日々適当

hibitekitou

カメラのアパーチャー

cg |2008-01-29
Aperture 。Appleの画像データ管理・現像ツールじゃなくて、カメラのレンズの口径をさす言葉です。
静止画を撮るカメラ的には絞りにより作られる開口部の大きさをで、F値で知られています。
動画を撮影する分野においてはフィルムに絵が焼きつく面のことを指していたりもするようです(なもんで、実写との合成を考えるとき、アパーチャって単語が飛び出してきたりします)。とはいえ、フィルムを使っていることはほぼ無い現在、そこは撮像板だったり撮像管だったりするわけで、その大きさがCGでカメラのサイズ(画角)を決めるとき大切な要素となります。
以上のことは、アパーチャーってのの静止画を撮るカメラ的な意味しか知らなかったころに、ほかのCG屋さんの話がわからなかったことの反省を込めて書いてみたりしております。

さて、そんなわけで、実写とCGとのカメラのマッチングや違うソフト同士のカメラのマッチングは、XSIにおいては、CameraのプロパティのProjection Plane(撮影平面)で実写を撮影する際に使用されたカメラの情報を入れることで行われます。

たとえばGR DIGITAL IIの焦点距離は5.9mmであり、CCDは1/1.75型原色CCDとのことです。ややこしいのは、1/1.75って値は、撮像管に換算するならこんぐらいね(直径1/1.75インチ)って値であり、実際のサイズではないってことです。幸い、35mmフィルム換算値の焦点距離と実焦点距離、およびCCDのアスペクト比がわかれば、CCDのサイズ(有効画素)が出てくるようで、つまり、35mmフィルム換算で28mmのGR DIGITAL IIは、4:3のアスペクトのCCDをおそらく採用しているんで、横7.3mm、縦5.5mmとなります(これは35mmフィルムが36mm×24mmであるという数字が分かっているから、それを元に35mmフィルム換算時の焦点距離と実焦点距離の比から出すことができます)。

そこで、XSIのFilm ApertureにX = 0.287インチ、Y = 0.2165 インチ とし、Focal Lenghtに5.9mmを入れればいい感じにGR DIGITAL IIで撮った絵と一致してくれる、はずなんじゃないかと思うのですけどどうでしょ(で、あとはCCDの位置を数字で出すことができればきっと完璧。…現状無理だけど…。図面があれば…)。

ちなみに、modoでも同様に値を設定できて、こちらは焦点長、フィルム幅・高さに同じ値(ただしこっちはmm)を入れてやれば両者でほぼ同じ絵が再現可能です。

そうすっとVueでも試してみたいのがそれらソフトを所有している人が思うことであるのですが、Vueだけは一筋縄ではいきません。というのも、Vueにはフィルムの幅や高さを設定するパラメータが存在しないからなのです。値を決めうちできるのは、レンダリングサイズ(4:3なのか16:9なのか、とか)と水平視野角もしくは垂直視野角(片方が決まればもう片方も決定される)。焦点距離も指定できますけど、この場合は正直役に立ちません。
ということで、水平視野角に63.5、垂直視野角に49.8あたりを入れればXSI, modo と同じような出力結果を得ることができます(焦点距離とフィルムサイズが分かれば計算可能です)。

そいえばVueがらみでもう一個問題は、外部からオブジェクトを読み込んだとき、そのサイズが意図しないものになることですかね。意図通りの大きさに読み込ませるのはどうしたらいいのか、それはまぁそのうち解決すべき課題ということにしときます。

とかなんとかとりとめもなくこのエントリは終わります。


マッチングなぞそれほど気にせずともよさげなオブジェクトなんだけど、パースなんかはほぼあっていると思う。
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まぁでも、まずはありがとうと言っておかないと

mac |2008-01-29
困ったり怒ったりしているわけだけど、でも、14年間にわたり使い続けてきたツールなんだから、まずは「ありがとう」と言わないといけませんでした。

事業撤退[Cocoa を飲んで、ほっとして。]

egword, egbridge開発者の方のページだそうです。
ありがとうございました。

…しかし、本当に14年間(93年から使っている)も使っていたんですなぁ。(↓初めて使ったEGWORD)

EGWORD 5のパッケージ。当時のメーカー希望小売り価格59800円


まぁ、一時、Mac OS Xへの対応が行われるまでの間、使っていない時間があったにせよ、ほぼ毎日触り続けていたわけで。10回ほどはアップデートを繰り返してきたのではないか、って思います。
それより改めて驚かされるのは、僕が使い始めるさらに10年ほども前からこのツールが存在していたということで、四半世紀に近い時代生き続けたのはすごいですな。

ホント、残念でなりません。

追記
中の人が2chに初めて名乗って登場されました。
[egword] エルゴソフトのスレ 第16版 [egbridge] にて、以下のように書かれています。
236 名前: 中の人  Mail: sage 投稿日: 2008/01/29(火) 09:39:50
(中略)
多くの方からご要望いただいた禁則処理や表計算機能などを盛り込む予定だった
Universal 3 は幻となってしまいましたが、私のワープロにかける情熱の火は
消えていません。

35歳でプログラマは定年なんてことをブログに書きましたが、
もう一度書いてみようと思います。(後略)
egwordのDNAを持った新たなツールが登場してくることを期待したいです。まぁ、AppleでPagesに組み込んでもらってもいいけど(^^)

登場したらぜひに触ってみたいなって思います。

あーしかし、egbridgeは無理か、やっぱ?
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とりあえず、ことえりのここが解消されれば…

mac |2008-01-29
ことえり、で個人的に気に食わない部分。
IMをそんなに深く使い込んでいる訳じゃないので、カスタマイズ性とかは、まぁいいんです。それは現状でもいいのだけど、いくつかなじめない部分があります。

ことえり変換候補ウィンドウ

変換候補を表示するウィンドウにおいて、変換する文字列の範囲が徐々に絞り込まれていくというのに、どうも違和感を感じるのです。まぁ、慣れなのかもしれませんけど。また、変換候補が複数あるとき、最初からその候補がすべて見える状態で開かない(2つほどの候補と「その他の候補…」というメニューになっている)のもやはり気になる部分です。

ことえり変換候補ウィンドウ

最初から全部見せてもらえないかなぁって思うのですよ。
変換候補が開いて、ぱっとみて表示されている部分に候補が見当たらないとき、Shift + ↓ で次のページの候補を一気に表示させたいのだけど、1、2アクションぐらいよけいな動作を要求されてしまいます。

そいでもって、

ことえり変換候補

1文字を探すときの変換候補が5×7で表示されるわけですけど、これがとても見づらい。
むしろ1列で表示された方が見つけやすいと思うんですけどねぇ。

そんなわけで、普段egbridgeを使っていて、ことえりをたまに使うと、「ムキー」ってなる場面はだいたいこの辺です。慣れの問題なのかなぁ?

あ、それからもう2つ。
履歴
入力履歴を参照して変換候補を表示してくれるっての。egbridgeでなにげに使いまくっていました。
egbridgeでは、例えば『変換』と入力したいとき『へん』まで打ち込めば、近過去に『変換』と入力したことがあるのならもうそこで候補として確実に表示されるのですけど、ことえりだと3文字まで入力しないと出てこなかったり、ついに候補が出てこなかったりで、出てくるタイミングがルールがいまいちわからないし、出てきたとして出てくるタイミングが1文字egbridgeより遅いのがかなりいらつきます。

変換候補が出る出ないのルールを見極めることができればまぁ多少はいらつきは改善されるのでしょうけど…。

蛇足
最も能天気な期待としては、エルゴソフトの今回のパッケージ事業中止の案内からリンクされているオンライン・ユーザサポート開始のお知らせで、
対象OSはMac OS X 10.0~10.5.1までとなりますのでご了承ください。
とかなっているのは、10.5.2以降はLeopardに付属するからサポートはAppleで、ってことなら素敵だなぁって思ったりしますが、まぁ、ありえんですな。普通に事業停止時のOSバージョンが10.5.1だから、ってことなんでしょう。ふぅ…。
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