秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(冬本番の独り言)

2012年01月29日 | Weblog
昨日は西祖谷山村でもマイナス5度~!
奧祖谷では、マイナス10度!!!

奧祖谷なんて、想像がつかない…氷の世界。マイナス10度って?身体に害はないのだろうかっ?
何だかんだ言っても、やっぱり…秘境なのかもね。

日曜日は、恒例の雪合戦。この雪だと、めちゃくちゃ舞台は、整ったっ!
今年も、雪合戦~!
今年も、ラーメン屋台だあ~!
行くぞ~~~!

……
……
って…やる気はあったのだけど、体力がついていかない…
本音は…実行委員会…三〇市と聞くだけで、脳みそが、拒否してしまう。
だから、今年から参加は、やめました。
今年のワタシ!
ココロに正直にって、決めたんだもの!

雪合戦、雪が降って、よかったです。ホッとしました。
めちゃくちゃ、うれしいです。
※本音ですから。あしからず。

話しは、コロリと変わり、
東祖谷で唯一の、臨時信号機。この前の、県道の崖崩れ地点、20メートル位の距離を
スムーズに交互に通行出来るように、設置されております。

都会で暮らす方々には、めちゃくちゃピンとこないでしょうが、
三好市東祖谷には、信号機がありません。
鉄道も、ありません。
コンビニも、ありません。

もちろん、
マックも、ミスドも、有料パーキングも、ありません。

レジが混む場所も…ありません。
レジが混んでいる時は、爺さん、婆さん様方が、財布から小銭を、
何回も落としかけて、レジの前に、並べる時位です。
爺さん、婆さんは、《ちゃいだま》と呼ばれる飴を、9割の方々が、買います。
ちゃいだま…なぜあんなに、人気なんだ?
正式名称は、チャイナマーブルだったと、思います。
《ちゃいだま》
を買い出したら、老人になったと言う事なのだろうか?

話しは、もとに戻り、道の雪は、除雪車が、活躍して下さりますが…
問題は、その後…
そのまま、見事に凍ります。
スタッドレスタイヤさえ、時に無益な状況っ!
ゆっくり、ゆっくり走って、
ゆっくり、ゆっくり曲がっても……
なぜか、車体後方が、無駄に滑ります。
滑りたくないのに、滑ります。
ブレーキを踏まなくても、滑ります。

その朝の、凍り加減で、早い話、全ては
《運》かも?

でも、凍結の冬道を、バンバン追い越ししながら、通り過ぎる車を見ると、
ココロの中で、
『当たれ~!』
と呟いてしまう、ワタシは やっぱり悪い奴…?

白と黒の世界は、
やっぱりキレイっ!
朝から、見とれながら、1時間以上をかけて、しわしわと通勤しております。

冬もいい。
冬があるから、春がいい。
頬っぺたが、痛いくらいが、
本物の冬だものね。

雪あかりは
何もないから
キレイなんだよ

この《からっから》
の白黒の世界に
全ての始まりがある

しみじみと感じた
わたくしでした。
祖谷山の冬の暮らし…少しは、伝わったでしょうか?
やっぱり…白黒
止められない。

今しか出逢えない
祖谷山に…
滑る?けど 逢いにきませんか。
都会の喧騒から、たまには逃げてみませんか?

※追伸
って、ことは?
ワタシは毎日…
落人をやっているのか…?
草 々〆





























































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月27日 | Weblog
さ夜ふけて音なくふりつる粉雪に久保の山さと朝やけあるか

深雪ふる山べのさとはしづまりて冬を籠もれる翁をるのみ

大枝の庵より見ゆる土佐矢筈ま白き頂夕日に沈みをり

降りしきる深雪被りし洗顔に厳しき朝は身も凍りたり


闇夜つき屋根の雪ずり地鳴りかな

夜に幾度屋根の雪ずり驚かず

雪折れや音の遠きに近きかな












テラオ兄さん写真


















































































天然洗面所 久保に住まいし頃はこの引き水(指が切れるような)で洗顔したものだ
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菜々子の気ままにエッセイ(トドとオセロとコケコッコ~!)

2012年01月25日 | Weblog
静まり返った部屋で…隣でうたた寝をしていた人が、突然 大きな声で叫んだ時…
人は何かしらの、行動を起こす。

この実話は
六歳の男の子と、89才の婆さん。すなわちひ孫とその婆さんの、昼下がりの
密室で起きた、悲劇である。

皆さん、
各自で想像して、お楽しみください。

血液型O型。
昼ご飯を、たらふく食い、口をあけて、高齢の「トド」のように、寝るヴヴヴ星人。
潰した饅頭のような、寝顔。

手の平を、開いたり、閉じたり…
まるで夢の中で、花札を握るような?意味不明の動作。
一瞬、綺麗に指先が、伸びる時も…ある。
民謡でも?踊っているのか…?

……
……
ひ孫は、婆さんとお留守。
ひ孫は、婆さんの隣で、ゲームに熱中していた。
部屋は、静かだった。
マンションの外の音さえ、遠くに聞こえる。
ひ孫は、
ゲームをクリアーすることに、必死だった。
静かな 静かな
部屋の 中。

隣で居眠りをしていた、
ヴヴヴ星人が、
突然… それは突然に
大声で寝言を 叫んだ。



『大谷のつやさんかえ~~!!!あけましておめでとうごさんしたあ~!~!』

孫は 体イッパイで、驚いた!
ビクッと した!!!
そして、口より先に
手がでてしまった!

『ばあちゃん!うるさい!!!』

そして、婆さんの額を、思わず、叩いた!!!
……
……
婆さんは、目が覚めた……
額が 痛い…

『そうまよ~なんでたたいたんな?婆さんは、寝よったんぞよ~なんで、たたいたんな~?』

ひ孫は
上がりすぎた 心拍数を 正常にする為に、
婆さんを無視したまま、ゲームを続行した。
夕方…
家族は みんな 帰ってきた。

婆さんは、夕飯までに、
『そうまに、叩かれたんぞ~なんちゃあ、悪いこと、してないのに~』

婆さんは その言葉を、ひたすら、繰り返していた。

ヴヴヴ星人は
寝言だけでも ない。

自宅のベッドで眠っていて、
夢を…みた

《ニワトリが、後から後から、タマゴを産んで、タマゴから、ヒヨコが
わっさわっさと、生まれて、逃げようとする》

夢の中で、ヴヴヴ星人は、逃げるヒヨコを、捕まえようと、必死になった。

身体も 動いてしまった…

声も 出して しまった…

『こりゃー逃げなぁ~待てや~~!』

……
……

気が 付くと、
ベッドから 畳みに落ちていた。
ベッドの上で、立ったまま、ヒヨコを追いかけ、そのまま、畳みに落下。

何故か、無傷…

寝言には
お友達の名前が、再三、登場する。

『西川のネエサンよ~もう植えんかえ~!』
『とんばのネエサンよ~まあ~あれじゃわ~』

主語も意味も
ぐちゃぐちゃ。

最後に おまけ!

孫は、婆さんと
オセロゲームがしたかった。

婆さんは、食後のお皿をリハビリがてらに、洗っていた。

婆さんの足に、必死になって、じゃれながら、孫達が言った。

『ばあちゃん、ばあちゃん、オセロゲームやろうよぉ~』

聞こえてなくて、
ひたすら、皿を洗う、婆さん。O型。

大きな声をさらに、上げて、婆さんにからみつく、孫二匹。

『ばあちゃん、オ~セ~ロ!オ~セ~ロ~』

……
……
婆さんはようやく、返事をした。

『ようえ~~置けろつか~おけんわの~まだ洗わないかんわの~~』

時に言葉は
数々の すれ違いを生む。
言葉の壁を越え、
違いに理解できる社会に向けて、
我々に、何が出来るだろうか!

お菜菜 小心声明を語る〆

PS…ガイに 寒いぞ~!











































































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月23日 | Weblog
里の江は忘れ去られし集落ぞ深雪埋もれて訪ふひともなし

消へたさと廃家は雪に埋もれたり里の江たずね何処か知らず

佐野のさと住まひしひとは僅かなり深雪かき分け訪ふもひとみず

み雪ふる佐野の山べは真白にぞ吹雪に沈む里の江かなし


推敲す机の縁に日脚伸ぶ

絵馬一つ願ひを結び初天神

陰暦に頑固に祝ふ老ひの春











テラオ兄さん写真 暖かいのでクモが糸を引っ張っています






































































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月19日 | Weblog
山のべはみ雪つもりて道失せし老ひの身なれば如何に暮さん

老ひの身の病に伏したり山のべはわびしかりけり冬ごもりかな


山門の隅に菰割れ寒牡丹

寒菊や路傍にをりて芯強し

大寒を迎へて暖を望むかな

蝋梅の香り四温の兆しあり

二つ三つ咲きし山辺に寒椿










テラオ兄さん写真






































































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月17日 | Weblog
老ひとり山べのさとに冬ごもり星とみ雪の降り来るを見ゆ

久保のさと向ひの山は天狗塚ま白き高嶺に雪煙を見ゆ

久保のさと廃家のみ雪さむざむし心わびしき天狗塚仰ぐ

さ夜ふけてしづけさ破り雪折れは静寂戻りあはれにぞ思ふ

限界の村落凍てし廃家かな

猛然と土を打ちたり霰雪

皸の手を結びたり母子かな










テラオ兄さん写真 今朝の雪景























































四国の道 瀬戸風峠の風景
夕べからひさしぶりのお湿りがあったが、今朝は冷え込みが厳しく木に付いた雨粒や
門柱の雨露が凍っていた。
8時すぎに何時もの瀬戸風峠を歩くことにした、毎日約8-10kを歩き込んでいるので
今日は試しに登山靴を履いてみようと思う。
それで、何を履こうか迷ったが、冬山用の重登山靴(マインドル プロ クロック)を
履いてみる、怪我をした右足に不安はあるが、駄目なら途中から引き返しても良いと
思って歩き始めた。
筋力がだいぶん付いてきたのか、トラブルもなく、8kを歩き通して足の疲れも
普段と変りないことに、多少なりと心強い気持ちになった。









登山靴とモノレールと霜











荒れたミカン山に放置された運搬用モノレール車と雑草に付いた霜風景











花が咲いている風景










枯れ葉の綺麗な茶色



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菜菜子の気ままにエッセイ〈南天と泥棒騒ぎにヘッへッヘッ〉

2012年01月13日 | Weblog
吾輩は、女子である。
乾いた服を 無造作に着て、家事に邪魔な、チャラチャラの袖口のお洋服は
嫌いな女子である。
ブランドにも、流行にも、行列にも…全く関心のない、女子である。

……が
男前は好きである。

そんな、オッサン化したわたくしは、
なぜか、生け花は、大好きなのだ。流派など、無い。自己流っ!
季節ごとに、色んな花や、雑草や、木の実に囲まれる、祖谷山。

しかも タダ。

生け花をする為に、
今年のお正月。
初めて…お金を遣った。
毎年 タワワに実っていた、我が家の南天の実が、今年は
鳥に食べられたのか?全く成らなかった。

とにかく、生け花のポイントにしたかった、南天の実がない。

今までなら、家にない植物や花を頂くときは、知り合いの方々の家に行って、
「おばちゃん、一本頂戴ね~」
『あげるわ~持っていけや~』
のシンプルな会話で、交渉成立だったのだけど…
最近のわたくし…
日中は、地元にいない日が多く、夜、真っ暗になって帰るから、
集落を徘徊できない。
…で
年末は、高知に買い物に出掛け、ついでに、人生初の
『南天』
一枝を購入した。
一メートル位の長さ。南天の実は、二本位付いていた。
欲しくなかった葉っぱは、無駄に豪華に、付いていた。

《550円》
一瞬、心が悲鳴を上げた。
『高い~!祖谷にはタダでイッパイあるのに~~!』

が…切羽詰まっていたので、購入した。
こういう、一連の行動を、
《背に腹は代えられない》
と言う。※多分…?

……
……
で お正月も終わり、
それからと言うもの…
あちらこちらを、運転しながら、やたらと 南天をみつける度に
変な計算力が、身についてしまった。

山肌から、無造作に顔を出す
《南天の実》

ヨソのお宅の敷地の、デッカイ豪華な
《南天の実》

あれは…550円
これは…1100円
あれで…5500円
この固まりは~!一万円~!
なぬ~!
こっちは、二万円越える~!

……
……
他人の家に植えられている、無駄にタワワな南天の実が、
福沢諭吉先生に見えて…しまう。
おかしな…現象。

はたまた、腐って落ちかけている、
《柿》
が、
一個50円に見えてしまう…?
空き家の柿の木に、50円玉が、イッパイくっついているみたいな…?
おかしな…現象。

葉っぱビジネスで、躍進を遂げた町があるが、なんか、出来そうで出来ないみたいな…

空き家に 50円
空き家に 二万円~!

どうにかして、
現金に換えて、持ち主に届けてあげたいが…居場所が わからない。
どこに 行ってしまったの?
※ヴヴヴ星人は 土佐だ…!
マンションの室内で、トイレから出て、自分の部屋のドアが、わからなくなって
壁に爪を立てながら、夜中に立ち往生~!

深夜、壁の音を聞いた、孫達~!

『ママーあの音~怖いよ~』
『ママー泥棒~?』

親子は、得体の知れない音のするドアを、一緒に!一斉に!
開けてみた!!!

……
……

『なんぞ?どしたんぞ?』
……
……
血液型Ο型
ヴヴヴ星人が、廊下で、立っていた。

『シッコしたら、入るく、わからんようになったんじゃわ~ヘッへッ』

……
深夜の泥棒騒ぎは
解決した。

考えたら、南天の実だけでは ない。
ヴヴヴ星人は、畑の隅っこでよく、
放尿をしていた。

エコな 生活。
汲み取り代 タダっ!
……
……
やがて、村は 無くなる。
やがて、村が 亡くなる。


星がキラキラ
冬がキリーン
真昼の月
満月の月光
闇の中の 山々の稜線

マイナス4℃の
祖谷の中心で 愛を叫んでいる
吾輩は いやご(祖谷子)である。




































































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月11日 | Weblog
祖谷の山あれにし草木雪化粧春には見難き地肌なりけり

み雪ふる祖谷の山さとさびしけれ老ひて山去るひとの多かり

雪かきの日々こそ老ひは身に堪へ雪のくらしはたへがたきかな

今日こそは山を下りよと決めにしも里に別れの想ひぞかなしき


一杓を五臓に沁みし寒の水

寒燈下もの書く筆の儘ならず

野施行や優しさこぼる山の子ら





自然の真のこころはひとの日常のくらしのなかにどっぷりとある
街のど真ん中であろうと、自然のこころは存在する
暮らしそのものが自然に包まれているから、山に野原に自然を
求めなくても日常茶飯事に自然のこころに包まれている
ひとは自然の一生物だからで、自然のこころ無くしては生きられない
それを殊更自然は山に野原にあるものと思い違いをしてしまった
日常にどっぷりある自然のこころを忘れてしまったか
気が付かないか、見つけ出す感性を無くしたか
その代償は大きく跳ね返ってきたのが大震災、原発事故であり
異常気象によるゲリラ豪雨、災害に象徴されよう
自分の感性を信じて日常にある自然の真のこころを凝視して
そのこころを汲み取り豊かになる暮らしをしよう。











































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年01月06日 | Weblog
寒入りて今より寒さきびしけれ引き水凍る苦労の多かり

一月や医訓のこころ新たなり

仕事道神に供へてやま始

老ひとり大地に三振り農始

渾身を込めて一打ち鍬始

きりきりと指がなるなり寒の入り






この世の全ての現象は、移り変わり、変化するもの
存在そのものが移り変わり、常に変化している
移り変わっていくという定めがあるだけ
ただひたすら変化していくという本質がある
世の中の本質を生成変化と考えれば生も死もない
生も死もないのだから、苦悩もない

常に無にあそび、たのしみ、思索する、ふっと
身体、こころ、のストレスが抜けて無為になる









テラオ兄さん写真 










































































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菜菜子の気ままにショートエッセイ〈結露〉

2012年01月05日 | Weblog
登場人物
うし女 二人
産んだ お母様

場所
自宅 築23年の
リビング

テレビを見ながら
コタツから
顔だけ 出している長女

スマートフォンを
駆使しながら
時々 テレビを見る次女

リビングのテーブルの上に
無造作に置かれていくお菓子の空き箱
ティッシュのゴミを
忙しく ゴミ箱に
ポイ する
キレイ好きな お母様。

長女が テレビを見て
口だけを動かす

『母ちゃん~ヤバいわ~いつテレビ、替えるん?』
「だって、まだ映るもん。壊れてないし~」
『家の(※自分達のアパート) テレビみよったら、全然画面が、違うよなあ~!
このテレビ、見よったら、顔も ボヤケテ 見えるよなあ~!』
次女に、同調を求める
次女 スマートフォンを触りながら、
軽く 相槌
『う…ん』

次女 スマートフォンを触りながら、
少し チカラ強い声を 出しながら、更に言った。

『ちょっと…温風の位置変えて!こっちに風がまともにくるけん!熱い~たまらん~』

母親が 位置をずらす。
次女
ありがとう~と言う。
『顔がぼやけるなあ~母ちゃんは、気にならんの?』

「気にならんよ。顔がボヤケテ見えるのは、画面の結露のせいだろ?」

長女 次女
しばし沈黙…

「今、キレイな画面になるけんなっ!」

母親は
ティッシュを数枚とり、
テレビ画面を 一気に拭く。

『ホラッ、キレイになっただろ~!』

うし女…二度目の沈黙。
そして言う
『今時、祖谷にブラウン管のテレビや、あるんだろうか?』

『ここにあるっ!』


(結露)とは
大気中の水蒸気が冷たい壁などの表面にふれて凝結し、水滴となってくっつくこと。
または、その現象。
※やっぱり パクル


サブッ♪











今朝の山と里風景




























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菜菜子の気ままにエッセイ〈謹賀新年・今年のうし女達〉

2012年01月02日 | Weblog
ファンヒーターの温風をコタツの中に送りこむ
〈温風パイプ〉
を購入した。目指すは電気代節約。価格も手頃。
※わたしの手頃は、2千円以内。

途中ですが、
暦は新品になり、
2012年
新年明けました。
おめでとうございます。
本年も 適当に
お付き合いの程、お願い申し上げます。

……
……
31日 娘達が帰省した。
私は仕事だったので、家に帰ると、お家に電気が点いていた。
いつもの、天然冷凍室とは違う~部屋が、温かい。

ドアを開けた。娘達の姿が?すぐに、見えない。

視線を 下に 向けて見た。

……
……
うし女 2名っ!
……
……

コタツに 同化していた。

『お帰り~~』
※声は 元気だ。何よりで…

『母ちゃん~ヤバいなあ~寒過ぎるぅ~なんもする気せん~コタツから出る気がせんわ~』
※夏でも 何も しないではないか?

今年の 娘達は
顔と両手と
〈スマートフォン〉
が コタツから、出ていた。

一見みると、
薄い電卓を必死になって、触っているように?見える。

夕食を 運んだ。
コタツの上に、全てが並んだら、
うし女達は、初めて、体を起こした。

モグモグ…
モグモグ…

『あ~お腹いっぱい~ごちそうさま~』
手を合わせる うし女2名
※礼儀は 知っていたか?

再び…
コタツと 同化した

《コタツカメレオン》か……おそるべしっ!
……
……
一夜が 明けて
元旦っ!

お昼まで 布団と同化した、次女。
会社関係の方々に、お年賀を書いている。
スノボーで遊びすぎて、パソコンで作る暇がなかったと ブツブツ言っている。

「頭いとうなってきた~!」
「もう…年賀状や…書きとうない~」
「字、まっすぐに書けん~!」

次女のブツブツを、聞きながら、
母ちゃんも 必死で年賀状を、書いていた。
これまた、野暮用続きで、年賀状を、作っていなかった。※毎年の事だけど
そこで、極めつけっ!
パソコンに対抗して、考えた、年賀状!

《芋版》

迎春を芋版で 手作り!
あとは、手書き。
これぞ、元祖
年賀状~!

二晩して、娘達は、帰っていく。

うし女の長女は
一日中…天井を見ながら寝そべり、いきなり、 障害と疾病理論を熱く…語り出した。
……
……

『母ちゃん、寝たきりの人って、絶対に背中、痛いよなあ~』
『母ちゃん、こんなにして、じーと毎日、寝たままって、たまらんなあ~』
※動けない人と 動かない自分を 一緒にするなっ!アンポンタン~!

……
……
長女が 手を使い、唯一、実行したのは、ファンヒーターの温風の先の
パイプの位置を ずらしただけだった…
※早い話しが 温度調整。

『今年は、結婚するけん~!』
と、目標だけは コタツの中から、叫んでいた。
※聞き流した。

次女も
相槌を言っていたが…※聞き流した。

帰る時、
外は 雪が少し、降っていた。

次女が
『冬の匂いするなあ~気持ちええなあ~』
と歓声を上げた。
※感性は 残っていて、母ちゃんは、何よりです。

うし女達は、帰って行った。

母ちゃんは、優しいので、次女の車に積もった、雪をホウキで取ってあげた。
小さなキズを、いっぱい付けてしまった。
私の車でないから、気にしない。

やっぱり 冬は
雪が似合う。
やっぱり 冬は
白が似合う。

季節のある この土地で
今年も
《人間》
をやってみよう。

自分の心に
まっすぐに
自分を1番
大事に してみよう

自分を愛せないと
誰のココロも
守れない…

謹賀新年
秘境という名の山村から
※キマッタ~~!


































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景&我輩は道後びとである

2012年01月01日 | Weblog

トギの山登りて初日待ちたるに雲に隠れて拝めず侘びし(テラオ兄さん裏山のトギに登るが)


今日の日を自然と生きる去年今年

独楽まわし追羽根つきて日は暮れり

湯の町はそぞろ歩きに初湯かな

石手寺や鐘鳴り止まず初詣

























我輩は道後びとである

小雨がパラツいたり、止んだりの正月の朝である
何時もの散歩道である石手寺に初詣を済まして道後温泉散策する
しっとりとした湯の町の風情にそぞろ歩きの泊り客が三々五々と
行き交う風景を見ながら散策する。








































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