秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( お受験とワタシの未来と時々タヌキ)

2015年02月17日 | Weblog


『あのね~大変なが~家の中がピリピリしてねぇ、もう大変よぉ』
高知の従姉妹から、電話がかかる。
斯斯然々…従姉妹が今、大変な理由は ヴヴヴ星人ではない。

『ザッ・お受験』

中学受験。
ヴヴヴのひ孫のお受験。
県内二番目人気の 超難関。
志望動機は 至って簡単。『お医者さんになって、お金持ちになりたいっ!』

少年の周りは、生活苦で疲れた大人達でイッパイだから、彼は 悟ったんだ。
それなりの コースを選択しなければ、僕の未来は開けないと?

『し○ん~君っ、早くお医者さんになって、おばちゃんをみてよ~っ!』
幼い心に、植え付ける様に、言い聞かせてきた、ワタシの言葉。

担任にも、塾の先生にも、合格は無理ですと、固く太鼓判を、押されている。
ワタシは姪に、忠告した。
『落ちた時は、笑って誉めてあげなよ。よく頑張ったね!よく、挑戦したね』
って言って、抱きしめてあげなよ。その時の声かけが、将来を左右していくから』と。
姪は、それはちょっと、無理…と沈んだ声で 応えた。
絶対に その中学校に入学したいっ!
他の中学校では嫌だっ!
落ちても 受験するっ!

少年は、最後の追い込み、1ヶ月を、大好きなゲームも、テレビも断ち、必死で頑張った。
全てのイライラを弟くんにぶつけ、弟くんは堪らなくなって、叫んでいた~
『兄ちゃんや、落ちい〓落ちたらええんじゃ~』

悪夢の様な?1ヶ月が過ぎ
で、本日。発表。
奇跡とは こういうパターンを 言うのかな?まさかの
<合格>
を遂げたので ありました。
仕事の帰りに、姪に電話をかけて、喜びを分かちあった。嬉しいことなんて
余りにも無い日常だから、めちゃくちゃ 嬉しかった。
『菜菜子姐、し○んが、言いよるでぇ~お医者さんになって、菜菜子姐をみてあげるって!!
何回も言うがでぇ~』
その言葉を聞いていたら、感激したワタシは、目頭が熱くなって、涙がコボレタ。
うし女二名より、11歳の少年が、ワタシをみてくれる…なんか、老後は明るいか?
なんか、生きていけるかも!?

電話を切り、祖谷トンネルを抜け、黙々と車を走らせながら、ふと 頭をよぎった不安…

……
……
みるって
診るの事かな?
祖谷では、
『年寄ったら、わがの子供にみてもらうのよぉ~』
が、一般的な会話でありんすが、
ワタシは 少年が ワタシの老後をみてあげると、解釈して、感激に浸りながら、
涙をチョチョ切らせたが、
診てあげると 少年が解釈していたら、えれえ?違い
今の涙は ぬか喜びか!?

自宅に着く頃には 超現実的に戻り
日本語の難しさを、実感した 叔母さんで御座いました。

少しずつ 春の気配が しますよ。
匂いの無い 冬の季節は、ココロも身体も リセットしてくれます。
家の裏に住み着いて?いるタヌキの餌しか、お世話出来ないワタシですが、
理不尽に 散って逝った 多くの 命の冥福だけを 四国の小さな小さな山里から
ひたすらに 祈っています。
草 々




















































































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