秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ (熱血人生始めます)

2010年02月27日 | Weblog
気温差のまぎらわしい、日々が続きます、今日この頃。
全世界に散らばります、秘境ファンの皆様。いかがお過ごしですか?
お変わりありませんか?


私は余り、お変わりありません。老犬も、排気ガスにくしゃみをしながらの
日々のお散歩、お変わりありません。

祖谷地方は、二日続きの雨です。気温は、14度。一週間前は、2度。
足元に春を感じたり、冬がしつこく、袖を引っ張ったり?
コロコロと変わる、この気象!
まるで、何かに、似てないか?
そうです!
全く持って、
〈女心と祖谷の空〉
〈妻の愚痴と亭主は比例〉
〈妻の小言を聞くのも愛情〉


やっぱり、
〈亭主、元気でいればいい!〉

すみません。
またまた、話がそれにそれ♪
これ、私の癖ですから!
絶対に、治りませんっ♪

テレビでは、オリンピックが、日々、流れています。
感動的です。
入賞するだけでも、大変なのに、メダル!
凄い!凄過ぎる!
あの地球儀の、世界中の超スペシャリスト達の中の、更に更に、てっぺんに立つ!
感無量です。順位なんて、何だっていい!
自分自身との戦いに、挑み、四年間を費やし、それが、たった数分で終わってしまう
結果がすべてと、位置付けられる、過酷な世界。
脱帽です。

凄いと言えば、私の身近でも、ありました。
私が普段、銭稼ぎで、お世話になっております、職場の方々。
この前、
〈介護福祉士〉の試験を四人揃って、受験され、四人揃って、一発合格!
皆さん、仕事、子育て、夫育てに、忙しい方達ばかりです。
いつ、勉強したの?
Yちゃんに、聞いてみました。
Yちゃんは、超美人で、優しい看護婦さん♪旦那様も、
超カッコイイ♪Yちゃん、言いました。
「子供達が、寝た後に少しずつ、勉強したの…まぐれなの…」


四人揃って、まぐれだと顕著に笑い飛ばす!大好きです。
その、顕著さ!

私なら、合格の時点で、親戚中に電話をかけ、友達全員に報告をして、
絶対にこう叫ぶんだ!
「ごめんなさ~いねぇ私の頭が、良すぎて~わたくしは、
あなた方とは違うのよ~オッホッホ~」

私の通う、隣村にある職場の方達は、
皆さん、チームワーク抜群!です。
和気あいあいです。
バンバン、仕事します。年中無休です。
常に、向上心を持ち、他人の足は、引っ張りません。
その職場の事務所は、私のもうひとつの、帰る場所です。
外勤を終え、
「ただ今~」
と帰れば、
「お帰りなさい!」
が返って来る、
居心地のいい場所です。

刺激を受ける、同僚や友人に囲まれて、
常に向上心を、持てる環境でいられる私は、本当に、恵まれています。

歩みを止めれば、
人生を諦めた、逃げ腰の自分自身に、たどり着くでしょう。私は、彼女達の刺激を、
ドーンと受け止めて、頑張って私の夢を、叶えて行こうと、思います。

私のポリシー!
お互いに、学び取る事の出来る相手に、刺激をうけ、価値観を高めてこそ、
貴重な人生の枠は広がる♪よん

さあ、明日から、
老犬に、愛のお勉強を、ビッシリと、指導するんだ!

「ゴン、背筋を伸ばして歩きなさいっ!」
「ゴン、蛙と枯れ葉を間違えて、食うな!」
「ゴン、そっちは崖!」

「ゴン、歩きながら、ウンチを落とすな!」
「ゴン、ゴン、耳、聞こえとんか~~?」
本日の携帯写真は、
小島の平地区から、見た県道の小島第一橋、第二橋です。
花粉症の方には、
ちょっと辛い、祖谷の今の季節。
花粉を集めて、趣味にしている方々、
来てね~。杉林~。
バンバン飛ぶよ~、
杉花粉♪

それでも待ってるよ。
白と黒の夕刻の山々が。終わった一日を、目一杯、抱きしめてくれるんだ。ありがとう。
空と山と流れる霧の山さんじゃない、霧よ!いざっ、
明日も、頑張って、
爆睡しますっ!

















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奥祖谷早春賦

2010年02月25日 | Weblog
あまりにも早い春の訪れのようなぽかぽか陽気に奥祖谷の人たちは
少し戸惑っているかのようである。

土引きを急ぐかのように野良仕事に精を出す人たちが彼方此方に見られる
それと同じくらいに散歩をして陽気を楽しんでいるお年寄りをよく見かける
何時もの年ならばまだ寒いため、外に出られる人は少ないのだが。

散歩を楽しんでおられるOさんもそのひとりだが、その矍鑠とした立ち居振舞いは
86歳とは思われないほどである。
シャキっとした服装は気持ちがよくて、丁寧な話し方は長話をしても飽きさせず
一杯のコーヒーを飲んだ後の心地よさを覚える。


















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奥祖谷早春賦

2010年02月24日 | Weblog
春への勢いがどーんと近づいて暖かい日が続いているが先日の冷え込んだ日に
1000m近い標高にあるおばあちゃんを久しぶりに訪ねた。

以前に訪ねた折りはおひとりで住まわれていたが、徳島に居られた
ご長男夫婦が定年になったとのことで山に帰られておばあちゃんと
生活されていた。

88歳になったと云われていたが、まだまだお元気で時には畑の
草引きぐらいは出来るそうである。
一面に薄雪に覆われた寒い日であったが、山ノ神さんと早春の花に
囲まれて幸せな余生を送られていたのが印象的であった。

















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奥祖谷早春賦

2010年02月22日 | Weblog
早春のちらちら雪は祖谷の山々と山麓の集落を薄雪の風景と化した
標高800程度の集落では気温の低下で早朝は氷点下5度まで下がり
底冷えを感じたほどである。

日中に集落を散歩していても風は冷たく頬をすり抜けた、がこの寒さも
四温を誘いながら春を迎えることであろう。

すでに、野焼きも始まり出した、集落の人たちは寸時を惜しんで畑の
整理や土引きによねんがない、程なくじゃがいもの植え付けの時期が
すぐそこにきている。

春寒し 野山の風や 身にしみて

畦草を 焼いて暖とり 祖谷の里





























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奥祖谷早春賦

2010年02月19日 | Weblog
佐野のとある寂しいところにひっそりと自然の一枚の風景に
溶け込もうとする廃家に出くわした。

佐野集落のDさん宅を訪ねて、里の江のことなどお聞きして
ふっと向かいに目を転じて茅葺き民家を見つけたが、遠目には
廃家だろうが、あまり荒れているようには見えなかったのだが。

佇んでわたしは息を呑んだ、あまりにも荒涼としている廃家は
もう生活の匂いさえ感じられない自然に帰ろうとする草と木の
欠片でしかなかった。

なかを覗いてみてその感はあたっていた、僅かにポスターに
あるかもしれない、住んでいたひとの匂いがしないでもない
何時の頃か家を捨てたのであろうか、どのような人物なのだろう
家族構成は、子供はいたのだろうか、どこで生活しているのか
故郷との絆はあるのだろうか、山に還りたいだろうな。

詮索したところで、どうなるものでもないが、この様な廃家を
訪ね歩くたびに、やるせない想いと荒涼とした空虚な気持ちが
わたしの体内を吹き抜けてゆくばかりである。

このところ山歩きからすこし遠ざかっているそのためかどうか判らないが
以前にも益して奥祖谷の廃家を訪ね歩くのが多くなったようだ。

廃家の前に佇むと、以前の住みびとが苦労したであろう生活に
想いをはせて、どこかで幸せに暮らしているであろうと
祈らずにはおれない。


雪解風 深山の廃家 崩れおる










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菜菜子の気ままにエッセイ( 拝啓 携帯電話様)

2010年02月17日 | Weblog
あれは確か、16年位前、徳島市内の小さな葬儀場で、私の叔父さんの密葬が、営まれた時の事だった。
我が一族に、唯一、キンキラキンの成功を遂げている、叔母さんがいる。正確に言えば、母の妹だ。
母とは、全く対照的な健康で、社交的な、男まさりな、叔母さんだ。
白い割烹着が、一番似合っていた、母とは真逆で、叔母さんは、数年に一度
お墓参りに祖谷に帰省する際、 真っピンクのスーツ姿に、超高級車♪
親戚中の、運という運を、片っ端から、掻っ攫った?のではないか?と
ひがむ私はどこかで、叔母さんの水しぶきを浴びたい!と企んでいたのだけど
市内に通う、ガソリン代が、最初の難関だった。当然、
〈運〉なんて、近寄るはずもなかった。
そんな叔母さんが、通夜の時、手元に置いていたのが、
〈携帯電話〉

「なあなあ、それって、何の機械?」
「あ~、これは携帯電話よ~」
電話器をポンッと叩いて、小さく笑った叔母さん。
「あ~、それが携帯電話なん?初めて見たわ~」
目をパチパチさせた私に、叔母さんが言った。
「充電器が重たいんじょ、すぐに充電切れて、あかん!あかん!」
と言いながらも、唇を尖らせた叔母さんの顔は、明らかに、
「オッホッホッホー」と雄叫びをあげているように、見えた。

あれから、今日まで、携帯電話は一気に進化を遂げ、今では雄叫びを上げなくても
購入できる、価格設定となった。

私達の青春時代〈死語?〉には、連絡する手段は、まさに黒電話か、公衆電話。
留めは、切手に込めた、お手紙♪
何日も、何日も、返事を待ち、
待ち続けての結果、
挫折した遠距離恋愛♪早い話が、フラれました!
ありがとね。あの時、フって頂いたお陰で、主人にたどり着き、かわいい娘達に恵まれ
老犬にも巡り会い、深い眉間のシワを、日夜、観察し、磨きをかけていく
恐ろしい程、つおい、お一人様になれました。

すみません!また、話が逸れすぎました。
道に迷う、鹿さん状態か?

携帯電話の普及と共に、メールなる便利なお手紙が付き、一瞬で
相手に言葉を、送る事が、出来るようになった。
昔なら、相手の顔色を、慎重に伺いながら、日にちとタイミングを見計らいながら、ようやく言った?
「ゴメンなさい。他にいい人を探して下さい!」私のセリフではありませんっ!あしからず。
が、今では違う。
絵文字を適当に付け、適当な理由を打ち、
留めに、自分のアドレスを変えれば、
はいっ、〈お別れ終了〉となる。
でも、悪い時ばかりではない。
すれ違いそうな、夫婦関係、親子関係、恋人関係の修復作業にも、メールなるものが、活躍する。
携帯電話の普及と共に、繋ぎ止めれた関係が、どれだけあるだろうか!
携帯電話の、普及の前に、失ってしまった、大切な関係が、いくらあるだろうか?

なんだかんだと、言ってみても、私はやっぱり、電話派です。
「元気ですか?」
「大丈夫?」
「風邪ひかないでね!」
「このあいだは、ありがとう!」

心にほんわりと、
今の気持ちをのり付けして、
声を張り付けにして、まっすぐに、届けられる。
電話が、一番の安定剤♪
そろそろ、今夜も届けられる?
確実に届く、愛の電話の声がある……




「もし・もし・母ちゃん… ご飯、食べた?
おかず、ちゃんと作った?」
娘の声が、鼓膜にイタい、母の携帯は、
今日の京上集落を、写しました♪
本日も、携帯電話さん、ありがとう♪
心のリレーを、ありがとう♪





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奥祖谷早春賦

2010年02月16日 | Weblog
三寒四温が繰り返されて春に近づいている奥祖谷、何時ものように
久保林道をゆっくりと歩む。
山々の雪解けも進んでいる、三寒で霧氷が薄く付いているが日中の陽射しで
消える運命だ。

最上の民家まで約1時間あまりの散歩は標高900近くの四季の移り変わりが
五感に沁みこんでくる。


点在する民家と畑、土引きが始まっている畑、すでに肥ぐろが海馬で短く
切られて撒かれている畑、切られた肥ぐろが山済みされ明日は撒かれる畑と
様々な風景を見ながら、道を曲がると老夫婦がチシャ菜を植えていた。

瑞々しいチシャ菜の苗、春の匂は五感に沁みて幸せを感じる
老夫婦との会話は弾んで嬉しい時間であった。



残雪を 背負いて老婦 チシャ菜植え









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奥祖谷早春賦

2010年02月14日 | Weblog
佐野にありて、古地図に記されしが消えた集落として久しい
ロマン溢れる里の江を探索するも、すでに赤道は藪に包まれ
足を踏み入れること為らず、再訪を期す。


雪解風 トギの山なみ 流れおり










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菜菜子の気ままにエッセイ (愛しの祖谷街道)パートⅡ

2010年02月11日 | Weblog
老犬柴犬18年め突入の、ゴンと歩く本日の祖谷の農道。
このブログを愛して下さってます、都会の騒音と、排気ガスと
人混みの中の様々な異臭と、アスファルトの波を漂う、埃とゴミと
その他モロモロの騒がしい現実と、戦っている方々は
ゴメンなさいね。
本当に、ゴメンなさいね。
私、一人が こんな平日にとてつもなく、平和。マッタリタイム!

ゴンを連れて、
農道のいつもの散歩コース♪
午前9時半過ぎ。
本日の気温、かなり上昇!
雪の残骸なし!
氷の気配なし!
トボトボと 歩く坂道。
曇り空。
寒さに耐え、しっかりと根をおろしたままの、名も知らぬ雑草達!君達は、スゴイ!
何を食べて、そんなに元気なの?
私は、何を食べても、元気です♪


「ん~、春の匂いっ!」
「この感じっ、春ではないかっ!」
自分に 思いきり話しかけて、春を確かめながら、再び坂道を上がっていくと、
一台の軽トラックが下りてきた。

解説なしの 祖谷弁のお時間です。
登場人物。
私、ゴン、おっちゃん、ややおっちゃん の三人と老犬。

軽トラック、停止。
「お~、菜菜子ちゃんか~、何しよんぞ~?」

「あー、おはよう!猫の散歩よ♪」
「おう、そうこ~、まあ、こんがな犬も、まだまだ、イケヨルのうや~」
「うんっ、元気なだろっ!」
ゴンは、立ち止まった私に反抗し、ひたすら足踏みをしている。
チラッチラッと、運転席からゴンを観察し、おっちゃん達は、軽トラックを発進!
1メートル前進し、再び停止し、運転席から私の方を振り返り、言った。
「菜菜子ちゃんよ、退屈なかったら、いつでも遊びに来いよ!おらの作った
野菜でも取りにこいや~」
「ありがとう~、また遊びにいくな~」

心の中で呟いた。
(作った野菜を料理したものなら、助かるのよ…、それなら取りに行くわ)
おっちゃん達は、下におりて行きました。
再び、在所の上を目指し、ゼエゼエと楽しそうに這う、ゴンと、膝の痛い、育ての親♪

いつもの、往復を終え、ほぼ県道に差し掛かった時、再びさっきの軽トラックのおっちゃんが、上がってきた。
おっちゃんの、軽トラック停止。当然、道路の真ん中!
運転席、助手席から降りてきた、昔は若かった男子!

「もう、帰りよん?」
「お~、あのの、犬にええもん、買おてきたんじゃわ~、ちょっとまてよ~!」
おっちゃんは、荷台から何かを取り出した。

ジャーン!!!

おっちゃんの手に、

【あんドーナツ】
「早う、これ食わしてやれっ、どんなにして、やりよんなっ?待てっ!か?お座りかっ?」

あんドーナツ一個を、高々とかざし、私に渡す、おっちゃん!

某議員の、政治資金問題……、離職問題。
某企業の合併問題……、リコール問題……、社会では、
様々な問題が、日々秒読みに、間髪入れずに、目まぐるしく、動いているというのに……



なんちゅう、平和な平日の農道の 光景!

私は、
あんドーナツのあんこを、黙々と 摘んで捨て、(甘いお菓子はお腹に虫がわくのよ)
外側をゴンに 小さく切って、与えた。

ゴンを 見つめる、
二人のおっちゃん達。
騒音なし。小鳥の囀り。ヨダレを流す老犬。
待て!も、お座り!も、とっくの昔に忘れた、ただの犬?


お礼を言って、
おっちゃん達とお別れし、野暮用に、出掛けた、私の一日でした。

ん~、
そろそろ春?
ん~、
まだまだ冬?

龍宮コテージの
福寿草を添えて、
本日の祖谷をお伝えしました!


心が温ったかだと、
犬も猫も、人間も、頑張れるぅ!
来なよ!
祖谷!
待ってるよ!
春の匂いと 風の匂いが♪
やっぱり、
あんドーナツは、あんこと一緒に食べるのが、一番でした!





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奥祖谷早春点描

2010年02月10日 | Weblog
浅き春 旅立つひとに 祈りけり

追悼
突然、立松和平が亡くなった、62歳だ、驚いている
元気なひとだとばかり思っていたから、脳天を殴られた思いである。

独特の語り口でいつも笑顔であったが心の強いひとだと印象に残っている
いい作品を書いていた素晴らしい作家の一人だし、これからいい仕事を
また環境問題など提言出来る作家であったのに惜しいひとを亡くした。
最近は仏教に傾倒していたようである。

世の常とはいえ、若くして亡くなるのは残念である
そういえば、身近な知り合いで去年50歳ほどで亡くなったT老婦の長男さんを
思い出すが大阪から帰郷のときに会うと、祖谷の山々を縦走したことなど
自然の事柄についてよく話したものである。

一人暮らしの年寄りが多いこの土地においては、死は身近なものと考えているが
お年寄りの死は侘しいものである。

散歩の途中に時折は話しをしていた長岡のおばあちゃんは亡くなってから3日後に
発見されたそうであるから、なんとも寂しい無常を思う。

二月には ひとの命に 追悼す


2007年 T家の家族と記念写真 串を持っているのが長男さん 



2007年1月 珍しく雪の少ない年に 畑仕事のおばあちゃん この2ヶ月後に死亡

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下町早春賦

2010年02月08日 | Weblog
雲上寺の和尚は久しぶりに下町 道後界隈に遊ぶ

浅き春 車夫の声だか 頼もしき


早春に 颯爽として 闊歩せり








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菜菜子の気ままにエッセイ   (愛しの祖谷街道)

2010年02月06日 | Weblog
町で野暮用を済ませ、帰宅する夜中の10時の祖谷街道。まるで
巨大なすり鉢の底に、出来た道みたい。
当然、当たり前のように、対向車は数台!
一台か、二台。

このブログを、大都会でご覧になっている方々は、ピーンとこないと思いますが
ほぼ、一方通行のような勢いで、真っ暗闇の道を、ガンガンにスピードを上げて
アクセス全開にしても、信号機がある筈もなく、レーダーが待ち受ける筈もなく、
1番、注意しなければならないのは、
ライトの前に、突然現れる、
《小動物》 達!


『うお~』
と一瞬、一人、雄叫びを上げ、急ブレーキを踏み、獲物を、踏んだか
踏まない?かの、瞬間でハンドルを切り、
膝をガクガクさせている、小心者の、昔は若かった、心優しい私です。
うさぎ、タヌキ、猫、テン、
巨大な生き物では、鹿!村全体が、バリアフリーの動物ランド♪
醜い生き物は、人間か? いえいえ、祖谷に住む人々は、皆さん、純粋ですよ。
純粋過ぎて、純粋がどんなだったかも、忘れた位、無垢です。

ブログの主様は、
早くも、《早春》の東祖谷をアップさせられてますが、
ハッキリ、申し上げますと、まだまだ、寒ーい祖谷の山々。
本日も、雪が散らつきました。

この前の、午後の出来事。祖谷街道を、野暮用で車を走らせていた、私。
祖谷街道には、沢山の枝道と呼ばれる、道があります。
本線と呼ばれる、道ではなくて、村の在所と在所を結ぶ、大切な道です。
狭い車線、少し行くと、待避所。
日中は、村のバスが、走ったり、村人が利用する生活道です。
私は、キョロキョロと、時速20キロで、対岸の山々の景色を
眺めながら、走っていました。
すると、右側方向に、美しい冬景色。
雲か、雪か、境界線がわからない、見事な自然の芸術!

とりあえず、写メをとる為に、車を停める。当然、道の真ん中♪

角度を決めて、携帯電話をかざし、位置を決める。

一枚、
「う~ん、イマイチ?」

更に、角度を変えて、一枚。
「パノラマにしょう、なんか、それがいいかも~」

などと、マッタリとしながら、ふと前を見ると、停車したままの、一台の車!
慌てて、車を移動させて、運転席をチラッと見ると、高校の後輩ちゃま!〈女子〉

「ゴメン~、待ってくれてたんじゃ♪」
と頭を少しだけ、下げて、ご挨拶♪

「何?山、見よったん?」
「うん、ほらっ、向こうの山、綺麗だろ!」
瞳を、キラキラに輝かせ、話す私とは対象的に、後輩ちゃまは、超、冷静!

「あ~、あの山?」

後輩ちゃまにとっては、毎日通る、家路コース!
きっと、毎日の家族の献立で、景色なんて楽しむ、余裕がないのだ……!
その点、私には必殺奥の手メニューが、ある。そう、あの10秒クッキング♪

「またね~♪」
とご挨拶をして、タラタラと走る、祖谷街道~。都会では、想像もつかない
様々な交通規則を無視した、非日常生活!

でもね、
ひとつだけ、律儀に交通規則を、守ってしまう、変なところがある私。

真夜中、真っ暗闇!
前方、当然、対向車なし!
後方、後続車、なし!
橋を左折〆

カチカチッ、
カチカチッ、

ハイッ、
方向指示器!

以前、長女に聞かれた事があった。
「夜の祖谷の道で、方向指示器、つけても、何の意味があるん?」
確かに!
的確な質問!
あなたは、スルドイ!
でもね、大切な交通規則だから、守らなければ、いけない?
と思ってしまう、私のコダワリ…。

自分以外、誰も乗っていない、高速バスの、最後のバス停で、
下車します~のピンポンを押す行為にも、似ている、真夜中の方向指示器?


本日も、
北風強い、土曜の朝。祖谷を愛する、皆々様。
今日も明日も、
交通ルールを守って、健全なる生活を、送りましょう!
運転中のよそ見は、絶対にいけません!
あなたが、無事に帰るのを、待っている大切な方の為に、
安全運転第一です。

でもね、やっぱり、
『亭主、元気で留守がいい』
行ってらっしゃい♪




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奥祖谷早春点描

2010年02月05日 | Weblog
浅き春 に添ひかねゐる 野猿かな

春立つや 祖谷に便りの 予感かな








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奥祖谷冬点描

2010年02月03日 | Weblog
節分に 焚かれる護摩木 祈りけり

年の豆 年寄りふたり 孫五人

柊を 挿すや廃家の 門とざす






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奥祖谷冬点描

2010年02月01日 | Weblog
碧梧桐忌 寒中の雨 しのびけり   2月1日 碧梧桐の忌日



わたしは湖面の彼方に屹立する三嶺を眺めていた
この風景は視覚的感覚で捉えられるようには想えないほど
キリっとした風貌はあくまでも高貴であり、透き通った孤高である。

三嶺の風景は視覚的な一瞬の時間的風景ではその膨大な懐深い自然を
理解出来ないのではないか。
自然の風景には長時間そこに留まり、持続的感覚で深みに潜りこみ
瞑想する音楽的な感性が適しているのではと想われてならない。

フランツ リストのピアノのように鋭く、鋭利な冷徹なロマンの音楽であり
完璧な精神を耳で考える事かもしれない。
息を潜めて聞き耳を立てるような厳粛な雰囲気や破壊的で熱狂的な雰囲気を
想像するチャンスがあるのではないか
そこには自然と芸術が一体性を齎し宗教的瞑想に安堵するように。



湖面は静かに音楽を奏でていた、眠るが如き、吐息のように
シャーベットの氷紋は軽やか音符となりショパンがピアノ曲を
ただ一人のために弾いているのを聴いていた。


放物線状にくっきりと区切られて、日本的な無の空間が拡がり
あたかも音の間の時間のようである。
氷紋のバラバラと砕け散る様は琴の音色のようにも想えた
冬枯れの小枝には小鳥の音楽があり、樹林のなかではサルの
甲高い声を聴き、わたしは奥祖谷の自然を耳で考えた。









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