万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

「イスラム国(ISIL)」による世論分裂工作に注意を

2015年02月04日 16時04分12秒 | 国際政治
【イスラム国事件】「イスラム国壊滅しよう」 ヨルダンから怒りの声(産経新聞) - goo ニュース
 「イスラム国(ISIL)」は、人質として拘束していたヨルダン軍中尉のパイロットの方を、生きたまま焼殺するという世にも残虐な方法で殺害したと報じられております。あまりの残酷さに身の毛もよだつのですが、ヨルダンの世論もまた、”イスラム国を壊滅させよ”と憤る人々と、この結末について政府を非難する人々との間に分かれているそうです。

 実のところ、日本国内でも同様の現象が発生しております。一般の日本国民は、「イスラム国(ISIL)」を非難し、対テロ対策の強化を求めていますが、マスコミや左翼勢力は、積極的に政府批判を展開しております。日本国もヨルダンも、世論が分かれているのですが、これは、偶然の一致なのでしょうか。推測されるのは、「イスラム国(ISIL)」が全世界に張り巡らしているネットワークは、相当な動員力を有しているということです。おそらく、ヨルダンの政府批判派は、ヨルダン国内に潜入している「イスラム国(ISIL)」の工作員、あるいは、隠れシンパであるか、これらの煽られ人々なのでしょう。そして、日本国内でも、政府批判に躍起になっている人々は、国際的なテロネットワークの一員である可能性が高いのです。一斉に同じ行動をとるのは不自然であり、どこからの指令によって動いているとしか思えないのです。そしてこのネットワークには、旧ソ連邦の残党や中国共産党といった、暴力で国家を建設した経験を持つ戦略のプロが加わり、入れ知恵をしているのかも知れません。

 「イスラム国(ISIL)」は、各国の国民が、一致団結して立ち向かってくることを怖れているはずです。今のところ、この戦法は功を奏しているようにも見えますが、政府も一般の国民の多くも、既にこの作戦を見透かしていると思うのです。

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コメント (8)
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