秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

近郊の里山にあそぶ

2020年02月28日 | Weblog
向かいの里山、宝ヶ峰に登ってきた、天気が良くて汗かきながら、つづら折の急坂を
エッチラ、エッチラ、スミレのかわいい花にほっとして、山頂に登ると
ハーモニカの音色にうれしくなる、静かに景色を眺めながら聞かせていただき

吹き終わるのを待って声かけすると、先日高縄山で、リスがいるよ、と教えてもらったNさんであった
リスのいい写真が撮れたお礼を云いながら、いろんな里山の様子を教えてもらって
たのしい一時を過し歩きをたのしんだ














































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里山は、小鳥の鳴き声、リスの活動、春の始動

2020年02月15日 | Weblog
雲が高止まりなので降らないうちにと近郊の里山に行ってきた、今はまだ芽吹きも無く冬枯れの風景なのだが
登山道を歩いていると、早くも北条登山口から登って来られたYサークルの会長さんのお会いして

ミソサザエが鳴いてますよ、と云われ、耳を澄ますと澄んだ綺麗な声でおしゃべりしていた
ああ、ほんともう、鳴いていますね、標高700ぐらいで、ウグイスが鳴いていました

もう、春ですねえ、と足早に山頂へ向かわれた、しばらく、ミソサザエの鳴き声に耳を澄ませて、じっと、聞きほれていた
間なしに、超健脚のNさんが登ってこられ、挨拶を交わして、10mばかり行かれて、あ、リスが居ますよ
と山際を指差して、早足で行かれた、この早足では北三方ガ森まで縦走するのだろうな
判りました、と答えたものの、もう、逃げたろうな、と思いながら、引き返す、ああ、以前に見た場所だ

立ち止まって、目と耳を欹てると、ジジ、、ジジジジ、、と音がする倒木の上を見やると
お、居た、リスだ、望遠レンズをいっぱいに伸ばして連射、写っていた
帰りに集落に近い林道を横切るお猿さんの家族に遭遇するも、カメラを出す間もなく山のなかへ消えた
今朝は盛りだくさんの楽しみを貰ってうれしい限り















































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菜菜子の気ままにエッセイ(空と時空と愛しき人)

2020年02月03日 | Weblog
前略・晴天の日曜日。祖谷八景の福寿草に会いに行き、その足で山の上のヴヴヴのお友達を訪ねた。
柔らかい和菓子を持参して、ひと月ぶりの、「こんにちわー」

おばちゃんは、庭先の草の上で、ヨガの待って〜のポーズをとるみたいな格好で、庭の草むしりをしていた。
遥か前方の山々の頂きは、雪に覆われている。晴天だけど、空気はシャキーンと冷えている。

対岸に広がる、いつもの風景。何十回も見てきた、大好きな風景。
畑の土はきちんと鍬が入れられていて、不規則な形をした、冬の畑の固そうな土。

周りは鹿よけの、決して頑丈ではない、手作りの柵で、覆われている。
何十年も守ってきた、おばちゃんの陣地。おばちゃんの畑。

「おばちゃんー、変わりなかったですかー」
「あー、菜菜美さんか〜あれジャワ〜ヤッパリ、ベンピは、いかんわ」
「便秘なん・・・?」
「そうよー、あれぞよ、お医者さんのクスリ飲んだら、出るのは出るんじゃけどの」
「クスリ飲んで、出るんなら、よかったなあー」
「それがの、腹がいとうなって、晩、さいさい寝れんのじゃわーあんまり痛いけん、
夜中に、菓子を食べてみたら、痛いの止まるんじゃわー。妙な腹だろう」

おばちゃんは、お腹を触りながら、立ち上がる。
「お菓子で、治る?それも変な話じゃなあー」
「あのの、ほんでの、ワタシは、古味に行くことにしたわ」
古味とは、東祖谷にある老人施設のある、集落の名前である。
「えー、健○会に、入るん!!」

私は、おばちゃんの口からいきなり出た言葉に驚いて、呆然とした。
おばちゃんは、私の側に来て、畑を見ながら、話し出した。
「腹が痛うなっても、周りに誰もおらん、救急車呼んでもらうくらいの事なんか、
どうしたらええんか、相談する人も近くにおらん」

私は、おばちゃんの顔を、じっと見ながら、唯、頷いていた。
「集落のデイの人や、周りの世話役さんに、古味に入ったら、一番ええ、
すぐにみてもらえるって言われてのー、言うようにしとかな、
もしここで火事でも起こしたら、みなに何言われるやら解らん、迷惑かけるわのー、
ほんでの、畑で転んで死んどったら、息子三人もおって、
なんで見てやらんかったんならって、言われたら息子に悪いしのー」

私はここは、直ぐに返答した。
「おばちゃん、親が一人で祖谷に残って都会で仕事しとる子供は、
イッパイおるよ、祖谷に仕事無いから、仕方ないよ。」

「そうよのー、わんくの子供らも、そう言よったわ。それがの、菜菜美さんよのー、
今までは何がなんでも、この家を守って、ジャガイモ植えてって思いよったのに、
思わんようになってのー、仏さんらが、もうええぞーって言うてくれよんじゃないかと、思うんじゃわ。
古味で毎日、呑気に遊んで暮らせって言いよる様に思うんじゃわー」
「おばちゃんの具合が悪いから、不安になったんじゃな」

そう、返答しながら、私は涙を我慢した。鼻のテッペンがキーンとして、涙腺が針で刺されているみたいだった。
「人間は、バカじゃのう、バカになるわ、歳をとったら、
なんの目処もたたん…目処のたつのは、若い時だけじゃ。」
おばちゃんは、そう言いながら、クシャクシャの顔で笑った。

「菜菜美さんよ、まっこと、ジャガイモちょっとあるわ、持って帰るか」
「ありがとう。頂きます」
二人で納屋に迎い、ジャガイモを小さな袋に入れる。

おばちゃんの嫁いだ時のお話を聞きながら、暫し過ごす。
おばちゃんの家をバックに、おばちゃんの記念写真を撮る。やっぱりクシャクシャなナイスな笑顔だ。

帰り際、おばちゃんを、誘った。
「おばちゃん、オバヤン※(ヴヴヴ)の家の周り、今から行こう。
乗せていくけん、防火水槽とか出来て、庭が様変わりしとるよー。ビックリするよー!」
「お○らの家は、ねえさんが高知に行ってから、行ったことないわー、
けんど、菜菜美さん、はように家に帰らないかんのに、悪いわー」
「大丈夫じゃよ、」
おばちゃんを、後部座席に座らせて、超低速で、農道を下りる。
二人でヴヴヴの家の周りを、数分間散策した。
変わってしまった庭の風景に、おばちゃんは、びっくりした様子だった。
「この下の畑、ねえさんとやっぱり、作りよったんぞよー」
そう言いながら、生い茂った畑の高い茅をじっと見ていた。

限界集落で畑を耕しながら、野生動物と対峙し、生きる現実。
老いと病気と対峙しながら、生きる現実。
在宅生活を、諦めさせられる、環境。

このココロの痛み。
無力な、痛み。
温めた時間が、ドミノ倒しみたいに、消えていく。
どこかで、漠然と思っていた、彼女の終末の時間の迎う場所。

ハンドルを、握りしめて、いつもの独り言を呟いた。じわっと涙腺が、崩壊する。
「マイッタなあ…ガンバレ……わたし」

早々











































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