秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

道後湯の町冬点描 湯の町暮らし 行くとしは索漠に過ぎて

2015年12月30日 | Weblog


いつものことながら索漠たるものである、これが真の姿なのであろう
ならば、なんの悩むことがあろうか、衒いもなく索漠を受け入れ楽しむことだ


世阿弥「風姿花伝」の一節に

「人の心に珍しきと知る所、すなはち、おもしろき心なり。
花と、おもしろきと、珍しきと、これ三つは同じ心なり。
いづれの花か散らで残るべき。散る故によりて、咲く頃あれば珍しきなり。」




身一つに索漠にして年暮るる

行くとしや心措きなしひと任せ

大年に一刻の生縮めけり









































































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菜菜子の気ままにエッセイ『モンてキーたかえ2016』オール祖谷弁~

2015年12月27日 | Weblog


かわいげえな。
上手いこと書いとるわ。
色もええわ。
語呂合わせも へらこいわ。
この 語呂合わせは わたしゃあ おもいつかなんだわ。

まっこと、東祖谷の子供らは、なんでも、てんまいの~
サルの絵ぇって 見てすぐにわかるわ。

去年かその前か、いつやら忘れたけんど、何書いとんやら、ひとっちゃあ、解らん絵ぇもあったけんど、タダで見せてもらいよるきん
いらんことはイワナンダけんど、あれじゃわ、いだぁ、それよ。まっこと、すぐに 忘れだしたわ。こんがなことは、なかったんぞよ!?

ここまで でとんじゃけんど、でてこんのじゃわ。若いときにゃあ、そりゃあ、日に日に朝も、とうから起きて、ひんがらひんじゅう 山から畑から
そりゃあ、ジイサンより オナゴシのわたしのほうが、なんぼ仕事したことか 言いよったら
ジイサン すぐに どくれて ハガゲエに するけんど、そんがなことは しらんわの。

ジイサンは ダテコキじゃけん ひどぉ、使いには ならなんだわの。
まっこと、ほんで、あれよ、東祖谷の子供らは、今日は とうきょうで タンスコンクールみたいな そんがなのが あって マチガエタか、ダンスか。
ちょっと いいまちがえただけのに、カシゲェに 笑うなや。
その、こんくーるに 出たんじゃと!!

あらいわの~
とうきょうぞよ~
市内じゃないんぞ~
あの とうきょうぞよ
テレビで しよる とうきょうぞよ~
入賞は できなんだけんど、そりゃあ、しよないわ。

遠いのに いくびゃああるのに、くたびれて ほんで踊っても そりゃあ せこいわ~
しものしらと おんなじようには、いかんわの
地図で 見てみ~
そりゃあ おぶけるびゃあ、遠いきん、
よう やった!!
偉いぞ!!
みな 予選突破しただけで、上等よ!!

入賞したら、オバサンは みなに あげようとおもて おいとったけんど しよないきん つまえたわ
入賞したら みなに 好きなもんでも買えよって
めんめに、渡してやろうと こじゃんと だしとったけんど いだぁ、しよないわの~
また 次のことよの~
サルの絵、ありがとござんした。

正月に もんてくるしは、気いつけて もどれよ。
タイヤは 替えてもどれよ。
道、凍っとるぞ。
正月にもどれんしらは、気いつけて 歳越せよ。
イソゲエナこと あとへあとへ あるきんの、気いつけて 遊べよ。酒はタイガイにクラエよ

ほんなら
エエ歳 とれよ
来年も 頼むわの
合唱
合掌


























































































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道後湯の町冬点描 湯の町暮らし 年の暮れも迫りて

2015年12月26日 | Weblog


今年も押し迫ってくると、何かと気忙しい気持ちになるものだが、年寄りになると
ものぐさくなり何かをすることもだんだんなくなって手持ち無沙汰になる

暖かい一日を近くの石手寺に遊ぶも、年末ともなると歩き遍路姿の方も見かけない
よく他県からのお遍路さんに声かけしてご苦労をねぎらいながら世間話をするのだが
今日はそういうこともなくて、陽だまりに佇んでばかりである










石手寺に猫からかひて師走かな

琅肝の竹一幹に雪飾る

ゆくりなく身を避はしつつ霧氷解く







四国霊場五十一番札所 石手寺 三十塔






































































































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道後湯の町冬点描 湯の町暮らし 山里から自然林は静寂になりて

2015年12月23日 | Weblog

曇ってはいるが暖かいある日、奥道後温泉方面へぶらりと車を走らせて石手川上流の白鷺湖に10分ほどで着く
折からの曇り陽がわずかに湖面に反射して鉛色のように落ちていた
しずかな凪のような湖面に一艘の小舟が浮かんでひとりの人が何かをしているようだ、のどかな風景である







鈍色に染まりし小舟冬の凪

峠越へ豁然とある枯野かな

裸木になりけり冬枯れに子規碑かな









奥道後近くの白鷺湖の冬景色は静まりて

























奥道後近く山里の九川集落は静まりて



























































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道後湯の町冬点描 湯の町暮らし 山は冬ざれて静寂

2015年12月20日 | Weblog

朝晩は寒いが日中になれば日差しさえあればぽかぽか陽気になり暖かい湯の町暮らしである
今年は暖冬ぎみだそうだからこんな日々が続けば過ごしやすいよなあ

今年末から来年1月いっぱいかけて、両目の白内障手術をするために、雪山はおろか奥祖谷にも
行けそうにないのが、残念である

そんなことで、当分は湯の町暮らしになりそうである、で、近くの低山ハイクを楽しんでいる
低山ではあるが、そこそこ自然林が残っており、写真を楽しみながらのハイクはいいものである
昨日もちょっと歩いていると、霜柱のきれいな花模様を見つけてうれしくなったものだ





世を厭ふ無音境地に霜柱

冬ざれてさらばふて尚旅気まま

高縄の寺やけとうし十二月

はからずも鋼の色に大冬田




































































































































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奥祖谷冬点描 暮らしの山里 雪降るさとは

2015年12月18日 | Weblog

暖冬ぎみのこの冬は奥祖谷の山里ではいつもなら今までにドカ雪に悩まされているころであり
土地の人たちを暮らしに苦労しているのだが、雪も降らず過ごしやすいと喜んでいいのか?と
思っていたそうだ

が、昨日からの寒波の来襲で本来の寒さがやってきた、在所の友からはあっという間にかなりの積雪になり
今期初の雪かきに精をだしたそうである
いまどきの雪だから、すぐに消えるかと思いきや、今朝も綺麗な雪景色を保っていると写真を送ってきた





モノトーンけざやかなりし枯木立

細尾根をせぐくまり行く雪の山

冬ざれて白描に消ゆ山家あり

果てしなしただ漠々に祖谷の雪

































































































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菜菜子の気ままにエッセイ( タヌキと凧とエトセトラ)

2015年12月16日 | Weblog

しゃべるなよ!!』
『喋ったらダメよ~』
『喋っても、どうにもならん!!』
と 言われていた。
あれから 二週間余り。
このブログの主様の、ぱしょこんが ある日 バーンとスソライキを起こし、叩いても?撫でても?誉めても?クラシアゲテモ?どうにもこうにも、動かなくなった。
で、ニューぱしょこんで、更新出来ると 言うことで、いつでも 喋れるメデタイ非日常な 祖谷の初冬です。

読者の皆様、お元気で、お変わりありませんか?
ワタシは おクチだけは、元気ですよ。
今年の『もんてきたかえ』の大凧は 東祖谷小中学校の生徒さん達が 書いて下さるので、完成の絵を、今から ワクワクします。
テラオの兄さんは、呪文のように、学校の先生に お願いしているでしょう。
『もんてきたかえの、文字を入れる余白だけは、絶対に空けておいてよ』
『もんてきたかえの字を書く為に、おらは、一年間頑張って、仕事しよんぞよ』
『まあ、仕事って言うても、森林関係、シルバー人材、個人の家の頼まれごと、学校の児童クラブ、山の案内人、後から後から用事はなんぼでも、あるけん
家の床やこし、ぬけても、修理する暇やこし、ないわ!!あの床抜けた時の 音はあらかったわ~おぶけたわ~けんど
床下からいつでも 動物あっちこっち出来るけん、ええわの~』

…で、今年は タヌキが 大繁殖?みたいな。
みたいなじゃなくて、多分一番繁殖されております。気の毒なくらい、遺体を見かけます。
今年も一年、祖谷は相変わらず、お変わりなく、高齢者の皆様方が、年間行事にあっちに走り、こっちに走り、同じメンバーの方々が、頑張っておられました。
『なんで?あんなに元気なん?』
『あのエネルギーの源は、何なん?』
と尊敬の意味を込めて、拝見しております。

で、ワタシは本日。
豆腐とこんにゃくを買うためにだけ、往復十キロ、車を走らせました。
いつも買っている、商店が閉まっていて、もう一件も閉まっていて、普段行きつけじゃないお店には、行きにくいし、ここが、祖谷の村人の謙虚な?律儀な?特性みたいな。
街で暮らす方々は、スーパーやコンビニが、身近にあるけど、祖谷には、県道沿いの集落に、お店が一件か二件あるか、集落によっては全く無かったりします。
人口減少、高齢化の社会問題だもの。これが 現実です。

で、村人はそれぞれに、行きつけのお店があります。
で、行きつけのお店が休んでいたら、買えない。
行きつけのお店じゃないところには、行きにくい。
村人はみんな、顔見知りだから、よけいに気まずい。で、豆腐とこんにゃくの為だけに、往復十キロになる。
で、この宿借りブログの読者の一人『ウっちゃん』に会う。

「今年は凧はまだなん~?」
と心配して頂きまして、斯く斯く然々、お話をする。
『ほんなら、今年はもめいでええで~』
※もめいで とは、もめないでの 祖谷弁です。
彼女は、休日には畑仕事もパーフェクトにこなし、まさに 祖谷にしっかりと、根を張って、生活しています。
彼女達がいるから、祖谷の食文化や、歳時記は受け継がれているのです。ありがとう。

凍結の季節が、やってきました。
凍結もしてなかったのに、足を滑らせて、右手を負傷した、イケイケギャルのAちゃん~!
早く完治してよ~
右手に! 右手に! 右手に! 全身の負荷が、かかったんだよ~!
Aちゃんも気の毒だけどぉ、わたしゃあ 右手も気の毒だよぉ~
早く完治して、快気祝いやろうね。……右手のね。
ガンバレ おとべえ。今こそ 家族愛フルパワーだよ。では 読者の皆様。くれぐれも 転ばないように。お体ご自愛下さいませ。
かしこ
































































































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道後湯の町冬点描 湯の町暮らし 華道家 仮屋崎省吾 松山城天守閣を飾る

2015年12月13日 | Weblog

やっと生きて帰ってきた、久しぶりにお天気がいいし、暖かい
道後湯の町以外は街らしい街を出歩くことは滅多にないが、この陽気に誘われて
久しぶりに松山城に登って来た

折から、華道家の仮屋崎省吾が歴史的建築物にいけるシリーズの第一弾に松山城を選んで
「華のおもてなしIN松山城」を開催していたので見てみた









































































































































































































































天守からの展望























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