読書の皆様、頑張っておられますか。
私は毎日かなりの無理をしながら、マスクと熱中症と、戦っております。
ちなみに、マスクは、「イランマスク」ではございません。あしからず。
エッセイを書かないで、何をやっていたの!などと、叱らないで下さいね。
あるものに、ハマっておりました。夢中になると、トコトンハマる。
ちなみに、ハマるは俗語でございます。俗語には美しい言葉の響きはございませんが
人間臭くて嫌いではございません。
何に夢中になっていたかと言うと、
「水彩画」
ある日。いつもの閃きの神様が私に舞い降りて、高知の従姉妹に言ってしまいました。
「姉ちゃんの家の絵を描いて(ヴヴヴの空き家)プレゼントするね」
「えいねぇ。そうながー。書いて描いて!」
オバさんになっても、オカッパ頭は調子に乗りやすく、調子にのって、ダイソーで画用紙を購入した。
水彩画の道具は、娘達が中学生の時に使用したものが全て一式、物置にしまってある。
描けそうな気がする!
頼まれた訳でもないのに、描けそうな気がする。
昔から変わらない、根拠のない変な自信?村の、のど自慢の時と、変わらない。
写真を頼りに、スケッチする。
記憶を頼りに、色を付ける。
なんとなく、なんとなく?いい感じに仕上がった。
とりあえず、気分上々で写真におさめる。
ある日の、職場でのお昼の時間。
隣の席の「知的読書好き女史」が、話しかけてきた。
「なあ、なあ。ちょっとお勧めの本があるのだけど、読んでみない?」
「今はちょっと暇がないわー、私今、絵を描かないとねー約束したから」
「絵……?」
「うん。水彩画。」
知的女史は、きょとんとした顔をして、聞いた。
「それって、生業にしとん?」
「まさか!そんな訳がないわー!ちょっとハマっているだけよー」
と応えながら、私は携帯に収めた写真を彼女にチラッと見せた。
彼女は、覗き込みながら写真を見て、失笑しながら、一言言った。
「図画でー」
その一言で、再び火がついた!
自分でも、小学生レベルの図画だと感じていたから、他人に言われたら決定的に納得し、
直ぐに1枚目を処分した。
続いて2枚目。続いて3枚目。
3枚を処分して、遂に4枚目!色彩は無限に私の右手に降りる〜!
陰影も、遠近感も何も分かりませーん。
で、約束の日に間に合う為に、とりあえず完成。
空を広く描いた。その空の部分に詩を書いたら、ちょっと素敵に仕上がる?
かもと閃いたので、詩を書いた。で、本日のエッセイのタイトル。
ヴヴヴの家。
この一軒の家から、一族が皆んな出発し、日本全国に散らばり、
それぞれの場所で新たな家族を創り、生きている。
土地の上に基礎を造り、柱を立て、壁を造り、茅で屋根を張る。
主屋があり、隠居部屋があり、家の主人は絶対的権限を持っていた。
権限も持っていたが、その責任も果たしていた。全ての始まりの場所。
生命が継がれた場所。
オカッパ頭は、覚えている。
台風の日の夜。あの家でロウソクの灯りの中で4人で食べた、黄色い小さなスイカの味。
家の前に小さな泉があって、叔母さんが取りにいって、何故か台風の真っ只中に、
賑やかにスイカを食べた。そして、何故か花札をした。
あの時共に過ごした、若くして逝った従姉妹や、ヴヴヴ夫婦も今はいない。
オカッパ頭は、想い出の生き証人になった。家は、人が住むから家なんだね。
一人でも生きて住んでいたら、誰かが集まり、幾つもの時間が過ぎて、様々な場面が、
それぞれの記憶の中に遺される。魂が弾む永遠の場所。
とても、大切なことを、お座なりにしながら、はぐらかされて動かされているみたいな不穏な今の社会。
そんなある日、免許更新の手続きをして、出来上がった自分の免許証の写真を見て、絶句した。
「ナンジャこれー、誰ー!」
絶対に、絶対に、免許証は誰にも見せないと誓った、オカッパ頭でございました。
草草
私は毎日かなりの無理をしながら、マスクと熱中症と、戦っております。
ちなみに、マスクは、「イランマスク」ではございません。あしからず。
エッセイを書かないで、何をやっていたの!などと、叱らないで下さいね。
あるものに、ハマっておりました。夢中になると、トコトンハマる。
ちなみに、ハマるは俗語でございます。俗語には美しい言葉の響きはございませんが
人間臭くて嫌いではございません。
何に夢中になっていたかと言うと、
「水彩画」
ある日。いつもの閃きの神様が私に舞い降りて、高知の従姉妹に言ってしまいました。
「姉ちゃんの家の絵を描いて(ヴヴヴの空き家)プレゼントするね」
「えいねぇ。そうながー。書いて描いて!」
オバさんになっても、オカッパ頭は調子に乗りやすく、調子にのって、ダイソーで画用紙を購入した。
水彩画の道具は、娘達が中学生の時に使用したものが全て一式、物置にしまってある。
描けそうな気がする!
頼まれた訳でもないのに、描けそうな気がする。
昔から変わらない、根拠のない変な自信?村の、のど自慢の時と、変わらない。
写真を頼りに、スケッチする。
記憶を頼りに、色を付ける。
なんとなく、なんとなく?いい感じに仕上がった。
とりあえず、気分上々で写真におさめる。
ある日の、職場でのお昼の時間。
隣の席の「知的読書好き女史」が、話しかけてきた。
「なあ、なあ。ちょっとお勧めの本があるのだけど、読んでみない?」
「今はちょっと暇がないわー、私今、絵を描かないとねー約束したから」
「絵……?」
「うん。水彩画。」
知的女史は、きょとんとした顔をして、聞いた。
「それって、生業にしとん?」
「まさか!そんな訳がないわー!ちょっとハマっているだけよー」
と応えながら、私は携帯に収めた写真を彼女にチラッと見せた。
彼女は、覗き込みながら写真を見て、失笑しながら、一言言った。
「図画でー」
その一言で、再び火がついた!
自分でも、小学生レベルの図画だと感じていたから、他人に言われたら決定的に納得し、
直ぐに1枚目を処分した。
続いて2枚目。続いて3枚目。
3枚を処分して、遂に4枚目!色彩は無限に私の右手に降りる〜!
陰影も、遠近感も何も分かりませーん。
で、約束の日に間に合う為に、とりあえず完成。
空を広く描いた。その空の部分に詩を書いたら、ちょっと素敵に仕上がる?
かもと閃いたので、詩を書いた。で、本日のエッセイのタイトル。
ヴヴヴの家。
この一軒の家から、一族が皆んな出発し、日本全国に散らばり、
それぞれの場所で新たな家族を創り、生きている。
土地の上に基礎を造り、柱を立て、壁を造り、茅で屋根を張る。
主屋があり、隠居部屋があり、家の主人は絶対的権限を持っていた。
権限も持っていたが、その責任も果たしていた。全ての始まりの場所。
生命が継がれた場所。
オカッパ頭は、覚えている。
台風の日の夜。あの家でロウソクの灯りの中で4人で食べた、黄色い小さなスイカの味。
家の前に小さな泉があって、叔母さんが取りにいって、何故か台風の真っ只中に、
賑やかにスイカを食べた。そして、何故か花札をした。
あの時共に過ごした、若くして逝った従姉妹や、ヴヴヴ夫婦も今はいない。
オカッパ頭は、想い出の生き証人になった。家は、人が住むから家なんだね。
一人でも生きて住んでいたら、誰かが集まり、幾つもの時間が過ぎて、様々な場面が、
それぞれの記憶の中に遺される。魂が弾む永遠の場所。
とても、大切なことを、お座なりにしながら、はぐらかされて動かされているみたいな不穏な今の社会。
そんなある日、免許更新の手続きをして、出来上がった自分の免許証の写真を見て、絶句した。
「ナンジャこれー、誰ー!」
絶対に、絶対に、免許証は誰にも見せないと誓った、オカッパ頭でございました。
草草