日々適当

hibitekitou

地球を作りたいんだ

cg |2011-03-15
Vueでね。地球を作りたいな、と思ったんです。
Vueでは無限平面を球とする事が出来ます。これが何を意味するかというと、Vueの得意とする雲の表現、すなわち、無限平面の上に雲のレイヤーを乗せる、ということが球に対して出来るということで、地球を表現する時、よりリアルな大気(雲)の表現をする事が出来る、と言うのが期待できます。

とはいえ、わたくし、パラメータの意味をあまりに分かっておりません。
ってことで、一つずつ検証していきます。いつ終わるか分からないし、終わらずに飽きるかもしれませんが、とりあえず記録していくのです。



まず、Atmospheres EditorのSky, Fog & Haze Tabからです。しかも、SkyパラメータのSky ground densityとSky mean altitudeのみ。まずはSkyのパラメータ。半径10kmの天体を考えてみます。

Sky ground density



大気密度と言う事みたいですね。地球の大気は非常に高高度まで存在していますけど、密度は指数関数的に減っていくわけですが、その乗数の値をコントロールしているのでしょう。小さい数字の方が急激に大気が減っていく印象でしょうか。

Sky mean altitude



これは大気の厚みをコントロールしているのでしょうか。
大気が存在する最高高度ではなく、平均高度、という値のようです。

地球をISSなんかが回っている軌道で見ると、大気の厚みを感じるぼーっとした青みが地平線の上に見えますけど、この辺の値でコントロールする事になるんですかね。

続いて、Decay amountです。



球に適用してもあまりよくわかりませんね。
ってことで、通常の地表付近から絵で確認するとこんな感じ。



説明によると、太陽が地平線に近づいたときに、空を赤く染める効果に効くパラメータのようです。
減衰と訳されるパラメータですけど、赤い光以外を減衰させる量、とでも考えればいいんですかね。

いわゆる、地球から遠く離れたところから見た地球を作るなら、あんまり考えなくてもよさそうなパラメータです。ISSが夕方の地域の空の上にいるときに見える風景とか作るなら考慮するとか、そんな感じでしょうかね?
ちなみに、Vueのマニュアルのチュートリアルでは
Sky ground density: 100%
Sky mean altitude: 8,800 meters
Decay Amount: 40%
という値が入っておりました。

Fog and Hazeについてです。
霧ともやですね。霧の原因は湿気。もやの原因は塵と説明されています。パラメータはSkyやDecayと同じような意味を持つ雰囲気です。



Haze ground densityは地上での塵なんかの小片の密度とのこと。これにより、太陽が高いところにあるときに地平線辺りがグレーになると説明されています。そしてHaze mean altitudeでもやの密度が高度に応じて下がっている割合をコントロールするわけですけど、もやの存在する平均の高度と解釈すればよいのでしょうか。

きれいな青い地球を表現するとき、無視してもよさそうなパラメータですけど、チュートリアルでは

Haze ground density: 20%
Haze mean altitude: 1,200 meters

という値が入っています。

fogについては霧であり、光がそこを通過すると拡散し、明るく輝くことになります。この効果はわかりやすい。



その後のGlow intensityですけど、これはHazeに値が入っているときに効いてくるみたいです。太陽の周りの大気の輝き具合を調整するパラメータみたいですね。



fogに対しては全く効いていない印象です。説明によると背後から照らされて輝く水の小片で引き起こされる効果みたいです。fogを切っているけど、fog的な光の効果が欲しいときに使う、とかすかね?

Glow intensityに付随するパラメータがScattering anisotropy。光の拡散の指向具合をコントロールするパラメータみたいです。



そして、同じくGlow intensityに付随するパラメータとしてClouds anisotropyがあります。
こちらは名前の通り、雲に対して働くパラメータですね。



これは逆光下で効果があるって事すかね。



分かりにくいけど、微妙に違っています(^^;

逆光でとても輝いている、という表現をするとき、このあたりのパラメータを使うとよさそうです。

とりあえず、大気についてはそんなところでしょうか。
まぁGlobal Settingsがあるけどね。
ここはAerial perspectiveという値とQuality boostという値があります。
前者は空気遠近法。説明だと大気の厚みを表現する値で、シーンのスケールに合わせてここの値を増減させるべきだそうです。後者はボリュームエフェクトな計算を行う際のサンプル数をセッティングする、ぐらいのものらしいです。計算結果の品質に寄与するパラメータですかね。

とりあえずはここまで。
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