山里に初夏の廃家を訪ね来し
奥祖谷の里に点在する廃家を訪ねるに、季節ごとに変化する自然に
その雰囲気も、感情も、随分と違う感覚を覚えるからか、何度訪ねても
飽きないものだ。
冬枯れの頃、凛とした静寂に包まれて侘しく哀れにも崩れ落ちようと
自然のなかに埋没しようとする風情は世の習いとはいえ、自然の摂理に
叶った厳しい非情を覚えて、五臓六腑に沁みわたる好きな風景である。
初夏の頃、廃家は目映いばかりの豪華な花々に包まれ、新樹の木に
覆われて華やかな、しかし一抹の不安を内在し、この世の栄華を
生活の匂ひを、絶えし住みひとを、家を棄てしひとの面影を追いかけ
最後の具現を試みようとしている風景に感動する。
すべての現象が無に帰する様はひとの想ひなど意に介することも無くて
きっぱりとしたものがあり、拠り好みの余地も無く、無に帰してゆく過程に
哀しくもありながら、無から無へと駆け巡る喜びは心地よく按配が良い。
全ての現象は、移り変わり、変化するものであり 観念も意志も知識すら
変化していくものなのだろう
世の中の全てが変化そのもの 移り変わっていくという定めなのだろう。
ただひたすら変化していくという本質があるのだろう、
長い時間で、世の中の本質を生成変化と考えれば、生も死もないと同じと
思えば 苦悩もない ひとり静かな世界にたどり着くかもしれない。
そのように想えば、すべてのものを率直に受け入れることが出来て
こころ穏やかになれるかな?。
奥祖谷の里に点在する廃家を訪ねるに、季節ごとに変化する自然に
その雰囲気も、感情も、随分と違う感覚を覚えるからか、何度訪ねても
飽きないものだ。
冬枯れの頃、凛とした静寂に包まれて侘しく哀れにも崩れ落ちようと
自然のなかに埋没しようとする風情は世の習いとはいえ、自然の摂理に
叶った厳しい非情を覚えて、五臓六腑に沁みわたる好きな風景である。
初夏の頃、廃家は目映いばかりの豪華な花々に包まれ、新樹の木に
覆われて華やかな、しかし一抹の不安を内在し、この世の栄華を
生活の匂ひを、絶えし住みひとを、家を棄てしひとの面影を追いかけ
最後の具現を試みようとしている風景に感動する。
すべての現象が無に帰する様はひとの想ひなど意に介することも無くて
きっぱりとしたものがあり、拠り好みの余地も無く、無に帰してゆく過程に
哀しくもありながら、無から無へと駆け巡る喜びは心地よく按配が良い。
全ての現象は、移り変わり、変化するものであり 観念も意志も知識すら
変化していくものなのだろう
世の中の全てが変化そのもの 移り変わっていくという定めなのだろう。
ただひたすら変化していくという本質があるのだろう、
長い時間で、世の中の本質を生成変化と考えれば、生も死もないと同じと
思えば 苦悩もない ひとり静かな世界にたどり着くかもしれない。
そのように想えば、すべてのものを率直に受け入れることが出来て
こころ穏やかになれるかな?。