秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

八月三十日

2009年08月31日 | Weblog
初めて、訪問して頂いた方々に、お詫び申し上げます。このホームページは、『山』のブログです。
『三嶺』を心から愛する某男性の、美しい山々の写真と、時々壊れる?文章の織り成す、素敵な素敵な、山の日記です。
主が、訳がありまして、1ヶ月間、ここを、留守にしました。
素敵な山々の写真、時々壊れる?文章を見たい方々は、しばし、ご辛抱下さいね。
留守番役の、私は『秘境という名の山村から』つたないエッセイを、届けさせて頂きます。
八月最終。『祖谷』の風景は、去年とは違います。
木漏れ日の中に、ドングリと栗。
民家では、茅刈りが始まり、そばの花が咲いています。
いつもと違う季節感。自然界からの、最終警告なのでしょうね。
自然界の、逆襲です。


政治の世界も、逆襲の風が、吹き荒れました。
譲り受けた、日本丸。舵取を任された船長さん。『期待』を背中にしょい込んで、いざ、前進!
まわりは、浮遊物だらけ。未知の海域だ。
エンジンフルパワー、燃料マンタン!
見えない死角の、ヒビ割れ点検、乗組員の『責任感』は、大丈夫?
敗北会見をされた方々、すべてが終わったわけではありません。
新たなスタートです。健康でいれば、何も怖れることはありません。政治に命を賭けて、人生の大半を捧げたのでしょう。その
『命』が残っているでしょう。それだけで、充分だ。頑張って下さい。

八月三十日、昨日は
私達の結婚記念日です。結婚生活、25年です。穏やかな結婚生活を送る為の、私からのアドバイスです。
穏やかな結婚生活ー
この三年間で、確信しました。
『どちらかが、くちをタテズニ、我慢する』主人は、何も言いません。静かな人です。
だから、私達は、めちゃくちゃ、仲良しです。
25年前の、新婚生活。頑張って買った、エプロン!台所の窓から入ってきた、夏の風。カーテンが、軟らかく揺れていた。新しいテーブルクロス。今でも覚えてる、初めて作った手料理、
『塩サバ』
主人に叱られた。
『時間かけて、サバ焼いとったんかあー?』叱られたけど、
なーんか嬉しかった。あの頃は、逆風ではなく、そよ風だった。
祖谷川から吹いた、
透明な夏の風だった。
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衆議院総選挙

2009年08月30日 | Weblog

祖谷発 私からの提案

若者の投票率向上に、新しいシステムの導入!
『整理番号を書いた封書を書留でとどける。
その番号と、選んだ候補者、支持政党をメールで返信する』
簡単で、明瞭。
バックで、悪い奴がいて、一票マネー取引が、なければだけど。あったら、あったで自己責任だ。


ややこしい、障害度のランク付けなんか止めて、足の不自由な方々は、みーんな自宅から封書で返信!
簡単で、身体の負担ゼロ!
ただし、集計結果を改ざんするよう圧力をかける、、たちの悪い官僚がいなければの、話だけど。こんなにも、人間が信じられないー
私は、もっと、たちが悪い?
実現出来たらいいのになあー♪
変わらなくてはならない事、たくさんあるのに、なんで、オンナジパターンばかりを、繰り返すんだろう。
お役人は、変化を嫌う?自分達に都合のいい法律は、すぐに可決される。
『代わらなければならないのは、政党ではない!変わらなければならないのは、私心の固まりの、一部の政治家達、政治屋達の大人としての〔本質〕だ。死語となりつつある『正義感』『責任感』
積み重ねてきた、歴史。そして戦後64年、『日本国』の為に、犠牲になり散った多くの『魂』を無駄にしては、ならない。もう一度、みんなで考えよう!
自分が、生きている証。社会の中の、「点」であることに、誇りを持って、
行こう!投票!
あの紙きれは、ピラピラだけど、記入すれば貴方自身なんだよ。
貴方の声なんだよ。


数日前、86才の叔母さんに聞いてみた。
集落の投票所までは、往復4キロ以上の坂道を歩くことになる。


「日曜日、車で迎えにくるけん、投票いくで?」叔母さんは、答えた。膝を摩りながら、お茶を飲みながら、ついでに「あられ」も食べながら、答えた。

『よーえ、選挙かー、タイソイワー、膝痛いし、村長さんの選挙じゃないのに、タイソイワー、家におるわ』


私は、叔母さんの意思を尊重した。
これが、現実なんだ。
「勿体ないねー」
私の声は、相変わらず『聴覚』アクシデントの叔母さんには、届かない…
叔母さんから、返事が帰ってきた。
「あのの、ナスビ持っていぬか!やんがて、大根の葉も、塩でもんだら、食べれるぞ。上手いぞ!」


戦争犠牲者の方々、ごめんなさい。
私、なんの役にもたちませんでした。

帰り際、叔母さんは、畑の大根の葉を、チラチラと見ながら、私に手を振りながら言った。

「無理すなよ、気をつけて帰れよ~」


『いつまでもあると思うな、地位と伴侶』
今日はみんなで、投票に行こう♪

叔母やーん!

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選挙カー

2009年08月29日 | Weblog

小学校高学年の頃、いつものように、近所の同級生宅に、遊びに出かけた。彼女の家は、郵便局に勤めるお父さんと、自宅の下の階でパーマ屋さんをしていたお母さんの三人家族。いつお邪魔しても、まるで部屋全体が糊付けされたように、ピーンと片付けられていた。
パーマ液の鼻に付いたおしゃれな匂い。居間の人形ケース。鹿の剥製。すべてがオンボロ我が家とは対象的で、私はその空間の空気を、いつも楽しんでいた。
いつものように、静かに二人で、遊んでいた。
が、何やら外が騒がしい。いつもとは、違う。創られた「音」がする。
二階の、道路側の窓を彼女が真っ先に開けた。狭い道を、数台の車が、列なってこちらに向かって、ゆっくりと走ってくる。とにかく、うるさかった。様々な『声』が、マイクから流れてきた。
まるで昔の暴走族の、ハコノリ状態に近い、窓から顔を乗り出して、叫んでいた一人のオッサン!
『たのむばい、〇〇さんを頼むばい!』
大声を上げながら、手を振るハチマキのオッサンが、窓の真下を通るー。顔が見えた。






父だった。



蛙を10匹位、集めてふんずけたような太い声!
大きな鼻!おまけに汗で、光っていた。


選挙カーが通過した、静かになった部屋。
彼女が、言った。

『いまの〇〇ちゃんの父ちゃんじゃなあ…』改めて、私に確認した、優しい彼女。


父は、熱い九州男児だった。熱かった。鼻の面積も厚かったが、気性はそれ以上に、熱かった。自分が、惚れた相手には、トコトン、惚れぬいた。
お父さん、素晴らしい遺伝子を、ありがとう。鼻の形だけは、恨みます。孫も、その事だけを、恨んでいます。
街では、選挙カーが、今日一日中、鳴り響くんだろう。
選挙の度に思いだす。大好きだった、父ちゃんの、あのハチマキ姿。大好きだった、昭和という時代。

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臨時版 菜菜子の気ままにエッセイ

2009年08月28日 | Weblog

その電話は、突然かかってきた。味噌汁定食を食べる手を止めて、電話に出た。

「あ~、もしもし、菜菜子さん、今電話してても大丈夫?」
この声は、このブログの主の宮の内の和尚!「大丈夫でーす!」
「実は、お願いがあるんですが、わしなあー、暫く祖谷に帰れそうにないんじゃー、それでなー」

愛媛弁は……しばし続いた。多分、愛媛弁だと思います。半分、祖谷弁も匂うけど。

早い話が、わかりやすく言いますと、このブログの主が、幸せな諸事情ができまして、一ヶ月程、祖谷に帰れない。帰れないという事は、大好きな『三嶺』に登れない。登れないという事は、写真も撮れない。写真も撮れないという事は、
『ブログの更新』
が出来ない!!!
普通に更新しないでいればいいのに、頑固者?いえ、いえ、主は責任感の固まり。
留守番を私に託した。『山のブログで、二週間位、平気な顔して、更新しない〇〇テラさんとかも、いるじゃない。あのパターンでいけば、そうしようよ!』
私は心の中で、叫びながら、 微かな友情が全身を駆け回る!
そうして、応えた。
「OKですよ~♪」
ご無沙汰してましたが、相変わらずの私は、『いいひと』


という事で、ひとつき位、お付き合いお願いします。
以上、連絡事項終了!おやすみなして。

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祖谷の山々に想う

2009年08月21日 | Weblog
晩夏 三嶺


山の歌  奥祖谷恋歌       作詞   宮内 誠二
                 作曲   yoriyan
1 山へ行こうよ 新緑の
  想い遙かに 奥祖谷を
  貴き三嶺の コメツツジ
  君と一緒に 登ろうよ
  熱き想いを 胸に秘め
  可愛い花に 頬よせて
2 山へ行こうよ 秋山の
  真紅に燃える 四方の峰
  山は三嶺と 天狗塚
  君と一緒に 登ろうよ
  尾根道辿る 従走路
  夕日静かに 沈みゆく
3 山へ行こうよ 雪山の
  吹雪とどろく 雪道を
  真白き天狗の 頂に
  君と一緒に 登ろうよ
  彷徨い歩いて たどり着く
  モルゲンロート 輝きて
4 山へ行こうよ 奥祖谷の
  残雪光る  峰峰を
  山は三嶺か 天狗塚
  君と一緒に 登ろうよ
  思い出探して 山の旅
  春の息吹の 風受けて



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祖谷の山々に想う

2009年08月20日 | Weblog
残照

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菜菜子の気ままにエッセイ  SA-NE著 

2009年08月15日 | Weblog

送り火
8月14日早朝、集落のあちらこちらに、煙が舞い上がっていく。
雨上がりのグレーの雲と、重なり合うような炎の行く先。
祖谷には、美しい風習が多く残されている。新しい仏様を見送る儀式。「盆の送り火」 「松結わい」松の木とみつまたの枝を10センチ位に切り揃え、数本づつ束ねる。
煩悩の数、百八つを一年分として、大体の家が二年分、用意する。竹の棚を作る。四本の竹を組んで、棚を作る。組んだ竹の一番上の部分を、藁か、茅、ミノで結んでアーチ型を作る。集落によって、形は若干違う。棚に奉られた、仏様のお位牌に、手を合わせる。
それが終わると、松結わいを竹と共に、炊き上げる。
今日の場所は、集落の「お堂」
イチョウの木、ふぞろいに伸びた杉、まっすぐに空をみると、木々の葉っぱの隙間から、形の違う小さな空が、じっとしていた。
炎は、一気に舞い上がる。赤でもなく、オレンジでもなく、きっと同じ人間は存在しないように、仏様の送り火の色も、たったひとつなんだ。
二度と出会わない色なんだ。
両手を合わす。拝むという行為。
頭を垂れて、合わせた指先は、自分に向けられいる。
私達は、何十回と繰り返してきた供養という名をかりて、自分を拝んでいるんだ。
供に養われ、「供養」と書く。
祖谷は、また少しずつ、季節をぬりかえていく。
私は、相変わらず、無口な主人の前に座り、喧嘩を売っている
「嫁さん大事なら、一回位でてきてみー」

三年目の夏の合掌




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祖谷の山々に想う

2009年08月13日 | Weblog
宮の内和尚の自画像 わとうちにて


祖谷の山々に精気を貰い、hideさん、SA=NEさん等祖谷の衆に鍛えられ
まあまあの自画像になりつつあるかなと和尚は自画自賛のご満悦。
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祖谷の山々に想う

2009年08月05日 | Weblog
山麓ではジャガイモの収穫が済み、畑を整地して一両日のうちに
ソバの種まきが始まるようである。

75日後には新そばが味わえるようになるが、そばの花が一面の畑に
咲くのはほんとに綺麗なものである
ゆっくりとではあるが日一日と季節が変わって流れ去る山麓の生活
目を閉じて瞑想に耽れば、じつに鮮やかに世相を知る。
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祖谷の山々に想う

2009年08月02日 | Weblog
華やかな木々の花々と廃家はあまりにも静かに集落に沈んで
凛とした空気に包まれている。



毎年同じ廃家を眺めるにつけても一歩づつ崩壊してゆく様子は寂しくて忍びない
気持ちになるが、すべては流れ去り消え去る定命なれば見送るのみか。

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