秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

道後湯の町早春点描 湯の町暮らし 瀬戸風峠に歩きびとの会話弾みて

2016年02月27日 | Weblog

早朝の寒さが何時に和らぐのかと気になるところだが、三月早々にも春の暖気になるとの予報に
暖かくなる昼前にいつもの瀬戸風峠の散歩に出かけている

猫柳が陽光にきらきらとかがやいて寝ぼけているような、なだらかな坂道の両側にはみかん山の
いよかんがまだ、収穫されずにそのままほったらかしになっている山を眺めて少し汗ばんだ身体に
ひんやりとした早春の爽やかな風が気持ちを和ませてくれる

よく歩かれている常連の人たちとの会話にこころ和みながら、また、最近に定年を迎えられたばかりの人の
瀬戸風峠のすばらしさや散歩の良さの感想などを話してうれしくなったりする
ちょっとしたきっかけで何時しか散歩だけではもったいないですよとのことから、近くの山歩きの楽しさを
話すと興味を持たれる人も居て、手始めに皿が嶺をお勧めしたりする
そうこうしていると何ヶ月かの後に皿が嶺に行きましたよと云われて、山はいいですねえ、ぼつぼつ初歩から
習って、事故の無いように歩いてみますなどと話されて、以前より若返った感じになられたひとをみると
うれしくなったりする




瀬戸内の波匂ひきて野梅咲く

野梅見て峠行き交ふ会釈かな

野にありてひかり惚ける猫柳












































































我が家から20mのところの電線に来た























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道後湯の町早春点描 湯の町暮らし 里山を散歩すれば

2016年02月19日 | Weblog


寒さで凝り固まった身体をほぐすには暖かくなった早春の里山歩きが最もいい気持ちになるものだ
三寒四温を繰り返す気温のなかで、四温の日を選んでの山歩きはうれしくなる

松山地方では春を呼ぶ椿まつりとか、寒さも椿まつりまでと云われている、たしかに気温の統計で
冬の一番の寒さは椿まつりのころが底であり、それから徐々に気温が上昇に向かっている
あたかも今日は雨水である、寒さも底を打つであろう

そういえば、鶯の初音を昨日聞いた、まだ、一声,二声であり、拙くて短い鳴き声であったが
微笑ましくて、親しみを覚えたものだ





つたなさの初音の吾に親しけり

野地蔵のあたりに零るゐぬふぐり                        

なにげなき足湯の傍に下萌ゆる




































































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道後湯の町早春点描 湯の町暮らし 石手川に早春の風吹きて

2016年02月12日 | Weblog

湯の町ぐらしに暖かい早春の風に誘われて、散歩するにも楽しくどんどんと距離を伸ばす
四国の道の瀬戸風峠やその周辺を歩いて出会う人たちと会話を交わすのもいいものであろ

ちょっと寄り道をすると、新しい景色を見つけてうれしくなったりする、途中にある伊台集落にある小さなお店の
手作りの看板に「当店自慢の豆大福あります」と出している、わざわざ書いているということは美味しいのだろうと
お腹も空いたしで二個求めた、瀬戸風峠の展望台までもう少しだ

ぽかぽかと暖かい陽射しを浴びて展望台で一休み、大福をほうばる、美味い、大きい、一個で満腹だった
三時間あまりも歩いて湯の町に下りて足湯で疲れを癒してほっとする

最近は外国の観光客も多くなり、特に中国、韓国、台湾からの人たちでにぎやかである
そうした人たちの屈託の無い笑い声や会話になんとなく平和を感じたりする

帰りは公園から石手寺によりお参りをしてから、子規と漱石がよく遊んだ石手川にある景勝地の岩堰公園の
小さな赤橋を渡って川沿いに我が家に帰るのだが、つい先日まで川の深みに潜んでいた鯉たちが
この暖かさにぞろぞろと浅瀬に姿を現しだした
まだ、動きは鈍くて躊躇っているような感じだが、水ぬるむ春はたしかなものであろう







二ン月の川に躊躇ふ鯉のゐし

畦焼や火種引きづりたもとほる

けぶらふて春の時雨に旅だより

































































































































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道後湯の町早春点描 湯の町暮らし 早春の里山風景

2016年02月10日 | Weblog

降り積もった雪も暖かくなると跡形も無く消えてなくなり、寒波が齎した雪も寒波が去ると
凍結して残ることなく暖かさに根負けして消えてしまう
暖冬の今年は積雪して根雪にならない、奥祖谷でもめずらしい雪の風景であるらしい

ましてや、道後湯の町近辺の里山も積雪は申しわけ程度である、いつもはかなりの積雪になるのだが
で、動物たちも早春になって活発に動き出したようだ

1000mにも満たない里山風景であるが、ブナの大木、自然林が豊かにあり小鳥たちのさえずりも
活発になり飛び回っている
この里山は小鳥の数、種類も多くてバードウォッチングの聖地のように云われてる

早春のきりっとした冷たい風と空気と心地よい樹林の空間をしずかに、ゆっくりと歩いて動物の
足跡を追っかけるのも楽しいものである

雨水ももうすぐだ空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる草木が芽生えるのもすぐだ
寒さも峠を越えることだろう、春一番が吹くのも近いことだろう



山寺の読経艶めく浅き春

里山の雪解けしづく止めどなし

色町や猫の目虚ろ春寒し






























動物の足跡 春は動物も活発になる





























































































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道後湯の町早春点描 湯の町暮らし 寒さのなかにも春立ちて

2016年02月06日 | Weblog

寒さのなかにも春立つという感じであるが、歩いていると自然のなかにも早春の気配はそこかしこに
風とともに感じられてくる

空のいろ、木々の佇まいなどにもどことなく気配が感じられるが、そうはいっても時折吹く風にひやっと
身体をちじこめることも度々である
ひょいっと薄着で歩こうものなら、もののみごとに風邪気味になっていたりする

早春とはいってもまだまだ油断はできないものだ、旧正月が近づいてきた
子供のころは、もう一度寒中に赤、青、黄色に色づけした餅をつき、それを薄く切って乾かしたものを
かき餅といって旧正月のころになると、火鉢の網で焼いておやつに食べたものだ
おやつの少ない頃であったから、子供にはご馳走であった、いまでは見かけないから廃れてしまったのだろう

窓から見える近くの山々も薄く春色に近づいてきて、人々の動きも心持活発になってきたのだろうか
里山の所々で薄く棚引いている焚き火の煙を見かけるようになった
瀬戸風峠を歩いていても竹林の手入れに精をだしているひとが多くなってきている
美味い筍が食べられる日ももうしばらくのことである






































































































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