日々適当

hibitekitou

クレしんオールナイト

10/6 22:15開場、22:30開演で翌5:20過ぎ頃かな、に終わったこのイベントは、新文芸坐で行われたわけですけど、天気はあいにくの雨ながら、客席もほぼ満席でなかなか盛況だったと思います。

新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 31 再検証!? 映画『クレヨンしんちゃん』PART 1

上映内容が初期3作で、つまり、

アクション仮面VSハイグレ魔王
ブリブリ王国の秘宝
雲黒斎の野望

という93年夏、94年GW、95年GW公開の映画であり、20年近く前の作品ということになります。この内容でよくこれだけの人たちが集まるものだと驚きました(といいつつ、前売り券のチケットは無くなることを警戒して発売開始してすぐに購入したもので、番号が一桁だったんすよねw)。

このイベントの目玉はトークショーだと思います。

茂木仁史
本郷みつる
原恵一
湯浅政明

というクレしんに関するビッグネームが揃い、小黒祐一郎氏が司会として回していく形です。
個人的には生本郷みつると、生茂木仁史を初めて見て、っていうか写真ですら見たことなかったかもな、なのでなかなかに感慨深かったです。トークショーの内容はアニメスタイル主催ということで、そこで最終的に文字起こしされませんかね。そうしてほしいと強く思う内容でした。非常に興味深い話満載って感じでね。

クレしんの映画がどのようにして始まったか(臼井儀人さんとの話も出てきます)。
映画4作目までは本郷みつる監督と原恵一さんが絵コンテを分担していたのですけど、それは単純に時間が無かったから分業したためだったこと。一作目のハイグレ魔王は単純に前半・後半という風にわけたが、二作目以降は各人の個性をならすために、あるいは演出内容に合わせて、もうちょっと細かく分担をわけていったこと。雲黒斎では原さんは主に時代劇パートを担当したわけだけど、原さんがノリノリだったために、本郷さんパートであるファンタジー側の箇所を削っていったりしてたこと。
あるいは、ハイグレ魔王における登りっこの演出で、当初本郷みつるさんが描いた演出内容に湯浅さんがダメだしして、湯浅さんが描いてきた内容を本郷さんが採用したこと。原さんはそれを受け入れる度量が本郷さんにある的な事を言ってましたかな。今でこそ監督業もやっている湯浅さんは軽妙にトークを行うけれども、当時は本当にしゃべらなかったこと(言葉が少なかったこと)。でも言いにくい事もズバッと言ってきたこと。キレキレのジャックナイフのような、とか言ってましたかな。アイデアを、今で言うイメージボード的にスケッチをしまくっていた湯浅さんに、そのスケッチを見て本郷さんや原さんは刺激を受けまくったこと(そのスケッチの極々一部がロビーに展示されており、休憩時間、そこには人が群がっていました)。



あるいはシンエイ動画での制作中でのエピソードとか。
制作内容における制約が年々厳しくなっているということとか。
話がつきない感じで、トークが繰り広げられました。

各人が制作中の物の宣伝も少しあり、

原恵一監督は初めて実写映画を撮ることになりそれについて少し話してくれました。このトークショーの日に初めてカメラを回したそうです(役者を入れての撮影は11月からと言っておりました)。
湯浅政明監督は

Masaaki Yuasa's "Kick-Heart" by Production I.G [Kickstarter]

こちらで制作費を募っていると宣伝しておりました。これに対して小黒さんなんかが、日本ですぐにでもお金を入れることが出来る仕組みがほしいと愚痴っておりました。
本郷みつる監督は若手アニメーター育成プロジェクト PROJECT Aに関わってらして、それについて少し話しました。本郷みつるさんが監督したやつはプロデューサーが茂木仁史さんで作画監督が末吉裕一郎さんであったりと、クレしんファン的にも注目なものなので是非といった感じで。劇場の売店で販売していたので、それを聞いて僕も購入しましたが、映画2本目の上映が終わった後の休み時間には売り切れていたようでしたね。

やっぱ、文字起こししてくれないかなぁ。
あと、湯浅さん初めとした、クレしんに関するそーいうスケッチを集めた本とかでないかなぁ。

トークショーの最後はじゃんけん大会があり、DVDのジャケットに各人がサインを入れたものが、じゃんけんの勝者に渡されていました。本郷みつるさんが宴会部長のようでしたよ。

そんな感じでトークショーが行われたわけですけど、ちなみに、本郷みつるさんは自身のブログ [本郷みつる通信] で
ただPART2があっても私は出ないと思いますので、クレしん始まりの話を聞きたい方は是非いらして下さい。
と書かれていますが、PART2がある時には、ぜひ出てくださいって、小黒さんや開場の拍手で要望されておりました。トークショー内ではヘンダーランドにはあまりふれられなかった部分もありましたから、PART2があったらそこも話してもらいたいなぁ。作画に関する話の所かな。安藤真裕さんという一流のアニメータが参加しているんですけど、ルルや吹雪丸の戦闘シーンなんかをやってますけど、何より世界の運命を賭けたばば抜き部分が素晴らしい的な話をしたりしているところでちょっとふれたぐらいかもです、ヘンダーランドについては

非常に濃い内容のトークショーだったと思うですよ。しかし茂木さんの口数が少ないのがちょっと残念ではありました(^^)

なお、トークショーの前に映画の予告編をつなげたフィルムも上映されています。これはたぶん、クレヨンしんちゃんケツ作フェスティバル[日々適当]の時に作られた物だと思います。それをトークショーの出演者の方々もご覧になったようで、まずそこから話がはじまっておりました。

トークショー終了後は、映画の公開順に上映されていきました。
それぞれ、久しぶりに見たんですけど、けっこう楽しんで見れた自分に驚きました。ブリブリ王国と雲黒斎はもちろんなんだけど、ハイグレ魔王も楽しんじゃいました。しかし、雲黒斎の出来の素晴らしさはやはり別格ですね。あと、フィルム上映ということで、雲黒斎の野望のDVDやビデオ、将来出るかもしれないブルーレイには収録されない(されないであろう)サブリミナル効果的表現を見ることが出来たというのはレアな体験だったと思います。個人的には映画公開時には劇場に見に行かなかったのですけど、オトナ帝国のブームのおかげでラピュタ阿佐ヶ谷で行われた過去のクレしん映画の上映で一回だけ見たことがありました。それをまた見れてうれしいです

つーわけで、PAET2もぜひよろしくであります。
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