日々適当

hibitekitou

iOS 4.1 のHDR

iPhone |2010-09-09
iOSが4.1になりました。



Game CenterやHD解像度のビデオのアップロードといった新機能の中で、個人的に一番目を引くのがHDRのサポートです。

iPhoneのカメラを起動させると、画面上部にHDRのオンオフのスイッチがついたことに気付きます。



設定はこれだけ。いや、正確にはもう一つあるのだけど、それは撮影時は気にしなくてもいいことです。
もう一つの設定とは環境設定の「写真」の中にある、HDRに関する設定「適性露出の写真を残す」というスイッチですね。これをオンにしておくことで通常の写真とHDRとして処理された写真の2枚の写真が一回の撮影で保存されます。

ということで、以下、撮影例。



上がiOSによる適性露出、下がHDR。右側はふじ棚の隅の白く飛んでディティールが失われていた部分が補完され、左側は地平線付近の空の青色が補完された印象です。飛んでしまっている部分をフォローした写真が効果として分かりやすいです。



もちろん、暗部も持ち上げます。上のベンチの写真も結構持ち上がっているのだけど、全体的なバランスが変わっていないので分かりにくいですね。一方でこちらの道路の写真は黒いところの面積が大きいために、持ち上がり具合が分かりやすいです。

んで、このHDR。どう実現しているかというと、露出を変えた複数の写真を合成、っていうよくある手法を使っているようです。
結果として、動いているものには弱いわけですな。



だから、被写体は止まっているもの、あるいは動いていても本当にゆっくりとしたものがよいようです。



このぶれる様子を観察する限りは、iOSのHDRは2枚の写真を合成しているように見えます。
仮に2枚だとしたら、適性露出の写真を見て、つぶれた部分(あるいはそれに近い部分)として暗部と明部どちらが多いかを見て、割合の大きいほうをフォローする露出でもう一枚撮影して、その2枚を合成しているイメージかな?

まぁともあれ、複数枚撮影するにはタイムラグが発生するわけで、だから、HDRの処理が始まるのを確認するまで、iPhoneをしっかりホールドしておく必要があります。カシャっという音が聞こえたからといってカメラを動かすと、まだ撮影処理が終わっておらず、ぶれた絵ができ上がってくる可能性が高いわけで。



油断すると、こんな感じで画面全体がぶれてしまいます。「とっさに」みたいなシチュエーションには向きませんね。

ってことで常にオンにしておく必要は無い機能ですけど、状況によっては非常に有用ですから、是非とも使いこなしたいものです。

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