秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( ノンフィクションな・お時間です )

2019年10月10日 | Weblog


それは 或る日の昼休み。
職場の隣の席の美しい女史(鈴木京○さん似)と、何気なくニュースの話題になり
児童虐待の話になり、親の話になり、気がつけば、本の話になり。

早い話が、職場の中で読書という共通の趣味を持つ者が居るとは思わなくて、五年が過ぎた今の職場で、初めて見つけた、
「本の話が出来る~なんかっ嬉しいっ!!」
と浮かれていたら、彼女から一冊の本を渡された。

「少年犯罪のノンフィクション、読んでみて」
「私、ノンフィクションより、純文学が好きなのですが…」
と応えると、
「あんなストーリーの変化のしない内容を、無駄に膨らませて描写している物語の何が面白いの!?」
「……」

そう言われれば、何も言い返せなく、彼女に勧められるままに読んだ久しぶりの事件ノンフィクション。
「○ではない君と」
読了して、彼女に短い感想を伝える。
本の内容に共感しながら、熱く語りあう。

明くる日。
彼女は三冊の本を私の机の上に置いていた。
「一家○人惨殺犯の告白19歳」
「死刑○の記録」
「レンタ○チャイルド」
数日かけて、読了した。
心身共に、疲れた。

一冊を読み終える度に、重たい読後感に包まれ、身体が固まり、暫く動けない位の疲労感。そして重たい溜め息。
本の世界は果てしない。
恐ろしい位、世界は広い。
ふと、思った。
生まれて初めて出会う本って、
その人の生涯の価値観に、かなり影響して行くのではないのか?

私達の毎日なんて、有難い位平凡で 変化がない。
毎日、同じ職場で同じ顔を見て、同じ口癖を聞き、同じ癖を見ながら話す。
同僚の家族のどうでもいい内容の話を聞かされ、愉しそうに頷くワタシ。
この時間が一番苦痛で飽きる。

家族とか、友人には飽きないのに、なぜどうでも良い人達に飽きるのか?
興味が無いから、飽きるのか!?

話は脱線しましたが、自分の知らない世界を知り、見聞が広がるのが、本の世界。
知識の在る方のお顔と、権力だけを振りかざして生きた人や、悪知恵ばかりを積んだ人のお顔は、全く違うわけで、
どちらも終われば、同じ灰になるのだけど、

やっぱり内容の在るお婆さんに成りたいから、
活字を読んだり、写真展を観たり、文化に触れるそんな時間が一番落ち着くのであります。

名頃の案山子祭りに、ブログの主様と待ち合わせ、テラオの兄さん達が焼いた、たこ焼きをおごって頂いた。
屋台のメニューが豊富で、どれも手作りで、本当に美味しかったです。

主様は、民宿の若旦那様に握手を求められて、目尻が下がりっぱなしで ございました。とても幸せなお顔で、終始笑っておりました。
祖谷が、大好きな主様がおりました。

何気ない時間の中に、見えない幾つもの幸せが、隠れている。
生きている。
そして 消えていく。
老いていく。
そして 消えていく。

太陽も月も一つなのに、何故こんなにも、生きる世界が違うの。
産まれた場所で、イノチが運ばれていく。
無力な私は、自分のイノチだけを生きている。

地球儀の中の、小さな小さな島国の中の、更に小さな島国の、小さな小さな小さな山奥の
ゴマ粒位の場所で、黙々と栗の皮を剥いている。
平和な 静寂が在る。
草 々





















































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秋空の爽やかさに山歩きをたのしみて

2019年10月07日 | Weblog


5日の快晴の秋空、爽やかな陽射し、スーと通り抜ける風に背中を押されて
剣山山頂から次郎笈方面に向かって登山道を下り、色づきかけた木々を眺めながら秋の山歩きをたのしんだ

巻き道から眺める次郎の稜線と登山道の優美な曲線は何時眺めても感動ものだ
剣山の木道の修理をするのだろうか、ヘリが木材を何十回も運んでいた

秋の山歩きを楽しんで見の越登山口で車中泊した
助手席と後部座席をくっつけて平にして二つ折れのすのこを置いて
毛布を敷きシュラフをすれば簡易宿泊席のできあがり、寝心地よくてぐっすり、疲れが取れました

翌日に祖谷街道を下りてくると天空の里、かかし村、名頃小学校校庭で秋の運動会が行われて、賑やかであった
ちょうど、ボール入れの最中で赤白どちらがかったのだろうな、寄ってみると屋台が出て

そば、おこわ山菜弁当、たこ焼き、串焼き、などおいしそうなものばかり、知り合いの人たちがたくさん居て、旧交を暖めた
ちょうど、かかし製作者の綾野さんが窓越しに現れたのですかさず、パチリ、でした










































































































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