレベルでマルチ言語が強化されて、それが標準機能として組み込まれたのがこのバージョンからってことっすね。以前はLanguage Kitというキットが別売りでしたから。マルチといいながらも、扱える言語は今と比べると少ないようです。
という感じだったようです。
んで、このムック本。システムファイル百科ってコーナーが設けられており、いわゆる機能拡張ファイル、コントロールパネルファイルのリストが載ってます。そうそう、そうなんですよね。今の味気ない機能拡張系の書類と違って、昔はアイコンがそれぞれに割り振られていて、その中の一部は起動時にアイコンパレードなんて形でその姿を見せてくれていました。



ショートカットのリストもあります。
多くのコマンドは今と変わっていませんね。



また、小技系Tipsいろいろってコーナーもありますが、これが今でも通用するものが多い。
後ろのウインドウを非アクティブのまま移動、とか、違うフォルダのファイルを同時に選択する、とか、フォルダを開いたままでコピーする、とか、階層を一気に遡る、とか。全てのウインドウを一気に閉じる、や、フォルダナビゲーションでフォルダをどんどん開く、や、ファイル名変更のための矢印キー、や、ドラッグ&ドロップをキャンセル、や、リスト表示で一気に全部を階層表示に、や、よく入力するものはクリッピングファイルに、や、ファイル名をreturnキーですばやく変更する、や、Optionドラッグでファイルのコピー、や、サーバーのエイリアスで素早くマウント、なんて項目は今とそう変わりありませんでした。
本当に長い間、その必要のない部分は変化がないんだなぁと実感します。

けれども、当然ながら変わっている事もあり、無くなった分かりやすい所では、ウインドウシェードとかFinderウインドウのポップアップウインドウ化とか。そのあたりは、Dockにウインドウを収納したり、Exposéの採用だったり、Finderのサイドバーだったり、Dockにフォルダを登録したりといった機能が現在あるために、OS Xではあえて復活させなかったといったところでしょう。その辺の賛否はありましょうがね。でも当時と比べると現在は非常に強化された変化というのがたぶん圧倒的に多く、分かりやすいところだと、対Windowsの接続(SMBのサポート)なんてのはMac OS 9時代には有料のツールを利用する必要があったのですが、それが今では普通になっているってのがありますよね。で、それがMavericks以降はどちらかというとデフォルトのプロトコルに据えられようとしているとは、という感じです。あるいはIEが標準ブラウザだったり(Netscape CommunicatorもOS標準で入っていた)、メーラーとしてOutlook Expressも(その当時の最新バージョンではなかったものの)含まれていたり。標準としてApple製ではないサードパーティー品が含まれていました。今だと、Appleの外で開発されたものは含まれているけど、それをApple内で手を加えてOSに含ませているものがほとんどなだけに、ちょっと不思議な感じはします。

それにしても、このムック本が発売されたのが99年ですから、思えば遠くへ来たもんだって感じです。雑誌系の本ですから当然広告も載っているわけですが、広告を出している会社、もしかしたら全滅かもしれません。15年の年月はなかなかに残酷すな。ちなみに処分した棚の中には、初めて買ったMacの領収書なんかが入っておりました。秋葉原のナカウラって店で購入したという領収書。イケショップの領収書もあったし(iMac DVを買った時のだったっけ)、けれどもそれらの店舗は今は無く、秋葉原も様変わりしてますなぁ。念の為、イケショップは当時購入した店舗は既にありませんが、店自体は健在みたいですね(健在というか復活したというか)

とかなんとか、脈絡も無く…
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