秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(ゴンのお家とリサイクル)

2011年05月20日 | Weblog
ゴンのお家を、解体するまでに、半年を費やした。
解体作業は、3時間程度で、終了したのだけど…決心するまでに
気分が向くまでに…半年がかかってしまった。
木で作った物は、燃やすことが出来るけど、ネジ釘、金網、トタン等が
〈廃棄物〉
となる。多分、再生は出来ない、迷惑なゴミとなった。

八割程度を、自分で解体した。
夕方、チェンソーを提げで、友人が来てくれた…
と 言うより、ワタシに呼ばれた。
その 友人と、夜に会合の約束をしていた、もう一名の男子も、手伝ってくれた。
終わらせない事には、会合に行けないっ!

二人の姿を、見るまでは、オッサン化した、体力で、電気ドリルと
長い釘抜きを持ち、バンバン、狂ったように、解体していたのだけど…
夕方 男子2名の姿を、確認した時点で、
それまでの、狂ったような、体力は、一瞬で飛んでいって…
依存体質のような?ただの?オバサンに 変化した。

〈貴女は、か弱い、女子なのだから あとは 男子に任せなさいっ!動いてはイケませんっ!
動かすのは、クチだけにしなさいっ!〉
と 神様のお告げが、聞こえた。

お告げに従って、
おクチだけを動かして、指差しで、指令だけをして、
作業は 終了した。

作業をしながら、いっぱいになった、まっすぐな、一メートル以上の木の廃材が、気になった。
エコな ケチな神様の、声が 聞こえた。

〈この木とトタンで、ヴヴヴ星人の畑の鹿よけの柵を作りなさいっ!〉
で…
で…

再び 本日。
大量の 廃材を軽トラックに乗せ、
ヴヴヴ星人宅を、訪ねた。

鹿よけの、柵は作っては、いるのだけど、90センチ位の高さで、今までに、数回、鹿さんに
食事に来られている…

トタンを一枚、横一列に、並べて、その上に、ビニールの紐をかけているだけの、シンプルな設計。
鹿さんは、いつでも、軽~く、来られた。

その上から、トタンを縦に 建てかけて、残りを木の棒で、補強することに したっ!
オバサンの畑は、庭から、4メートル位下の、石垣の前にある。

畑から、家の中までは、かなりの 距離があるっ!
〈ゾウサンの歌〉ならゆっくり歌っても、5回は軽ーく、復唱できる。

……
……
ジリジリの太陽の真下、一人で柵を作っていた、ワタシの耳に、確実に聞こえる
電話で話している様子の、ヴヴヴ星人の、高い声っ!
電話の相手は、高知の娘!

なぜ、家の中の会話が、畑まで届くのかっ!
それはね
それは…

周りが…
周りに…
何の音も ないからなのよ。
小鳥の 声しか ないからなのよ。

最後に ヴヴヴ星人の、電話の会話のみ、お届けします。
各自で、ヴヴヴ星人の、脳みその配置を、ご想像下さい。

前置きの、いつもの、電話のご挨拶の内容の後…
以下の お話しが、キレイに聞こえてきた…

『ほんでの~今~下の畑で、しよるわ~~暑いのにしよるわ~ほりゃあ、一人よ~
一人でしよるわの~トタンをのぅ~!トタン、縦にしよんぞよ~!
あれは、トタン横に並べたら、エエのにの~!けど、言わんのよ~!
イラン事、言よったら、いくまいとおもうて、黙っとくのよ~!トタン、横がええんぞぉ~!』


※その後、ワタシはオバサンを、畑に連れだし、オバサンの目の前で
トタンを横にしながら、言った!
叫ぶように、言った!
「トタン、横にしたいんだろう~!!!
横にしたいって、電話で言よったでぇ!!!」

『……』

再び 叫ぶ~!叫ぶしかないっ!

「トタンよ、ト・タ・ンっ!!!」



『…なんぞ…?』

気は長く 心は 丸く 腹立てず…
トタンは 立てずに
横に する

草々
















































コメント
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