秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(初めまして○○課長様)

2010年04月27日 | Weblog
三ヶ所、たらい回しにあいながら、ようやくたどり着いた
某役所に初めてのお電話をかけました。
「もしもし、〇〇商工地籍課ですか。〇〇課長様は、いらっしゃいますか?」
「あ~、はい、ちょっと待って下さい。あ~、いますが、どちら様ですか?」
「私は、東祖谷山村のS〇です。」

「はいっ、〇〇です…が…」
「もしもし、初めまして。私、東祖谷山村に住む、S〇と言いますが
教えて頂きたいことがあるのですが、今、よろしいですか?」
「あ~、はい…どういったご用件ですか?」

「剣山のトレイルランニングの件ですが、企画されたのは、〇〇町商工地籍課ですか?」

「ハイッ、まあ~、地元の方々と、県南部総合県民局と一緒に、企画しましたが?」

「県南部総合県民局は、こちらに聞くように、言われましたよ~」

「あ―、そうですか?」

「私、地元に住む者として、意見があるのですが、〇〇課長さんは
開催されるにあたり、実際にジロウギュウを歩かれましたか?」

「あ―、はいっ…下見はしました…」

「あそこは、競技する場所だとは、私は思いませんが、〇〇さんは
何の問題もないと思いましたか?他から反対意見は、届きませんか?」

「反対意見は、自然団体の方から、でてはきてはいますが、我々としましては
自然の大切さをPRする目的ですから」

「はあ?自然の大切さをPRですか?それなら全く、企画自体が、根本的に目的と
ハズレていませんか?自然の生態を壊していく事が、自然を大切にする事ですか?」

「あのですねぇ、綺麗な景色を見ながら、自然を大切にしようという
意識を高めるのには、あのコースは、最適だと思いますが―」

「踏み付けられ、壊れた植物は、元に戻らないんですよ!」

「あ~、そこは十分配慮して、コースからハズレないように
呼びかけますから、心配ありません~」

「あのね、何でもそうですが、企画して開催される前に、様々な面から
検討してとことん、協議して開催されないと、何でも思いつきで
決済のハンコもらってたら、とんでもない事になりますよ!
〇〇さんの庭だったら、どんな気になりますか?気持ちいいですか?」

「そうですねぇ…」



〇〇課長さんいわく、鹿の被害が多く、自然が壊れていくから、地元の方々と共に
観光にチカラを注ぎ、鹿を駆除して、自然を守りたいそうです。


最後に質問しました。
「そんなに自然を、大切にしている〇〇さんは、剣山の空き缶拾いボランティア
何回参加されました?何か自然を守る為に、ボランティアされてますか?」

「去年、一回参加しました~」

「自然を大切にして、一回ですか~」

「あ~、まあ、そうですねぇ、話し合いはよくするんですよ!」


「貴重なお時間を頂き、大変ありがとうございました。失礼いたします」

と御礼を言い、電話を終えた、私でした。

私のかけた、電話なんて、
{おからにつまようじ}
みたいなものですが、私、黙認は賛成みたいなものだと、思うので
いやっ、黙認は賛成です!
自分の意見を、伝えるのです。
これは、性格です。治りません。あしからず!

数年前、三嶺ロープウェイ計画が、持ち上がった時も、地元民として
唯一、新聞の読者からの手紙を通して、反対意見を、書きました。
正々堂々、反対した自分が、今でも大好きな、私?

村で、住み続けて、つくづく、感じる事が、あります。
意見を、述べたら、
「あいつは、変わっとる!めんどい奴じゃ!」
と言われます。
人に、群れないと、変わり者と、言われます。
昨夜の気温、8度。
今夜は、少し上昇してるかも?

ガンバレ!国に守られている、地方公務員よ!
一生懸命は、伝染するのだ!
子供が、親を見ているのだ!
孫にまで、伝染するのだ!

以上、誕生日に前から欲しかった、グリーン色の
ふわふわクッションと、エプロンをプレゼントされ、娘達に
頭を下げまくっている、セコイ、菜菜子の近況報告でした!


















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奥祖谷春点描

2010年04月23日 | Weblog
空前の“いやしブーム” 自然の中へ入り心のいやしを探求する時代です
から、今や自然は消耗品感覚です。



口伝えの時代ならいくら頑張っても そうそう大勢が大挙してくる事は無いのでしょう
が 、マスコミ、ネットの力は強大です。

もう山も花も「輪姦」され いい加減壊したら 次の獲物を探して同じ事を繰り返してい
くでしょう。



主催 那賀トレイルランニングレース実行委員会(那賀町、徳島県南部総合県民局、四季美谷温泉、紅葉川温泉、クーランマラン人力旅行社)
後援 株式会社あわわエフエム徳島NHK徳島放送局四国放送株式会社徳島新聞社
協賛 ザ・ノースフェイスニューハレアスタビータポラールハンモックエボルブ株式会社 ササクラスポーツ社四国ケーブル株式会社大塚製薬株式会社株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
協力 株式会社 出版社 Trail Running Magazine「タカタッタ」
特別協力 NPO法人 剣山クラブ徳島県山岳連盟特定非営利活動法人「どんぐりネットワーク

これ等、主催、後援、協賛、協力、特別協力の方々を見れば自然を消耗品感覚で捕らえて
いるのが良く判ります。

特に県などはろくろく調べもせずに、実行する人たちの自然に優しい走りをしてダメージを
与えないようにするとの言を鵜呑みにして事も有ろうに主催に名を連ねる暴挙に出るとは
何とも情けない。

あとは押して知るべし、マスコミは格好の話題に飛びつき、聴視者を獲得しようとするし
業者は絶好の商売チャンスとばかりに殺到するし、一部の山岳会やクラブまで流行に
遅れまいと飛びつく始末である。

今や、自然を消耗品感覚と考えているのは間違いない。





美学の滅び










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奥祖谷春点描

2010年04月22日 | Weblog
「ジロウギュウ」と「剣山スーパー林道」をフィールドとした
トレイルランニングレースがあるらしい。

剣山スーパー林道が主なフィールドだが、問題は次郎笈コースである
あの美しい土と草木と花のデリケートな細い登山道を走らなければ
ならないのか、どなたが見ても、考えても、自然にダメージを与える
のは一目瞭然であると思うが。


徳島県自然保護協会など4団体の代表者が、県の絶滅危惧種である
コモノギクやアズマガヤなどを損傷する危険があると主催する徳島県に
ルートの変更を要望したが、あっさりとルート変更しないと回答があった。


日本のトレイルランニングの第一人者である何がし氏をゲストに迎えるそうだが
氏は次郎笈コースの下見をしたのであろうか。
中央の岩稜の山ならばトレイルランも余り悪影響はないだろうが、四国のような
土と草木の山には向いていないと思うのだが。

第一人者であるならば自然に与えるダメージを一番に考える方ならこのコースは
変更するはずである。それがトレイルランのほんとうの第一人者であると思うが。





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奥祖谷春点描

2010年04月16日 | Weblog
2007年4月19日 三嶺、天狗塚など奥祖谷の山々が
白銀の世界になったことはあるが山麓の里は花々が咲き誇る
華やかな山里であった。

今年は気候不順であろうか、山里の花々まで雪を被った風景となったが
畑のジャガイモが芽を出し始めている頃であり、雪、霜などを被ると
駄目になる。
土地の人たちは心配の毎日となっている。



15日の山里に雪、菜菜子さんからの携帯写真









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奥祖谷春点描

2010年04月15日 | Weblog
透明な微かな風が揺れた、花びらが身じろいて幾つかは散り幾つかは
ゆらゆらと舞い降りた。

花びらに隠れていた薄緑の微かな葉っぱをはじめて目にする思いで
瞬いて見つめる。

われしらず想い出したその先に何があるのか、何時かは自分の足で
往ってみようと想いながら忘れて時間が過ぎ行きすっかり風景が変わって
いた。

途切れた記憶を求めて脳裏を手繰り寄せつつ、風景の出典を突き止めようと
もがいているわが身に野積みにされた血管を紐解いた。

迷路に迷い込んだ血液がしずかな脈音に導かれるかのように流れているのを
他人事であるか、記憶が途切れた今となってはどうでも良いことだ。


少しの欲でことは足りているわが身であれば、ただ、生まれて、生きて
散ってゆければ、これほど良いことはない、その先に何にも無かったところで
驚く事は無い、もともとそのようなものだから。


















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27年前の誕生日  SA-NE

2010年04月13日 | Weblog
27年前の今日、
私の22歳の誕生日の朝。私の、母の誕生日でもある4月12日の朝。
あの日、母が脳梗塞で、倒れた。
当時、帰省していた、兄と一緒に、町の病院に向かった。
山々の桜の花が、まさに咲き誇っていた、今日と同じ風景の朝だった。
重度の脳梗塞だった。
徳島市内の大学病院のベットが空くまでの、十日間余り。
母は、暗幕を張られた、個室で絶対安静を、医師から告げられ、
天井だけを見つめながらの、辛い時間を過ごしていた。

テレビも禁止。物音を起てないように、細心の注意を、受けた。
今にも裂けそうな、動脈溜が、数ヶ所見つかっていたからだった。
病院代の支払い、生活費。私は仕事に行きながら、病院に通っていた。
晴れた日の午後。
仕事仲間が、山桜を一枝、折って、私に無造作に渡してくれた。
「お母さんに、持っていけや!喜ぶぞ!」
山桜を、新聞紙に包んで、その日の夜、病院に向かった。
当時、道は今みたいな、舗装は少なく、町までには、片道1時間半位はかかっていた。

ガタガタ道を、どんなに慎重に走っても、
助手席の足元に置いた、満開の桜の花びらは、少しずつ、枝から落ちていった。

病院の長い廊下にも、少しずつ、花びらが足跡を残していった。

今でも、はっきりと覚えている。看護婦さんに、空の瓶を貰って、桜の枝を押し込めて
母の病室のドアを開けた。
ベットの上の、小さな電灯の紐を引き、明かりを点けた。

「母さん、見える、わかる!桜よ!」
母は、すぐに、
「まあ~」と小声を出し、小さく微笑んだ。
「母さん、お花見しよう!ちょっと暗いけど、満開の桜じゃよ!」
母と二人きりで、真っ暗に近い部屋で、ただ黙って、山桜の枝を見ていた。
電灯の薄明かりの中で、淡い紅色は、優しく黙って、咲いていた。
あの日から、
27年が過ぎた。
そして昨日、近所に住む、同級生のお母さんが、
クモ膜下で、倒れた。
市内の大学病院に、家族の意向で、搬送された。
駆け付けた、病棟の待合室の長椅子に、他の患者さんの、付き添いらしい家族の方が
疲れきった様子で、横になっていた。

走馬灯のように、これまでの私の時間が、浮かんだ。あの人達は、これまでの私の姿。
必死ばかりを、繰り返していた日々。
母が切り盛りしていた食堂の、お客さんの未納金を、一人で一件、一件、集めた事。
不愉快な事も、言われた。
全部、一人で乗り越えた。
母を守りながら、生きる為に。
どんな事でも、乗り越えられた。
私は、我が強いから、頑張る事が出来たのではない。
我を強く持たなければ、
生きていけなかっただけの事。
私は、父が生きていた頃は、
泣き虫で、甘えん坊だった。


桜の季節になると、
思い出す。
母との様々な思い出。そして、愛しい句。
良寛の辞世の句。


散る桜 残る桜も 散る桜

来年の桜には、
負けない
自分自身で在りたいと想う。





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奥祖谷春点描

2010年04月11日 | Weblog
久保集落に鎮座する毘沙門天の護摩祭りが11日に行われた
集落の人たち総出で準備して11時頃よりお坊さんの読経の中
お堂の外回りに回された大数珠を念仏を唱えながら回す百万遍が
執り行われた。













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菜菜子の気ままにエッセイ   (春爛漫)

2010年04月09日 | Weblog
まさに、山里に春爛漫。朝夕の気温差は、相変わらず気ままです。私と、おんなじです。
桜の花の、吹き上がるような豪華な勢いに、思わず、心は負けてしまいそうな位、華麗です。

静かな村に、
響き渡る、選挙カー。三好市長、市議会議員の、投票日はこの日曜日。
選挙の時だけ、声をかけられたり、手厚い訪問を受ける、山の上に住む
高齢者の皆様!毎月、選挙があればいいのにね~。
毎月、手厚い訪問を受ければ、
「孤独」なんて、へっちゃらになるのにね!
そして、
話しは変わり〈いつもの事ですが…〉
完成しましたよ。
茅葺き小屋!
この小屋を、完成させるのには、本当に、本当に、苦労しました!
足場造りから始まり、
集めて置いた、茅を丁度の長さに揃え、
一束ずつ纏め、下から順番にきっちりと、縛りながら、叩き、形を整え
更に下方向からたたきあげ、形を整える!
雨は、最大の敵です!作業は雨のない日に、行いました。
大変な、労力!
過酷な日々でした。
頑張りました!
子供達の為です!
頑張りました!



テラオの兄さんが!


………
わたし?
………

わたしは、
早い話しが、
あの、やる気満々!だった日曜日。
いざっ、茅葺き小屋に行きます!
と行った日曜日。
作業が、なかったのですよ…。
いつもの、想像力百パーセントパターンでは、
あの日曜日。
朝、4時に起床し、豪華な手作り弁当を、いっぱい準備して
コーヒーもお菓子も、バンバン準備して、
めちゃめちゃ完璧な、作業着スタイルで、
めちゃくちゃ、完璧な現場監督!
をやる気では……いたんですが?

テラオの兄さんの、
冷たい、冷た~い関東弁プラス祖谷弁で、
断られたのでした…。

「日曜日~?やらないんだよね~〇四朗さんが、いないと出来ないんだよね~する事がないわの~」

ねっ、
悪いのは私では、ありません。あしからず!

春爛漫
しわしわ走ろう!
祖谷街道♪


春爛漫
目指せ!奇跡の
四日間!



以上、
茅葺き小屋からの、
菜菜子の実況中継でした♪






























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奥祖谷春点描

2010年04月07日 | Weblog
さくら さくら 

やよいの空は

見わたす限り 

かすみか雲か

匂いぞ出ずる

いざや いざや 

見にゆかん




今日の奥祖谷  菜菜子さんの携帯写真









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菜菜子の気ままにエッセイ  (マディソン郡の橋)

2010年04月03日 | Weblog
もう一度、どうしても見たい映画が、あった。
究極の永遠の名作、
時代を超えて、愛され続ける、ラブストーリー。
主演クリント・イーストウッド!
メリル・ストリーブ!
レンタルショップには、なくて、購入しようと、諦めていたら、
本日、私の、エッセイの読者兼、五年前から仕事がご縁で知り合え
お友達になれた、隣村のMちゃん様が、なにげに聞いてくれました。
「マディソン郡の橋のビデオ、探せたの?」
「あ~、あれからそのままになってる。気の毒なんだけど
ネットで注文して下さい~お願いします~」

暫くすると、Mちゃんが言いました。
「誕生日プレゼントに、買ってあるの!ハイッ!」

私に、さりげなく渡してくれた、一本のDVD!マディソン郡の橋♪
嬉しくて、Mちゃんの優しさが、嬉しくて、昼間から、涙がチョチョぎれました。
Mちゃんは、お母さんを自宅で、一人で介護されています。
そう、昔の私なのです。
私が、いつも心の中で、ガンバレ~を送り続けている、大切なお友達です。

早速今夜、鑑賞しました。
静かに、鑑賞しました。
静かにしなくても、川の音と、電灯の傘の中に入った、クサ虫の音しか聞こえません!
あしからず。

泣けました。
後半、私は完全に、主人公に憑依したかの?ように、ボロボロに泣けました。
究極の愛を、永遠にする為に、家族を選んだ、主人公。

マディソン郡の橋の上から、自分の死後、灰を撒いてと手紙を、遺した二人。

若者よ、
この映画は、君達には理解出来ないでしょう!
早く、私達の年齢に、追い付いて下さい~ね。
年齢を重ねて、解る素敵な事は、いっぱいあるのだよ!


そしてふと、
臨時映画評論家の私は、わかった事がある。
この物語が、美しいストーリーに完成出来たのには、そう、今では誰もが持っている
携帯電話が、ないからなのだ。

二人が、愛を確かめようとする瞬間、
夫からの携帯電話が、鳴る?
祖谷バージョンなら、こんな風に、なるのです。

「何しよんぞ~、飯、食うたか~?」
「明日は、畑に肥料まいとけよ、やんがて芋、植えないかん!」

ハイッ、
美しいシーンは、
木っ端みじんとなります。

やっぱり、
究極のラブストーリーには、
美しい風景と、
人物だけで、十分なのです。
その主人公の、言葉だけで、十分なのです。
街から、
竹野内豊みたいな、男前が、私の家に来て、四日間を過ごす。

「僕と一緒に村を出ないか!君と出会う為に、僕のこれまでの人生が、あったんだよ!」
うつむいて、
涙をこらえながら、
返事をする私。


「行けないの!私には…私には…




私には


ゴンの散歩があるの!餌やりが あるの…」

黙って立ち去る、
男前。
見送る菜菜子。

何も知らないゴンは、今日も、電気毛布で、爆睡するのでした……

「ぐぅわん♪」









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菜菜子の気ままにエッセイ   (老犬ゴン太!)

2010年04月01日 | Weblog
東祖谷入り出来ない為に、更新出来ない?主様のかわりに、私の、拙いエッセイが
度々登場します。山好きの読者の皆様方、失礼、ゴメンなさいね!

途中から、このブログに出会った皆様方、このブログは
決して多重人格者の書くブログでは、ありません。
あしからず!
菜菜子は、私の日常生活。SAーNEは、
心を真っさらにして、綴るもう一人の私。
難しい漢字は、主様

我が家の老犬ゴンは、七年位前でしょうか?ダーツの旅が、東祖谷に来た時に
主人と共に、第一村人として、全国版ゴールデンタイムに、放映された幸運な犬です。

あの日の事は、今でもハッキリと覚えています。いつもは二人仲良く
散歩に行くのですが、私が珍しく風邪をひいてしまい、その日は主人が
ゴンを散歩に連れて行ってくれました。
友人が主人にプレゼントしてくれた、上下真っ白の、ウィンドブレーカーを着て
出掛けました。

散歩から帰った、主人が興奮気味に、私に話しました。
「あのの!あれよ、ダーツじゃわ!おらっ、喋ったんぞ。ふう悪いわ~」

私は、下がらない熱の頭で、主人の話しを、適当に聞き流していました。

暫くすると、
全国放送に、主人とゴンがオンエアされ、
主人は、会う人、会う人に
「おっ、第一村人!」
とひやかされ、本人は照れながらも、内心はとても、喜んでいました。

インタビューは、
本当に主人らしく、笑ってしまいました。

「ワンちゃんのお名前はなんですか?」
「あ~、これはゴン太よ!」

そして、主人は、取材陣に向かって、言ったのです。
「この奥に行っても、何にもないわ!」

村の事でも、PRすればいいのに、
「何にもないわ!」
お世辞嫌いな、主人らしい、コメントでした。
そして、ゴンのことを、とっさにゴン太と言った、適当な調子者!
主人らしいと、思いました。

半年前、
ダーツの旅のスタッフに、手紙を出しました。私は、最近になって
様々な事に対して、自分なりの気持ちの区切りを付けています。
「ダーツの旅の番組スタッフの皆様、主人に良い想い出を作って下さり
ありがとうございました。」


そんな、
ゴンが、
夕べ、散歩に行こうとして、はしゃぎ過ぎ…そうなんです。あいつは
自分の年齢を、全く把握出来ていなくて、心は二十歳!
身体は八十八歳?

犬小屋から、出ると一気にダッシュ!

いきなり、身体を回転させて、倒れ込み、
ケイレンをおこしたのです。
このケイレン、最近、回数が、増えてます。

夕べは綺麗な、月の夜でした。

ゴンは、ケイレンを起こしながら、両手両足をぴーんと伸ばし始め、目を閉じました。
ゴンは倒れたままで、オシッコを、流しました。隣の玄関先の、植木鉢の前です。


「綺麗な、月明かりの下で、ゴン、死ぬのか…」
私は、
「ゴン、ゴン、大丈夫だよ。ゴン、ゴン~」
必死で声をかけながら、ゴンの頭、背中を静かに撫でてあげました。
「明日は、ゴンを埋葬しなくちゃ。がんばろう…私の役目だ…」

「父さん…、ゴンの世話、私、最後まできちんと出来たよ…」


暫くすると、
ゴンは、
ゆっくりと




立ち上がりました…?
何事もなかったかの?ように、
サッサと歩き始めました……。

なんちゅう犬!
なんちゅう生命力!

そして、
今夜も電気毛布に、
包まれて、
ぐっすりと爆睡する、ゴン太?でした。

「ぐぅわん♪」










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